毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。今週は、「クーラーにまつわるトラブル」という話題を紹介します。
前回のこのコーナーでは、「認知症で真夏に暖房を入れていた」「高齢者はエアコンを入れたがらない」といったエピソードを紹介したが、介護スタッフからは、まだまだクーラーにまつわる話が寄せられている。
まず非常に多かったのは、「クーラーがあるのに、その恩恵に預かれない」という話。都内の訪問介護事業所に勤務するHさんはこう語る。
「クーラーがないお宅なら諦めもつきます。ただ、非常にありがちなのは、クーラーがあるのにつけてくれないお宅。各部屋にクーラーがあって、自分（利用者）がいる部屋はクーラーをガンガンにかけているのに、私が掃除などの作業をしている部屋には、一切クーラーをかけてくれない家はザラです」
Hさんによれば、そういった家では、「汗が滴り落ちて、報告書を書くのも一苦労」だとか。Hさんは「クーラーをつければ電気代も掛かりますしね」と、理解を示すものの、「何軒ものお宅を回るのに、汗臭くなるのが困ります」と語っている。
一方、ネットの書き込みを見ると、
「もう十年以上、掃除一度もしてないからパッと見ただけで風の出てくるとこ中が真っ黒。室外機もビッチリ埃が溜まってる」
「今日伺ったら、『まだ使える』と利用者さんはクーラーつけて喜んでたけど、
カビとか雑菌巻き散らかしてる気がする。
今日はいつもより咳混むけど、それが原因じゃないのか……」
など、「クーラーをつけてほしくない」というスタッフもいるようだ。先述のHさんによれば、「私はしませんけど、周りには勝手にクーラーをつけたり消したりしているスタッフもいる」とのこと。Hさんが務めている事業所には、クーラーに関するマニュアルは特に存在しないそうだが、アナタならどうしますか？
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