介護業界の仕事の需要は増加傾向にあります。一口に介護職と言っても高齢者以外に子供を対象としている仕事もあり、その一つが障害児支援です。この職種はあまり知られていないため、仕事について詳しく知らない人も少なくありません。児童福祉法では障害児支援を行う施設として、障害児通所支援と障害児入所支援が制定されています。児童発達支援管理責任者は、これらの施設で支援計画の作成などを行う、サービス管理の責任者です。障害児通所支援を行う施設にはいくつかの種類があります。児童発達支援センターは、主に障害を持った未就学児が、自立した生活に必要不可欠な基本的な動作や知識を身に付け、集団の中で生活ができるようにサポートをするための施設です。放課後等デイサービスは、原則として就学している児童が対象の、自立支援や生活に必要な機能の訓練を行う施設です。児童発達支援センター、放課後等デイサービスのいずれも、最低でも1人は児童発達支援管理責任者を配置する必要があります。児童発達支援管理責任者を目指すのであれば、指定の研修の修了と規定を満たす実務経験が必要です。保育士や児童指導員の資格と経験がある場合も、児童発達支援管理責任者の資格取得のための実務経験として認められるので、これまで児童支援の経験がある人は、目指しやすい資格かもしれません。この仕事については人手が不足していることから、管理責任者としての勤務が未経験でも、研修が充実し働きやすい施設があることが特徴です。また、児童発達支援管理責任者は、他の職務との兼務も可能ですので、勤務先を探す際には、勤務時間や勤務地、交通費の支給などといった自分の希望を考えてみるとよいでしょう。

春日井市は、愛知県最大の都市である名古屋市の北側に位置している都市で、名古屋市・小牧市・瀬戸市と隣接しています。春日井市は、サボテンの生産量が日本一の「サボテンの街」として知られています。また、平安時代の書家・小野道風の生誕地であることから、書道が盛んな街でもあります。春日井市の総人口は31.1万人で、このうち65歳以上の高齢者人口は7.9万人です。高齢化率は25.3%と、全国平均よりも2ポイント以上低くなっています（2018年4月現在）。高齢者のうちで要支援・要介護認定を受けている人は12,833人であり、要支援・要介護認定率は16.3%で隣接する名古屋市と比較すると約3ポイント低くなっています（2018年8月現在）。しかし、春日井市においても、高齢者数は年々増加しており、2019年には65〜74歳の前期高齢者の人数を、75歳以上の後期高齢者の人数が上回ると予想されています。春日井市で働く介護職員数は、65歳以上の高齢者1000人あたり27.4人と、近隣エリアでは比較的高い水準となっていますが、高齢化が進むとともに、春日井市でも介護人材の充足がさらに求められるでしょう。春日井市では多くの介護施設が運営されています。愛知県内の他の主要都市と同様にデイサービスの施設数が多く、春日井市では住み慣れた自宅で暮らす高齢者が利用する介護サービスの需要が高いことがうかがえます。介護求人ナビが紹介している春日井市の介護事業所の求人は、介護職・ヘルパーの求人が約7割を占め最も多くなっています。サービス形態別に見ると、有料老人ホームでの求人が最も多く約3割を占めています。このほかに、デイサービス、訪問介護事業所、グループホーム、特別養護老人ホームの求人もそれぞれが約1割以上を超えていて、幅広い施設で介護人材が求められています。

春日井市は名古屋市の北東に隣接していて、市内には大規模な住宅団地が開発され名古屋市のベッドタウンとしても人気となっている街です。庄内川をはさんで名古屋市、瀬戸市と接していて、庄内川と平行するように、旧中山道の国道19号とJR中央本線が市内を通っています。春日井市の西端に沿って名鉄小牧線が通っていて、県営名古屋空港近くに春日井駅がありますが、JR中央本線の春日井駅とは離れています。市の中央部には東名高速道路が走り、春日井市と小牧市の境界近くの小牧ジャンクションで中央自動車道と接続しています。春日井市では桃など果樹の生産が盛んですが、桃山地区付近で生産されるサボテンは国内で生産量1位です。春日井商工会議所内に春日井サボテンプロジェクトを発足させていて、サボテン関連商品の開発を行いサボテンの町として春日井市をアピールしています。また、書家の小野東風をモチーフにしたゆるキャラ「東風くん」を市のマスコットキャラクターとして各種の記念事業などを行っています。毎年春には「剣道の甲子園」と呼ばれる全国高等学校剣道選抜大会が春日井市で開催され、全国の高校剣士にとっては憧れの街でもあります。

愛知県の正社員、契約社員などの正規職員の平均年収は323万円となっています。パート・アルバイトの平均時給は1330円となっています。