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2017年07月05日

施設長になったことで、介護現場の楽しさを再確認…転職理由Tさん4 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

11年も勤務しているのに主任になれないことを悩んでいたTさん。しかし突然、系列のグループホームの施設長に抜擢されました。
望んでいた昇進。それをTさんはどう受け止めたのでしょうか。Tさんの言葉に耳を傾けると、介護職に何が必要なのかが、わかってきます。

*T・Rさんの「私が転職した理由」…1回目2回目3回目、4回目(最終回)はこちら



T・Rさん(35歳)のプロフィール・転職経験


●介護業界歴…15年

●介護業界での転職回数…1回

●いままでの勤務先…デイサービス、介護老人保健施設、グループホーム

●保有資格…介護福祉士


老健の副主任から、グループホームの施設長に昇進

「自分は副主任どまり」とあきらめていたところに、突然のグループホーム施設長への抜擢。本当に青天の霹靂でした。
なぜ自分に……? 今でもわかりません。ちょうど人が足りなかっただけなのかもしれないと思ったりもします。

しかし、もしかしたら、自分の働きぶりを見ていてくれた人がいるのかもしれない。
鼻っ柱が強く、「いつでも辞めてやる」という傲慢な態度だった若い時代を経て、結婚し父親になって、仕事にも責任を持てるようになってきたからこそ、施設長という大役を任せてくれたのかもしれない。
それなら、精一杯がんばってみようと思い、異動しました。

介護老人保健施設(老健)とグループホームでは、役割がまったく違います。老健は自宅に戻って社会生活ができるように、身体的な訓練や精神的な支援をする場所です。
介助のほかに、医師や理学療法士、作業療法士などが医学的な支援をしています。介護保険が使える公的な老人ホームなので、入所者も多く、どうしても忙しい。介護の技術は高まりますが、介護が「作業的」になってしまうこともある。

一方、グループホームは、1ユニット9名がリミットで、家庭的な空間の中で専門知識を生かしながら、認知症の利用者さんが「生活」できるように支援する。
老健もグループホームも身体的・精神的な状態をできるだけ改善させる、改善が難しくても維持することが大切。でも、グループホームでは介護技術も大事ですが、それ以上に認知症の方への適切なコミュニケーション力が必要です。その力によって、利用者さんの状態が変わることを肝に銘じておかねばなりません。
そこが介護職としてのやりがいなのだろうと思います。


「介護は誰でもできる仕事」ではない

しかし、実際に赴任してみると、戸惑うことばかりでした。なにしろ、主任経験がなく、それまでワンフロアを任されたことがないのです。
副主任時代は主任を支えている気でいましたが、責任を持たされてみると、その責任の重さに大きなプレッシャーを感じました。
実際、施設長の仕事は多岐にわたります。フロアの予算管理、職員の教育、報酬の請求事務の確認、常に満床にして健全経営をするための営業活動などなど……。
もちろん、利用者さん同士のトラブルもありますし、家族とも施設の責任者としてコミュニケーションを取らなければなりません。仕事は「30倍に増えた」という感覚です。

しかも、給料はほぼ変わりません。なんだか損したような気持ちにもなりますが、でもたくさんの経験をさせてもらっています。

中でも頭を悩ませているのは、職員の求人と教育です。介護職の確保は非常に難しく、常に人手不足の状態です。逆に言えば、どんな職員でも辞めてもらっては困るのです。
ちょっと口数の多い年配の女性職員も、技術がいまひとつの若い職員も、長く働いてもらわなければならない。気を遣います。
今思えば、自分のように「いつでも辞めてやる」と豪語するような若い職員は、施設長にとっては「本当にしょうがない」存在だったでしょう。出世できなかった理由が、立場が変わってようやくわかるようになりました。

とにかくこの9人の利用者さんの健康を維持し、できれば向上させていきたい。そのために何をしたらいいのか、懸命に考え、自分なりに実行するようになりました。

日頃営業や事務などの仕事が多いからこそ、現場仕事に入るときは、とても楽しい。
夜勤のとき、起きて来る利用者さんがいます。昔は「眠い、面倒だ」と思っていましたが、今は利用者さんと話す時間が癒しの時間のようになっていて、「もう眠いから寝る」と言われると、喜ばしいはずなのに、「えー、もう寝ちゃうの? もっと話そうよ」などと思ってしまう。
入浴介助の人が足りず、「施設長、手伝ってください」なんて言われると、うれしくて。「今すぐ行くよ!」とウキウキする。人は変わるものですね。

介護の仕事は「キツイし汚いこともするのに給料が安い」と、3Kだと言われます。でも、その反面専門性の高さも望まれます。命を預かる重要な仕事でもある。
このギャップをなんとか埋めてほしいと思うけれど、だからといって手を抜くことなんてできない。そういう仕事だと思って、これからも従事していくつもりです。
「誰でもできる仕事」だなんて言わせないよう、僕ら一人ひとりががんばっていかなければと思っています。

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>



*T・Rさんの「私が転職した理由」…1回目2回目3回目、4回目(最終回)はこちら



●先輩たちの職場選びの失敗事例に学ぼう
→ 「こんなはずじゃなかった…」 転職先選び 私の失敗談


●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●

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