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2017年08月09日

夫を亡くし、年齢に関わりなく働ける介護の世界へ…転職理由Fさん1 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

高校卒業後、メーカーで一般事務をしていたF・Sさん。社内結婚をし、専業主婦になりましたが、結婚10年目に夫が病死。8歳の息子とともに残されました。
息子が大学を卒業するまでは働かなければ……と考えたどりついたのが、年齢に関わりなく働ける介護の世界でした。このときFさんは30歳。パートからのスタートでしたが、12年たった今、笑いながら「ドップリのめりこんで」と話す彼女は、理想の介護を実現するために、デイサービスの立ち上げに参加して、管理者を務めています。
いったいどんな道筋をたどったのでしょうか。Fさんの12年間の軌跡を追ってみました。

*F・Sさんの「私が転職した理由」…1回目、2回目3回目4回目(最終回)はこちら



F・Sさん(42歳)のプロフィール・転職体験

●介護業界歴…12年

●介護の仕事に就く前…メーカー事務職、専業主婦

●介護業界での転職回数…2回

●いままでの勤務先…デイサービス、グループホーム

●保有資格…介護福祉士、ケアマネジャー、社会福祉士


介護なら年齢を重ねても働けると思った

高校を卒業後、メーカーに就職し、事務職をしていました。4年後には社内結婚し、寿退社をして家庭に入ることに。
家庭に入ると、すぐ子どもが生まれました。そのときはずっと専業主婦で一生を終えるつもりでした。でも、夫が病気の末、8歳の息子と私を残して他界したのです。
夫が亡くなったとき「子どもも小さいし、働かなきゃ。この子を大学まで出すために、がんばらなきゃ」と思ったのを覚えています。
でも、父親を亡くし、動揺する息子と二人暮らしをしながらフルタイムで働くのは無理だと思ったので、実家に戻り、まずはパートで働くことにしました。

最初はカフェで働こうと思ったんです。
求人はいっぱいあるし、どこか受かるだろうと思ったけれど、軒並み落ちました。
理由は年齢でしょうね。私は当時32歳。カフェでも通用する年齢だと思っていたけれど、カフェ側にしてみれば、子どもがいない、若くてかわいい女の子がよかったのでしょう。
悔しい、と思いました。けれど、すぐに気持ちを切り替えました。
雇ってくれるカフェを見つけたところで、何年かしたら年齢が理由でいづらくなるかもしれない。それなら、年齢が上がっても長く働ける職場のほうがいい。なにしろ子どもが就職するまでは働かなければならないんですから。

そこで、ハローワーク経由でヘルパー2級(現在の介護職員初任者研修に相当)を取得しました。
周囲からは、「介護? 大変よ、つらいわよ、仕事ならほかにもあるでしょう」と言われたけれど、介護の仕事なら長く働けると思ったんです。
介護現場では60歳以上の人もたくさん働いているようでしたし、人手不足で引く手あまた。入社したところが合わないと思えば転職もできるし、転職回数が多いのもマイナスにならないとハローワークの担当者に言われました。息子が就職するまで働きたい私にとっては、これはむしろ好条件です。
それに、人と接することが好きな私には向いていると思ったんですね。

ハローワークのあっせんで資格を取ったので、すぐに就職先を探してくれました。それも、家から自転車で通えるデイサービス。
考えてみれば、カフェだとおしゃれしてでかけなければいけなかったり、電車に乗って遠くの駅まで行ったり、主婦の私にはちょっと面倒だったかもしれません。
介護業界なら制服があったりして、どんな服を着て行ってもいいし、何より家の近くで職場を探せるのがありがたくて。
勤務が終わったらすぐに家に帰って子どもに会いたかったので、通勤時間は短ければ短いほどいいと思っていました。そんな希望通りのところが見つかってうれしくなりました。


お局の意地悪に負けそうになったけれど

勤務は週に3日、9時半から17時半まで。朝が遅めの出勤で、子どもを送り出してから通勤できるのがよかったですね。実家暮らしだったので、夕方は母が家にいてくれることも安心でした。
ただ、職場の先輩女性たちが、曲者でした(笑)。
なんというか、面倒なところは新人に任せて、自分たちがラクをすることしか考えていないような人たちなんです。
たとえば入浴介助だと、「二手に分かれましょう」と言って、私は7人担当するのに、向こうは3人。「こっちは要介護度が高い大変な人を入れるんだから。そっちは人数が多くても大変じゃないでしょ」なんて言って。

人数が多ければ当然時間がかかります。向こうはとっくに終わっているのに、私は汗だくでいつまでも入浴介助をしていて、管理者に「遅い」と注意されることも。
それでも実情を言えない雰囲気があったので、腹を立てながらも、従うしかありませんでした。

まあでも、多くの利用者の入浴介助を任され、早くやり方を覚えなければならない状況だったのが、かえって私にはよかったようです。すぐに仕事ができるようになりました。
そのうち管理者も実情に気が付いて、「すまないね」なんて言ってくれるようになって。
1年後には正職員になりました。そのほうが健康保険や年金の面でもよかったからです。
また、3年後には介護福祉士の資格を取得し、その2年後にはケアマネジャーの資格も取得。着実にキャリアアップしていきました。

私が勤務していた法人は、グループホームや有料老人ホームも併設していたので、デイサービスだけでなく、異動してグループホームでも働きました。子どもがいるので日勤だけにしてほしいとお願いし、それも承諾してもらえました。
シングルマザーだということを考慮してくれたのですね。そのあたりの理解があることも、この法人のいいところでした。

ところが、入社して7年目に、勤め先に予想もしなかったことが起きます。

次回は、予想外の自体に振り回されながら奮闘するFさんの心境をお伝えします。

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

*F・Sさんの「私が転職した理由」…1回目、2回目3回目4回目(最終回)はこちら



●先輩たちの職場選びの失敗事例に学ぼう
→ 「こんなはずじゃなかった…」 転職先選び 私の失敗談


●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●

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