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業界裏話 スタッフのお悩み

介護施設でも重要視される個人情報保護。厳しいルールが生んだ悲劇とは?

2018年4月16日

毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。
今週は、「個人情報の保護が生んだ悲劇」という話題について紹介します。

 

ある老人ホームで個人情報保護が厳しくなったきっかけ

時代の流れとともに、かつては当たり前だったことが当たり前でなくなるのはよくあること。
昔のプロ野球の選手名鑑を見ると、選手の自宅の住所が掲載されていて驚くが、今や個人情報の扱いには気を使うのが当たり前になり、学校の名簿さえ作られない時代だ。

いわゆる「個人情報保護法」が施行されたのは2005年のことだが、介護の現場にもその影響は及んでいるようだ。
都内の介護付き有料老人ホームでも、ちょっとしたトラブルが発生したという。
職員のイトウさんが語る。

「我々の施設は、都内でも交通の便が良い場所にあるため、日頃から入居者のご親族やご友人の来訪が多いのですが、安全管理のため、来訪者は必ず受付で手続きを済ませるようになっています」

ある時期までは、手続きと言っても、受付で入居者の名前を言うだけでよかったが、数年前にグループの本部からお達しがあり、手続きが厳しくなったのだという。

「グループのある施設で、訪問販売員が施設内に入り込み、入居者に商品を売り付けようとする事件があったのです。
その販売員は、施設に届いた郵便物を勝手に見て『○号室の○○さんの親族です』と言って施設に入り込み、セールスを行っていたようでした」

それ以来、来訪者の手続きは厳格になったが、ルールが厳しくなったことで、ある入居者の親族から猛烈なクレームを受けてしまったそうだ。

 

利用者の安全のためのルールが生んだ思わぬトラブル

「Tさんという入居者を訪ねて、Mさんという方がいらっしゃったのですが、Tさんはその時、体調が優れず、専門病院に移っていたんです。

ウチの施設のルールでは、Tさんの許可がなければTさんの情報をお伝えすることができません。
Mさんには、Tさんは今この施設にいないこと、施設にいない理由やどこに行ったのかは教えることができないルールであるということを伝えました」

しかし、結論から言えば、Tさんはそのまま病院で亡くなってしまい、MさんはTさんに2度と会うことはできなくなってしまったのだそうだ。
イトウさんは当時を振り返り、こう語る。

「MさんはTさんにとってかけがえのない友人で、Tさんに会うために、遠方から足を運んだのだと、後から聞きました。
あの時、Tさんのいる場所を教えてあげられれば、会うことができたかと思うと、やるせない気持ちになります。

Tさんのご家族は、Tさんのお葬式でMさんから『お別れができなくて残念だった』と言われ、初めて“門前払い”をくらった事実を知ったそうで、『もう少し柔軟に対応してほしかった』と、大変お怒りの様子でした」

この件は施設でも会議の議題にあがったものの、個人情報の保護という視点からはルールを軽減することはできない、という決定がされたのだそう。

イトウさんは、次に自分がそのようなケースに遭遇した場合、どう対応すれば良いか、常に考え続けているそうだ。

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