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2014年03月24日

被災により、進んでしまった認知症 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

jikenbo8sinsai毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。今週も、先週に引き続き東日本大震災発生時の介護にまつわるエピソードを紹介します。

安倍首相は2014年3月4日、東日本大震災が発生した「3月11日」を、何らかの記念日にするという考えを明らかにした。被災地ではもちろん、首都圏でも大きな傷跡を残したあの震災だが、都内のとある介護の現場でも、悲劇は発生していた。

都下に住む50代のT子さんは、認知症の義父の世話をする日々を送っていた。震災当日、90代の義父はデイサービスで友達と楽しい時間を過ごし、穏やかな顔で自宅に戻ってきた。地震が発生し、すかさず義父のいる居間で駆け寄ったT子さん。幸いなことに自宅に被害はなく、「とりあえずは良かったね」と言い合っていたのだが、その後、悲劇は訪れた。

もともと1人では歩行がままならず、認知症が進行していた義父は、テレビや新聞を見るのが唯一最大の楽しみだった。しかしみなさんご存知のように、3月12日以降のテレビや新聞は津波、原発事故、避難など、娯楽性が一切排除されたものばかり。そのような番組を見たり、新聞を読んだりしているうちに、恐怖に打ちひしがれた義父の認知症が、一挙に進行してしまったのだ。

進行を少しでも止めるために、義父への話しかけを続けたT子さんだが、いかんせん義父とは込み入った会話は成り立たず、おのずと話題は家族や震災前に亡くなった義母のことばかり。T子さんは、「被災したり、亡くなった方を思うと言いにくいのですが……」と声を潜めつつも、「ああいう時こそ、楽しい番組を流して欲しかった」としみじみとつぶやく。

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