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2019年03月26日

高齢者が車いすの外出を嫌がる 「2つの理由」 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

jikenbo35kurumaisu毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。今週は、「車いすを使った外出」について紹介します。

足腰が悪い高齢者にとって、外出するときに欠かせないと思われる車いすだが、長年の介護経験を持つIさんによると、車いすでの外出を嫌う高齢者は少なくないのだという。

例えばそれは、子どもや孫などが、おじいちゃんやおばあちゃんに対し、「少しでも外の空気を吸わせてあげよう」「思い出の場所や景色の良い場所に連れて行ってあげよう」という親切心から、車いすで出かけることを提案するも、おじいちゃんやおばあちゃんからやんわりと、あるいは強硬に断られるようなケース。

こうした場合、“連れだそうとする側”は、しばしば「遠慮しないで」「たまには外に出ないと」などと、説得を試みるものだが、Iさん曰く、これは介護される側の気持ちをまったく理解していないものだという。

Iさんが言うには、拒否の理由は大きく分けて2パターンあり、1つは「車いすに乗っているところをとにかく人に見られたくない」というもの、そしてもう1つは、「車いすに関わらず、髪型にせよ洋服にせよ、身ぎれいにしていない、あるいはすることができないので、人前に出たくない」というもの。理由を聞いてみれば、「なるほどね」という話なのだが、介護する側の家族は、される側の心情になかなか思いを至らせることができないようだ。

もちろんなかには、ただ本当に遠慮をしている人や、元から外出が好きではない人もいるだろうが、「嫌がるなら無理して連れ出す必要はない」と語るIさん。ただ、とりわけ相手が女性の場合、化粧をしてあげたり、綺麗な洋服をプレゼントしたりすると、外出意欲がわくケースも少なくないという。

公開日:2013/8/12
最終更新日:2019/3/26

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