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情熱かいごびと

NPO法人Dカフェnet代表理事 竹内弘道さん 2 ~介護業界・注目の人

2019年1月9日

福祉の世界で、情熱を持ってキラキラと輝いて生きている人をご紹介する「情熱かいごびと」。
前回は、お母様が認知症になり、その勉強や交流の支援を始めた竹内さんのことをお伝えしました。今回のインタビューでは、その後、竹内さんがどのような活動をし、認知症の方や家族の方へのサポートをしているのかをうかがいます。

○●○ プロフィール ○●○

prof竹内弘道(たけうち・ひろみち)さん

1944年生まれ。ふたり暮らしの母親が認知症になり、12年間自宅で介護、97歳の母親を見送る。介護の最中に出会った「目黒認知症家族会たけのこ」の世話人となる。また、東京都目黒区の自宅の2階を地域に開放し、月に2回、認知症カフェ「Dカフェ・ラミヨ」を開催。認知症専門医との勉強会など、多彩な内容で注目を集める。2014年7月からは2か所目のDカフェ、「Dカフェ・ニコス」をデイサービスの休館日利用として開催。今後もさまざまな認知症に関する活動を展開予定。

Dカフェnet公式ホームページ

*掲載内容は取材時(2014年)の情報となります。
 

認知症のご本人や家族からさまざまなことを教わった

認知症家族会「たけのこ」のミニデイサービス&家族交流会。写真はみんなで手品を楽しむ様子。

認知症家族会「たけのこ」のミニデイサービス&家族交流会。写真はみんなで手品を楽しむ様子。

――認知症の家族会に出席して、教わったことがたくさんあった、とおっしゃっていましたよね。どんなことを体得されたのでしょうか?

僕が紹介されたのは、目黒区在住の認知症の方や介護をしている家族を中心に活動している「たけのこ」という認知症家族会です。16年前の発足ですから、最初は介護保険制度もなく、情報も少なく、ご家族は本当に大変だったと思います。
それに、「たけのこ」に来ている認知症の方はちょっと難しい症状の方が多かったですね。

認知症というとアルツハイマー型がすべてだと思っている方もいるようですが、実際には、脳に血栓が詰まり、脳に障害が起こる脳血管性、歩行などが難しくなり、幻視が特徴的なレビー小体型、行動の抑制がきかなくなり、過激な行動をしやすいピック病などなど。対処のしかたもそれぞれに違いますから、情報交換をしつつ、勉強もして、なんとか対応してこられたのだと思います。

「たけのこ」を見ても、その他の家族の方を見ても、家族の方もいろいろですね。ただただ嘆き悲しんでいる家族、「こんなに苦労しているんだ」という苦労自慢(笑)を語る家族……。でも、認知症の人は変われないんです。泣いて嘆いても叱っても、ご本人が変わるわけではない。介護する側が視点を変えたり、理解をして受け入れたりしないことには、一歩も前に進まないんですね。介護する家族の方々は、家族会に入会して、みなさんで語り合ったり、専門家の話を聞く中で、そのことに気づいていく。
「たけのこ」では、認知症の人を変えようと思うのではなく、介護する側が変わっていくことを実感させていただいたのが、一番大きかったですね。

 

認知症の人と家族がいっしょに集い、交流する

――その後、竹内さんは認知症家族会「たけのこ」の世話人になりましたね。

この会の特徴は、家族だけでなく、認知症のご本人も参加すること。もちろん、介護者だけで来てもいいわけですけれど、月に2回、みんなで音楽やゲームを楽しむなど、会員同士で交流しながら小さなデイサービスのような活動をしています。認知症の人と介護者が一緒に歩んでいく中で、認知症の人にとってのよりよい環境を築いていきたいと考えています。

そのほか、認知症介護セミナーや学習会なども開催しています。会員は、認知症の方や家族だけでなく、個人会員、ボランティアの方、地域の保健師さんなども含め、現在、80名ぐらいいます。平成10年からは、目黒区や目黒区社会福祉協議会との協働のもとで運営され、以後区内には5つの地区ごとに介護者の会が順次誕生しました。

竹内さんの自宅は、表札と並んでDカフェの看板が。「Dカフェ・ラミヨ」開催日には、気軽に立ち寄れるオープンな空間に変身。

竹内さんの自宅は、表札と並んでDカフェの看板が。「Dカフェ・ラミヨ」開催日には、気軽に立ち寄れるオープンな空間に変身。

――また、Dカフェという、認知症カフェを立ち上げましたね。

「たけのこ会」が平日の運営ですので、仕事をしていても参加できるようにと、まずは自宅を開放して立ち上げ、土日にやはり月2回程度開催しています。
Dカフェとは、認知症=Dementia(ディメンシア)のことを、D=だれもが自分のこととして考え、District=街の交流ステーションとなる場所、という意味です。広く一般市民を対象にした、認知症の人と家族を支える地域の交流拠点と考えています。

現在は、ふたつのDカフェを運営していまして、1つは私の自宅を拠点にする「Dカフェ・ラミヨ」。こちらは相談会や専門医を囲んでの学習会的な要素が強いでしょうか。
もうひとつの区内の「Dカフェ・ニコス」は、デイサービスがお休みの日曜に開催します。広々してレクリエーションの設備などもありますので、認知症の方を中心にしたレクや交流で、みなさんが楽しむ要素が強いですね。どちらも中心になって運営してくれるスタッフがいて、さまざまな企画も考えてくれています。
こうして、グループ全体で、また街ぐるみで、認知症の方やその家族を支えていく活動をするために、NPO法人も立ち上げました。今後はさらに、この活動を広げていこうと思っています。

次回は、竹内さんの認知症の方の家族に対する思いやアドバイスをうかがいます。

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