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業界裏話 介護家族の実態

老人ホームの利用料が払えない……介護職員が見たコロナ下の介護家族の現状

2020年6月29日

毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。
今週は、「新型コロナとお金」という話題を紹介します。

 

収入減で介護施設入居者はどうなる?


新型コロナウイルス騒動は、ウイルスへの感染がもちろん一番恐ろしいが、見逃せないのが家計へのダメージ。飲食業や娯楽施設をはじめとして、収益が著しく悪化した業界は数知れず、多くの労働者が収入を減っているのが現状だ。

都内のある介護付き有料老人ホームでも、入居者の家族から支払いの猶予を求める声が寄せられたという。施設職員のカワイさんはこのように語る。

「先日、ある入居者の利用料の振り込みが滞っていることが分かりました。その家族はこれまで1度もそのようなことはありませんでしたが、『新型コロナの影響で収入が減ってしまったので、支払いは少し待って欲しい』とのこと。手元に少しでも現金を置いておきたいのでしょう。

うちの施設の場合、滞納が判明したらまずは家族に連絡して事情を確認。入居者さんをすぐに追い出すようなことはしませんが、猶予はせいぜい1~2か月で、滞納が3か月続くともうアウトです。

連帯保証人に連絡し、それでも振り込みがなければ退去処分となってしまいます」

カワイさんの施設では、月額利用料の支払いが滞った場合、ケアマネジャーや在住する自治体などと相談し、入居者が路頭に迷わぬようにするのが通常の流れ。
しかし、新型コロナ騒動でどこも忙しいようで、いつまで経っても担当者と連絡が取れず、“保留”の状態が続いているという。

 
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感染者は減っても混乱の毎日は続く……


誰もが新型コロナ下の生活に不安を抱える中、本来なら、施設に問い合わせても解決しないことを尋ねてくる家族もいるそうだ。

「ご家族の中には、我々を“何でも相談所”のように使う人もいます。

『コロナで収入が減って、国民健康保険が払えない』
『10万円(給付金のこと)っていうのはどうやってもらえるのか』
『緊急融資を受ける書類の書き方が分からない』
など、聞いてくることは本当に何でもです。頼りにされている証明ですし、信頼されている証拠ですから、なるべく丁寧に対応していますが、時間を取られるのはちょっと困りますね」

大体の場合は自治体などのホームページを検索し、該当するページをプリントアウトする程度だが、時には付き合いのある弁護士や税理士などを紹介したこともあるという。
かくいうカワイさんの施設も、実は経営状況が良くない。

「コロナの影響で2月以降、営業活動がまったくできなくなっており、新規の入居者はゼロです。グループが経営するデイサービスは状況が深刻で、2月から3月で売り上げが8割近く減り、撤退が検討されています。ご家族から相談を受けている場合ではなく、我々も金融機関から緊急融資を受けているような状況です」

 

老人ホーム入居者も給付金が楽しみ


暗いニュースばかりだが、明るい話題もある。

「ある男性の入居者の方が、『給付金10万円が届いたら、寿司でも取ってみんなで食べよう』と言っているのです。

入居者から供与を受けるのは原則的に禁止ですが、その話を聞いた施設長が、『分かった。じゃあスタッフの費用は俺が出すから、その入居者さんに10万円が届いたら、全員分寿司を取れ』と言ってくれたので、みんな楽しみにしています」

ただ、10万円の配布は遅れに遅れており、言い出しっぺの入居者男性のテンションも下がり気味だとか。
カワイさんの施設ではもっぱら“コロナ”よりも“お寿司”の方が切実な問題になっているそうだ。

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