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2018年03月21日

グループホームが好きなのに、目指す介護ができない~転職体験Rさん1



◆グループホーム(正社員/計画作成者&管理者) → 居宅介護支援事業所(契約社員/ケアマネジャー)

R・Uさん(女性・54歳)
●グループホーム(勤務期間:6カ月/介護支援専門員・管理者手当あり)
●居宅介護支援事業所(勤務期間:3年半/介護支援専門員手当あり)

介護業界でのその他経験:訪問介護(パート/介護職/1年半)、有料老人ホーム(正社員/介護職/3年)、病院(正職員/ケースワーカー/3年)、グループホーム(契約社員/計画作成者/2年)、介護老人保健施設(正社員/ケアマネジャー/1年半)
保有資格:ヘルパー2級(現介護職員初任者研修)、介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)
家族構成:長男(高校3年生)、次男(高校1年生)

*R・Uさんの「転職 成功・失敗 体験談」…1回目、2回目3回目4回目(最終回)はこちら

【介護職になったきっかけ】小さな子どもがいてもできる仕事を



訪問介護のヘルパーなら子育てしながら自由な時間で働ける

2人の子どもがまだ4歳、2歳のときに離婚することになりました。
子どものためにも働かなくてはいけない、でも長時間の勤務は難しい。
そんな中、結婚したあとに「いつか役に立つかもしれない」程度の軽い気持ちで、ヘルパー2級(現介護職員初任者研修)の資格を取っておいたことを思い出しました。

介護の仕事ならできるかもしれない。
調べてみると、訪問介護のヘルパーなら、午前中だけ、週に3回だけなど、自分の都合で時間が組めそう。これなら、小さな子どもがいても働けるのではないか?と思ったのです。
ほかの仕事よりも時給が高いのも、魅力でした。

ヘルパーの仕事を始めてみると、介護職が性に合っていると実感しました。
困っている人の役に立つ実感があり、関わるほどに利用者さんがいきいきとしてくることに、やりがいを感じたのです。

安定収入を求め、有料老人ホームへ

でも、時間が自由になるのはいいけれど、不規則な時給制のパート勤務だと生活していくのが大変。
利用者さん宅から次の利用者さん宅までの移動の時間も多く、身体的な疲れも感じます。
そこで、上の子が小学生になるのをきっかけに実家へ引越しをして、有料老人ホームで現場の介護職として正社員勤務をすることにしました。

夜勤もある有料老人ホームでの仕事は、大変でしたがやりがいもありました。
利用者さんの24時間の生活をみることができるので、より人間的なお付き合いができる。
仕事にも慣れ、介護職としての醍醐味を味わいながらの勤務でした。


【ステップアップのための転職】ケアマネジャーの資格を生かして計画作成者へ

不規則な勤務時間が家族の負担になり、有料老人ホームを退職

有料老人ホームでの仕事はやりがいがありましたが、夜中にバイクで出勤したり、朝早く家に帰ってきたりする日々に、子育てを頼っていた母から「眠れない、疲れる」と苦情が。
「こんな仕事、いつまで続けるの?子どもたちもかわいそうじゃないの」と、毎日小言を言われるようになり、居心地が悪くなってしまい…。

下の子が小学2年生になったタイミングで実家を出て、日勤のみの仕事に転職。病院のケースワーカーとして働くことにしました。

病院での3年間の勤務の間に介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格を取得できたので、病院のケースワーカー職を退職し、ケアマネジャーを目指すステップとして、認知症高齢者グループホームで計画作成者として勤務することにしました。

グループホームでの計画作成者の仕事にやりがいを得る

グループホームの計画作成者は、ケアマネジャーの資格がなくても条件によってはできるのですが、資格保持者ならリーダー格として勤務できます。
ケアマネジャーの手当もつくので、病院勤務時代より給料の点でもよくなりました。

現場の介護職とは違い昼間の仕事のみなので、小学生の子どもがいても勤務しやすい。
それに、グループホームならではの特徴として、家庭同様の雰囲気の中、利用者さんの個性に合わせた計画を立てることができる。
さまざまな意味で、私には最適な働き方でした。

また、計画作成者として利用者を支援することが自分に向いているという実感もありました。
現場の介護職は、「今、この時」を支えますが、計画作成者は、その人の背景を見ながら、将来を見据えた計画を作ることができる。
「利用者さんの人生をまるごと支えている」という実感があり、とてもやりがいがありました。


【激務で体調を壊して転職】グループホームで丁寧な仕事がしたい

ケアマネジャーとして介護老人保健施設に異動

その後、同じ法人の介護老人保健施設に異動となりました。
1ユニット9人をみながらゆったりと仕事ができるグループホームと違い、100人もの利用者さんの計画を立てながら、現場の介護の仕事も兼務する。
すごく忙しくて身体を壊し、しかたなく退職することとなりました。

もう一度グループホームで働きたい

退職してからは、やはりグループホームの小ぢんまりとした雰囲気が自分には合っている、もう一度グループホームに戻りたい、と思うように。
そこで、次の転職先は、グループホームに限って探しました。
家から近く、バイクで通えるところがいい。そんな条件に合うのが、大手企業が経営するグループホームでした。

面接を受けたときに、「計画作成者だけでなく、管理者もやってくれませんか?」と言われました。
管理者になるには研修を受けねばならず、あわてて研修を受け、計画作成者兼管理者になったのです。

久しぶりのグループホームの場がうれしくて、最初はウキウキと出勤していました。
ところが、管理者は本部との関わりが多い。特に、エリアマネジャーと頻繁にやりとりし、指示を仰ぐことになります。でも、このエリアマネジャーはやる気がないし、信念もなくて。
もともとは大手企業の営業マンだったせいか、売り上げにはこだわるのですが、介護へのこだわりが感じられないのです。


【理念の違いが原因で転職】グループホームで理想の介護ができない悩み



利用者さんの事情を考えず利益を重視する責任者

グループホームに入居を求めて来る人を、エリアマネジャーはどんどん受け入れてしまいます。その結果、要介護4や5の利用者が増えていきました。
認知症の利用者さんの活性化をはかり、健康を維持していく施設がグループホームなのに、まるで特別養護老人ホームの空き待ち施設のようなものです。

要介護度が軽い利用者さんもいるのにバランスが悪く、十分なケアができない状態。
それでも数字ばかりを追いかけて、利用者さんの健康状態に目がいかないのです。

それに、利用者さんをどんどん受け入れたからといって、経営状態がよくなっているわけでもありません。
スタッフの人数も十分ではなく、夜勤の勤務者が少ないため、「日勤しかできない」という条件で入った私にも夜勤が回ってくる。
朝7時に夜勤が終わり、家に戻ってまた22時から夜勤に入るような日々。まだ子どもは中学生で、難しい年ごろです。高校受験や部活の対応もあり、とてもやっていけません。

「このままでは自滅します、なんとかしてください」と訴えても「もうちょっとがまんしてくれ」と言うばかり。
身体が悲鳴を上げ、辞めざるを得なくなりました。

施設ではなく居宅ケアマネとして働くことを決意

この先どうしようと思ったときに、ふと考えました。
またグループホームなどの入居施設に転職すると、「夜勤なしで勤務」で採用されても人手が足りなければ夜勤を求められる。それなら、居宅介護支援事業所のケアマネジャーになろうか。

居宅介護支援事業所なら夜勤はないですし、多くの場合は日曜日が休みで、もう1日休みがもらえます。
ただ、居宅介護のケアマネジャーは、地域の介護や医療について詳しくないといけないですし、対応力が必要で、キャリアがないと問題解決ができない。
利用者さんの要望にきちんと応えようと思ったら、電話での対応も増えそうです。

子育てしながらできるだろうか、と尻込みしていましたが、やはりケアマネジャーになったからには居宅介護で働いてみようと思い、もう一度ケアマネジャーとして働くことを決意しました。

次回は、転職先の居宅介護支援事業所の様子やキャリアプランなどについて詳しく聞きます。

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

*R・Uさんの「転職 成功・失敗 体験談」…1回目、2回目3回目4回目(最終回)はこちら



●先輩たちの職場選びの失敗事例に学ぼう
→ 「こんなはずじゃなかった…」 転職先選び 私の失敗談


●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●

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