2015年01月23日

採用する人・しない人-株式会社日本介護福祉グループ　取材2 | 介護求人ナビ

介護業界で転職を考えている人にとって、採用側が求める人材の傾向は、ぜひ知っておきたいこと。そこで今回は、夜間対応型小規模デイサービスの「茶話本舗」を直営とフランチャイズで事業展開している株式会社日本介護福祉グループの執行役員人事部部長・長谷川現（はせがわけん）さんにお話を伺いました。

＊この記事の1回目、2回目、3回目、4回目（最終回）はこちら

茶話本舗船橋亭の外観。民家の建物を賃貸で活用することで玄関などにはあえて段差を残しながら筋力維持を図ったり、自宅のような落ち着いた生活空間の中で生活リハビリができます。

○●○ インフォメーション ○●○

株式会社日本介護福祉グループ

夜間対応型小規模デイサービス（通所介護）「茶話本舗（さわほんぽ）」直営事業・フランチャイズ事業／居宅介護支援事業所／訪問介護／訪問看護／小規模多機能型居宅介護事業所／サービス付き高齢者向け住宅「アシステッドリビング茶話本舗」事業／障害者福祉（放課後等）デイサービス事業／社会福祉分野コンサルティング事業

東京都墨田区両国1-12-8 両国ミハマビル2F
TEL:03-5625-4456

株式会社日本介護福祉グループ公式サイト

求む、介護への想いと向上心を持っている人

株式会社日本介護福祉グループが求める人材とはどのような人なのでしょうか？　人事部部長・長谷川さんは次のように答えてくれました。

「介護への想いを持っている方、というひと言に尽きます。弊社では、子どもや孫が一緒に生活しているようなサービスの提供をめざして、夜間対応型小規模デイサービス『茶話本舗』を長年運営してきました。そのサービスの根幹は、新たな介護事業においてもまったくブレていません。そうした我々の介護の理念に共感し、また、それぞれの介護に対する想いをきちんと持っている方と一緒に働いていきたいと考えています」

さらに長谷川さんが続けてもうひとつ上げたのは、「向上心」を持っていること。たとえ未経験からスタートしても、「自分はこうなりたい」というものを持っている人は、１～２年で頭角を現してくるそうです。現在、エリアで複数の施設を統括するマネージャーの半数は、現場の介護職からステップアップしてきた人たちだとか。

「介護のスキルがあって、さらに想いを持っている方であればもちろんベストでしょう。でもマインドさえあれば、スキルは後から足すことができる。そのための教育システムと、スキルを活かせる場所は会社がきちんと提供します」

一人ひとりがやりたいキャリアを選べるようにするのが目標

日本介護福祉グループでは、2014年10月に「日本ケアカレッジ介護福祉士実務者研修講座」を開講。社外からも受講可能な講座で、１期生にはまず社内から約20名が応募し、介護福祉士資格取得に必要な実務者研修修了をめざして勉強中です。「職員全員が介護福祉士の資格を持っているというのが理想」と長谷川さんは言います。

「これまでは茶話本舗という事業所の業務を中心に考えた研修を行ってきましたが、これからは企業の成長を考え、職員の資格取得についても、もっと幅広く考えていきたいと思っています。まずは介護福祉士の資格をとることを推奨し、介護福祉士の次はケアマネジャーをめざすというように、どんどんステップアップしてほしい。事前の模擬テストや研修についても準備できないかと、教育訓練部部長と検討しているところです」

また、インターネット上で動画を使って研修や講義が受けられるeラーニングも2014年10月にスタート。各事業所にIDを配付し、どの事業所からでもオンラインで動画と教材が手軽に閲覧できます。

「動画配信も今後どんどん利用し、さまざまなスタイルで介護技術の習得、スキルアップをバックアップしていく予定です。動画の内容は、たとえば体位変換や服薬の仕方、介護職に許された範囲での応急手当の仕方など。OJTだけではカバーできない部分を、動画を見ていつでも復習できるようにしたり、事業所のスタッフミーティングの際に全員でスキルを確認したり、いろいろな活用ができると思っています」

スキルアップに力を入れるのは、「介護は知的産業である」と言う考え方が企業理念の土台にあり、ご利用者のケアを真剣に考えたときに、どのような介護が良いのか選択できる知識を身につけてほしいという思いがあるから。

「認知症介護実践者研修についても推進していく予定です。ゆくゆくは各施設に１名ずつ専門的な資格を持った人を配置していきたい。営業センスに長けている人なら、社会福祉主事任用資格をめざすのもいいでしょう。介護職や生活相談員から施設長やマネージャーをめざすだけでなく、教育訓練の講師をめざしてもいい。専門性を高めることで、一人ひとりが希望するキャリアの選択肢が増えていくと考えています」

次回は、いよいよ採用について話を進めていきたいと思います。

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●○●　介護業界で転職する時の　基本ノウハウ　●○●

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著者：介護求人

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