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2017年08月16日

自分の職場はデイサービスだと思い1度目の転職…転職理由Fさん2 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

夫亡き後、子どもを育てるために介護業界に入ったF・Sさん。デイサービスで1年間働いた後に正社員になり、3年後には介護福祉士、またその2年後にはケアマネジャーの資格を取得。
順調にキャリアを積んでいましたが、ケアマネジャーの資格を取得したころから、法人の経営の雲行きがあやしくなり、再建に駆け回ることに……。
業界の再編成が著しい介護業界では、読者のみなさんも同じような体験をするかもしれません。後学のためにも、ぜひお読みください。

*F・Sさんの「私が転職した理由」…1回目、2回目、3回目4回目(最終回)はこちら



F・Sさん(42歳)のプロフィール・転職体験

●介護業界歴…12年

●介護の仕事に就く前…メーカー事務職、専業主婦

●介護業界での転職回数…2回

●いままでの勤務先…デイサービス、グループホーム

●保有資格…介護福祉士、ケアマネジャー、社会福祉士


経営コンサルに介護保険制度を一週間で叩き込まれる

パートからはじめた介護の仕事。ふと気づいてみると、勤務期間は5年を超えていました。その間、介護福祉士、ケアマネジャーの資格も取得し、デイサービスだけでなく、併設のグループホームにも勤務しました。

このままこの法人でキャリアを積んでいくのだろうと思っていたのですが、だんだん法人の経営があやしくなってきたのです。そして、倒産……。
民事再生法の適用となり、法人の再建に奔走することになりました。
倒産とともに管理者は退職し、現場はトップを失いました。当時、私はグループホームとデイサービスの両方で生活相談員をしていましたが、「管理者をやってくれないか」と打診されました。
でも、まだ子どもは高校生で難しい年ごろ。荷が重いとお断りし、営業の担当に回りました。

ここからが本当に大変でした。
新しい管理者は、介護現場の経験が浅く、不安がる利用者さんに寄り添うことができません。
「これからこの施設はどうなるのか」「介護の質は変わらないのか」「利用料金は上がるのか」などなど、矢のように降ってくる利用者さんへの説明は、全部私がしました。

ケアマネジャーの資格を取っていましたが、介護保険の細かい仕組みについて知らない部分もたくさんあって。法人に入ってきた経営コンサルタントに、「そんなことも知らないのか」と怒られ、1週間で介護保険制度を一から叩き込まれました。

利用者さんをさらに獲得するために、病院や居宅介護支援事業所に営業に行くのですが、ここでもうまく質問に答えられず、「なんにも知らないのね」と言われる……。
「すみません、持ち帰ります」と言って帰り、経営コンサルタントに聞くと、「こんなこともわからずに営業に行ったのか」と怒られ……。コテンパンでした。
でも、これで辞めるのは悔しい。とにかく制度のことも経営のこともできるだけ頭に入れるよう、勉強と経験を重ねました。

人手が足りなければ現場に入り、入浴介助や食事介助もしました。このころは目が回るほど忙しく、家のことは母にずいぶん世話になりました。

あちこちで怒られながら必死で勉強をしているうちに、介護保険のことも、介護事業所の経営のことも少しずつわかってきました。
利用者さんやご家族、営業先で質問をされても、その場ですぐに答えられるようになり、自分なりに成長したと思えるようになりました。

でも、営業のために経営の勉強をすると、法人の内情がわかってきてしまって。この事業所に魅力を感じなくなってきたのです。
そんな中、法人には経営を立て直すために大手金融業界の資本が入りました。すると、今までの雰囲気とは打って変わり、営利主義になっていきました。
新しい社長とも意見が合わなくて。もうこの法人で学ぶことはない、と悟りました。すると「もっとほかを知りたい、勉強したい」という気持ちがだんだん強くなってきて。そろそろここを卒業したくなってきました。


医療に力を入れているデイサービスに転職

退職を決心したあとは、お願いをして、介護事務ができる人を入れてもらうことにしました。そして「半年後に辞めます」と伝え、どんどん仕事を引き継いでいきました。
退職する旨を伝えてからは、ハローワークで転職先を探し始めました。
グループホームにも勤務しましたが、私は自分の職場はデイサービスだと思っていました。
利用者さんを元気にし、ADL(日常生活動作)を上げられること、在宅での生活をサポートできることが、私が介護業界で働く原動力になっていることを再認識したのです。

また、転職先は、医療に力を入れているところがいいと思いました。これからの介護職には、介護と医療の両方の知識が必要だと思うのです。
ADLの維持や向上のためには、介護と医療の両面から利用者さんをサポートし、心身ともに健康になっていただかなければなりません。

そこで、転職先は接骨院が母体の、リハビリに力を入れているデイサービスに決めました。
ケアマネジャーの資格は持っていましたが、現場の仕事を希望しました。ケアマネジャーは大勢の人のケアに追われ、きめ細かくお付き合いすることができないので、私には向いていないかな、と思うのです。
利用者さんとできるだけ長く接して、その方のことを知って、ケアしていきたいと考えました。

7年間いた事業所を辞めるときは、感慨深いものがありました。しかし、退職から1週間後には新しい職場へ。一息つく暇もなく、次のデイサービスの現場に出て行きました。

次回は、新しい職場に合わない自分を感じて悩むFさんの心境をお伝えします。

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

*F・Sさんの「私が転職した理由」…1回目、2回目、3回目4回目(最終回)はこちら



●先輩たちの職場選びの失敗事例に学ぼう
→ 「こんなはずじゃなかった…」 転職先選び 私の失敗談


●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●

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