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小規模多機能型居宅介護
転職体験談

2019年03月27日

小多機からの転職で望んだのは新しい人間関係でした~転職体験Fさん2 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」



◆グループホーム(正社員/介護福祉士)→小規模多機能型居宅介護(正社員/管理者)→介護付き有料老人ホーム(正社員/介護職)

F・Dさん(男性・36歳)
●グループホーム(勤務期間:4年/年収約350万円/管理者手当・計画作成手当)
●小規模多機能型居宅介護(勤務期間:4年/年収約350万円/管理者手当)
●介護付き有料老人ホーム(勤務期間:3年半/年収約500万円/介護福祉士手当)

介護業界以外でのその他経験:飲食店(勤務期間:4年)
保有資格:介護福祉士、介護支援専門員、社会福祉士
家族構成:妻、長男、次男

*F・Dさんの「転職 成功・失敗 体験談」…1回目、2回目、3回目4回目(最終回)はこちら


【転職前後の職場の違い】小規模多機能型居宅介護でリーダーに!

小規模多機能型居宅介護では利用者さんの思いに寄り添うことができる

僕が介護職になるきっかけをくれた方からの誘いで、小規模多機能型居宅介護へ転職。グループホームでは現場職員として経験と技術を積んでいましたが、転職後は、現場のリーダーとして働くポジションをもらいました。

当時、小規模多機能型居宅介護はまだまだ制度が始まったばかりで、事務的にも現場のケアでも初めての体験が多く、大変でしたが、それだけにやりがいはありました。
たとえば、小規模多機能型居宅介護のサポート体制があれば、病状が重い人でも在宅生活を送りたいという希望を実現できるケースが多いのです。
最期まで自宅で過ごしたいという利用者さんたちの思いを形にすることができます。

また、小規模多機能型居宅介護は、デイサービス・訪問・泊まりを組み合わせ、同じ事業所でひとりの利用者さんをサポートします。利用者さんはなじみのスタッフと過ごすことができますので、安心して毎日を過ごせます。

初めての訪問介護にやりがいを感じる日々

小規模多機能型居宅介護に転職して、はじめて訪問介護を経験できたことも、自分にとって大きな収穫でした。

グループホームやデイサービスでは、利用者さんに来てもらい、こちらが用意したケアを受けてもらう形ですが、訪問介護では、利用者さんの家に入り、利用者さんの流儀に合わせたケアをします。
ひとりひとり違うケアを望まれるので大変ですが、対応力がつき、介護職としての経験値が大きく上がったと思えました。
また、利用者さんやご家族と近い関係になれるのも、訪問介護のメリットだと思いました。


【介護の資格】介護支援専門員と社会福祉士を働きながら取得

最初のグループホームで介護福祉士を取得していたので、次は介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格を取る、というのが介護の資格を取る上では王道でもあります。
しかし、私は社会福祉士の資格を取得することも魅力に感じていました。
社会福祉士は福祉全般を見渡す資格で、病院の生活相談員や、地域包括支援センター、自治体関連の仕事に就くこともできます。
そこで、福祉系大学の通信教育で学び、卒業して受験資格を得て、挑むことにしました。

さらに、「どうせ勉強するなら幅広く勉強したい」と貪欲な気持ちがあったため、同じ時期に介護支援専門員の資格も得ようと決めて勉強を始めました。

ちょうどその頃、長男が生まれたため、妻は育休をとることになり、自分1人の収入で生活することになりました。
そのため、勉強するにも、通信の大学の学費以外は極力お金をかけないようにし、独学でとにかく勉強することにしました。家に帰れば小さな子がいて勉強が手につかないので、妻に頼んで、退社後に、そして土日にはカフェで勉強をさせてもらっていました。

寝る暇もないほどに働き、勉強をし、同じ年度内に介護支援専門員と社会福祉士の資格をなんとか取得することができました。
今思うと、あの時期の自分は本当にストイックだったと思います。
それに、家族の協力があったからこそ、資格試験に合格できたので、今でも感謝しています。


【転職のきっかけ】残業の多さと賃金をめぐり意見の食い違いが

サービス残業なのか、無料でできる「学び」なのか

尊敬する上司に引き抜かれ、仕事を任されたことに、とても感謝し、満足していました。
研修や社員教育のしかたなどもその上司から教わり、ステップアップできる方法なども学ばせてもらいました。
小規模多機能型居宅介護の介護職としての業務である、デイ・訪問・泊まりのどれもに対応しながら、上司とともに研修や経営コンサルティングの資料作りもしていました。

しかし、以前の職場でも同じだったのですが、そうした研修の資料を作る仕事などは、「勉強のため」と言って無給なのです。
以前は「学べるのだからそれでいい」と思っていましたが、子どもが生まれると、学資保険に入るなどこれまでよりもお金がかかるようになり、また将来のためにも備えたいと思うようになります。
「研修の資料作り=無給の残業」があたりまえになっている体制をずっと続けられるわけでもありません。

何度か上司とも話をしましたが、「外部の研修などを開催して、副収入を得ればいい」と言われるのです。
それもまた、仕事量を増やすことになります。
私としては、通常の業務で、子どもが育てられるような給料が欲しかったし、家族と過ごす時間を作るために長時間のサービス残業は避けたかったのです。

お世話になった上司との仕事に対する考え方の違いが埋められない

そんな思いを重ねるうち、上司との関係がぎくしゃくしてきました。
お互いが慕い、一緒に何か生み出すことができると信じて転職したのに、どうしてこうなったのか。
家族ぐるみでの付き合いもあり、家に来てもらったこともあるのです。
そんな関係を失うなんて……と思っていましたが、あろうことか、考え方の違いが仕事中にも如実に表れるようになってしまい、職場にいづらくなるような雰囲気ができてしまいました。


【2度目の転職】新しい職場で新しい人間関係を作りたくて転職

尊敬する上司と袂を分かち、別の職場を探すことになるなんて、以前なら思いもよらなかった。でも、もう当分、関係は戻らないだろうと思いました。
それなら退職するしかない、そして、新しい職場を探すしかないと、腹をくくりました。

それまでは、転職をするときには知り合いを頼って転職したほうが、条件も有利になるかもしれないと思っていました。
しかし、小規模多機能型居宅介護を辞めるときには、できるだけ上司の関係者がいないところで働きたいと思って転職活動を始めました。


【転職活動の面接で大切にしたこと】キャリアや考え方をきちんと伝える

インターネットの求人サイトを中心に、転職先を探し出し、いいなと思ったところは、その事業所のホームページも熟読しました。
そして、応募先を絞り込み、電話をかけて面接を受けるという手順を踏んだ転職をすることになりました。知り合いを頼らず、いちから介護職として働いて、自分の力だけでキャリアを積んでいきたいと思ったのです。
自分を試し、とことん努力する良いチャンスだと思いました

面接では、「グループホームや小規模多機能型居宅介護の現場で、介護職として力をつけてきたこと」「職員研修を担う立場を経験していること」といった自分のキャリアや、ケアに対する考えをきちんと伝えるようにしました。

リーダーとしての肩書や、介護支援専門員と社会福祉士の資格に対する手当についてはこだわらず、1人の現場の介護職として働こうと決心して転職活動を行った結果、介護付き有料老人ホームから内定をいただき、働くことに決めました。


【実際に転職して成功?失敗?】経験と資格が給料に反映してもらえる環境

2度目の転職が成功か失敗か、と聞かれれば、成功だと言いたいです。
介護福祉士の手当はいただいているものの、現場では20歳の新人介護職と同じ扱いです。
介護支援専門員(ケアマネジャー)や社会福祉士の資格も生かせていない立場ですが、だからこそ働きやすいと思っています。
資格については、介護職として認めてもらったあとに、生かしていけばよいと思います。

しかし、仕事内容は現場の介護職ですが、驚くことに現在の年収は500万円程度です。
現場職なのに、これまでの経験と資格を持っていることを考慮してもらい、大変だったリーダー時代よりもずっと給料がいいのです。この逆転現象には驚きました。

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

次回は、有料老人ホームでの現在の仕事内容について、さらに詳しく語っていただきます。
次回「介護業界の転職、人間関係作りで大切にしたのは「賛同」~転職体験Fさん3」は、4月3日に公開予定です。

*F・Dさんの「転職 成功・失敗 体験談」…1回目、2回目、3回目4回目(最終回)はこちら


●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●

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