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情熱かいごびと

ケアプロ株式会社 代表取締役 川添高志さん 3 ~介護業界・注目の人

2019年1月12日

1項目500円のセルフ健康チェックシステムを作り、実践に導いた川添さんは、訪問看護の分野でも、既存の概念にとらわれない事業を展開。24時間365日の稼働を実現しています。その原動力はどこにあるのでしょうか。

○●○ プロフィール ○●○

1prof川添高志(かわぞえ・たかし)さん

2005年3月 慶應義塾大学看護医療学部卒業。大学3年と4年に米国MayoClinicで研修を受ける中で、Retail ClinicやIn-Store Healthcareの業態を知る。在学中より経営コンサルティング会社勤務。その後、東京大学病院で看護師として勤務しつつ、東京大学医療政策人材養成講座にてケアプロの事業を構想し、優秀賞”特賞”を受賞。慶應義塾大学SEA(ビジネスプランコンテスト)で”The best new markets award”を受賞。2007年12月ケアプロ㈱設立。現在、自己採血によるセルフ健康チェックシステムと訪問介護ステーション事業を主に展開。

ケアプロ 公式ホームページ

*掲載内容は取材時(2014年)の情報となります。
 

訪問看護が充実しないと、看護の未来はない

新中野の訪問看護ステーションのスタッフ。

新中野の訪問看護ステーションのスタッフ。

――ケアプロの事業のひとつの柱がセルフ健康チェックシステムですが、もうひとつが訪問看護事業ですね。なぜ訪問看護に力を入れるのですか? 

きっかけは、東日本大震災の被災地である宮城県石巻市の避難所にケアプロの看護師が支援に行ったことです。避難所には、継続的に訪問看護を必要とする方が多く、私たちも1軒1軒訪問し、活動をしていました。その中で、だれにも看取られずに亡くなった孤独死の方もいて、ますます訪問看護の必要性を感じたのです。

ところが、2012年の訪問看護の利用者は38万6000人、10年前と比べて15万人も増えていますが、訪問看護ステーションで働く看護師は2010年で3万人、10年前と比べて4000人程度しか増えていません。「マズイ!」と思いました。そしてすぐに「ケアプロが訪問看護ステーションを立ち上げよう」と使命感に燃え、2012年12月1日からの立ち上げに向かって突っ走ったのです。

――もともと訪問看護は関心があったのですか?

はい、大学1年のときに、訪問看護のパイオニアである村松静子さんのお話をうかがってからずっと関心を持っていました。訪問看護ステーションは数が足りないだけでなく、夜間や土日祝日に対応できるところが全体の1割しかありません。これでは、在宅支援が重要になる今後、安心して療養生活を送ることができません。また、24時間以内に臨終を確認する人のいない、”看取り難民”もどんどん増えています。
我々のステーションは、24時間365日対応します。今後はこうしたステーションをどんどん増やしていく必要があると考えています。

 

新人教育とステーションの企業力を高めることが課題

先輩は、新卒訪問看護師と同行後のふりかえりなどをしながらきめ細かく指導。

先輩は、新卒訪問看護師と同行後のふりかえりなどをしながらきめ細かく指導。

――訪問看護の場合は、臨機応変な対応が必要で、看護師としての深い経験が必要と、よく言われますよね。それに、訪問看護は移動が多く、1日の稼働が不安定で、常勤の新卒社員が担うのは、なかなか難しいと言われます。

そこで、大切なのは、研修です。ケアプロでは新卒の訪問看護師を積極的に採用しています。新卒の若い看護師が知識、技術、コミュニケーション力、判断力などをしっかりと学べるように、新卒看護師向けの「卒後訪問看護研修プログラム」を作成しました。また、新人には当初、先輩の同行を重ね、本人の自信がつき、周囲も納得できる実力がつくまでフォローを続けます。時間とお金はかかりますが、若い柔軟な力を発揮してもらうためには、きめ細かい研修は不可欠だと思っています。

また、現在は、常勤換算で5人以下の訪問看護ステーションがほとんどですが、これでは雑務が多く、夜間対応も困難です。そこで、ケアプロでは、1ステーションで現在10人以上が勤務し、1年半後には20人を原則としていく予定です。さらに、ステーションを全国展開するためには、訪問看護に携わる社員の意欲を高め、知識をつけるための独立開業支援システムを実践することも大切です。ケアプロではこうしたバックアップ体制を堅固にし、確実な支援を可能にしようと考えます。

社内勉強会の講師には「市谷のマザーテレサ」と呼ばれる秋山正子さんなど、ベテラン訪問看護師を招く。

社内勉強会の講師には「市谷のマザーテレサ」と呼ばれる秋山正子さんなど、ベテラン訪問看護師を招く。

――それでも実際問題として、新卒看護師が、就職先として訪問看護ステーションを選ぶことは少ないのではないですか?

看護大学の学生のうち、2割ぐらいは訪問看護に関心を持っています。ところが、残念ながら実際の訪問看護ステーションに就職先する人となると、5万人の卒業生のうち、たった5人しかいません。やはり、受け皿としてのステーションが、学生にとって魅力のある組織にならなければ発展はありません。教育体制や経営体質を強化することが急務ですね。

そこで、ステーションの企業力をあげるための教育プログラムも作っています。現在、聖路加国際大学といっしょに、全国80のステーションに対して、ノウハウの提供や経営のコンサルティングなどを行っています。教育研修を終えたステーションには修了証を提供します。ステーションの社会的な信用を高めて新卒を迎え入れる体制づくりをサポートしていきたい。ケアプロは、革新的な看護サービスをあらゆる面でプロデュースする組織を目指しています。

――学生に対しても何かサポートをしているんですか?

CAN-GO!という、新卒・新人向けの訪問看護ステーションへの求職応援サイトを運営しています。訪問看護に関心を持つ学生や新人に向け、実際に就職できるステーションをご案内する。ケアプロだけが就職先ではありません。全国のステーションを紹介し、訪問看護に若い力を充実させるお手伝いもしていきたいと考えています。

 

介護の分野でも同じ問題意識を持って

――全方向でシステムを構築しているんですね。こういう考え方すべてが、看護だけでなく、介護の分野でも必要とされる気がします。共通する問題意識が必要ですね。

そうですね。看護も介護も同様の問題点があると思いますので、僕のこうした考え方を介護業界の方も参考にしてくださるといいかもしれませんね。

――それにしても、周到ですね。こんなに膨大なシステムを短期間で作るとあれば、多忙すぎて川添さんは遊ぶこともできないのでは?

うーん、そうですねぇ。でも、週末は映画ぐらい観ますし、睡眠もちゃんととっていますよ。それに、セルフ健康チェックの分野も訪問看護の分野も、それぞれ部長がいますしね。自分だけが会社を回しているわけではないですから。僕が死んでも、会社の業務が滞らないよう、遺言も書いてあります(笑)。周到すぎますかね、そんな人間なんですよ、僕は(笑)。

 次回は、川添さんの将来の展望と、介護と看護の連携についてお伝えします。

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