キープリスト

一覧を見る

キープリストに登録されている求人はありません。

介護職・ヘルパー
認知症
訪問ヘルパー
家庭
介護家族
同居介護
同居家族

2017年06月05日

ヘルパーは問題のある家庭に首を突っ込むべき?ある利用者宅でのできごと | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。
今週は、「ヘルパーが見た、利用者宅の不思議な壁」という話題について紹介します。


利用者宅の「壁一面に貼られた紙」にはどんな意味が?

訪問ヘルパーとしていろいろなお宅におじゃましていると、ときには見たくないような光景も見てしまうのがつらいところ。
訪問ヘルパーの経験が10年以上あるナオコさんには、忘れられない嫌な記憶があるという。

ナオコさんは30代になってから訪問ヘルパーとして働き始めた。嫌な経験をしたのは、かつて担当していたYさんのお宅でのことだった。
Yさんは80代の男性で認知症が進んでおり、娘さんと2人暮らし。初めてYさん宅を訪れたとき、ナオコさんはギョッとしたという。

「『こんにちは、はじめまして~』と言ってYさんのお部屋におじゃましたら、いろいろな言葉が書かれた紙を、壁一面に貼ってあったんです。
ジロジロ見ちゃいけないと思い、黙々とスケジュールをこなしていたのですが、横目でチラチラ見てみると、どうやら書いてあるのは亡くなった奥さん・子供・孫の名前、どこかの住所、電話番号、生年月日などなんです」

気にはなったものの、あえて貼り紙について尋ねなかったというナオコさん。
しかしある日、Yさんのケアをしているときに娘さんが帰宅し、「はじめまして」「こちらこそいつもお世話になっております」という会話が交わされた後、Yさんは貼り紙の意図を知ることになる。


ヘルパーが愕然とした父娘のやりとり

ナオコさんはこう続ける。

「私との一通りの会話が終わると、娘さんは突然Yさんに向かって『質問っ! アナタの誕生日は?』『住所は?』と、簡単な質問を立て続けにぶつけたんです。
そしてYさんが答えに戸惑うと、娘さんは『○○でしょっ!!』と怒鳴りつけ、私に向かって、『毎日こういう風にしないと、ボケちゃって自分の名前も言えなくなっちゃうでしょ?』と、いかにも得意気に言ったんです」

たしかにそのような問答を繰り返すことで脳が活性化される可能性はあるが、質問に答えられないからといって怒鳴りつけるようなやり方では、あまり良い効果は望めそうもない。
実際、ナオコさんの目にも、Yさんが娘に対して萎縮しているのは明らかだった。
ナオコさんは言う。

「娘さんは教師をなさっているようで、私が『Yさんが怖がってるじゃないですか』と言っても、『人に教えるのが私の仕事ですから』と、まったく聞く耳持たずでした。
もうこの家を担当するのはつらすぎるのでと、無理を言って担当を変えてもらいました」

問題のある家庭に進言し、「他人はクビを突っ込むな」と、怒られた経験を持つヘルパーは少なくないのだそう。
明らかに問題がある家族に注意すべきか、見て見ぬふりをすべきか、ナオコさんは「いまだにどちらが正解なのかわかりません」と語っている。

この記事をシェアする

介護求人ナビは全国で40,000件以上の介護・福祉の求人情報を掲載した、介護業界最大級の求人サイトです。訪問介護やデイサービス、グループホーム、有料老人ホーム、特別養護老人ホームなど高齢者介護の施設や、児童福祉や障害者支援に関わる施設・事業所の求人情報を多数掲載中。介護職、ヘルパー、ケアマネジャー、サービス提供責任者、ドライバーなど職種だけでなく、施設種類での検索や給与検索、土日休み・週休2日制・日勤のみ・夜勤専従・残業なしなど、こだわり条件での求人検索の機能も充実しているので、あなたにぴったりの介護求人が効率よく見つけられます。ブランク可な求人や未経験可の求人、研修制度ありの求人も掲載しているので、初めての転職でも安心!転職・就職・再就職・復職・アルバイト探しに、介護求人ナビをぜひご活用ください。

関連記事