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2019年04月03日

介護業界の転職、人間関係作りで大切にしたのは「賛同」~転職体験Fさん3 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」



◆グループホーム(正社員/介護福祉士)→小規模多機能型居宅介護(正社員/管理者)→介護付き有料老人ホーム(正社員/介護職)

F・Dさん(男性・36歳)
●グループホーム(勤務期間:4年/年収約350万円/管理者手当・計画作成手当)
●小規模多機能型居宅介護(勤務期間:4年/年収約350万円/管理者手当)
●介護付き有料老人ホーム(勤務期間:3年半/年収約500万円/介護福祉士手当)

介護業界以外でのその他経験:飲食店(勤務期間:4年)
保有資格:介護福祉士、介護支援専門員、社会福祉士
家族構成:妻、長男、次男

*F・Dさんの「転職 成功・失敗 体験談」…1回目2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら


【有料老人ホームでの働き方】高級有料老人ホームにふさわしい介護を

新しく勤務することになったのは、高級住宅地に建つ、介護付きの有料老人ホームです。
金融系の大企業が母体で、建物や内装も豪華で、余裕のある利用者さんがゆったりと過ごす場、といった雰囲気の施設です。元大学教授の方、海外赴任が長かった方、大きな事業で成功された方の奥様など、裕福な生活をされていた方がたくさんいらっしゃいます。

それまでの小規模多機能型居宅介護とは介護のしかたが全く違いました。
たとえば移乗の時の声掛け、食事介助のスプーンの使い方など、利用者さんへの接遇やケアの方法1つとっても、より一層の配慮が必要だと思っています。
初めて働いたグループホームにも、同じように元々高級住宅地に住んでいた利用者さんがいらしたので、接遇にはそれほど戸惑うことはありませんが、失礼のないことはもちろん、心地よいと感じてくださるケアの実現に努めていきたいと思っています。


【有料老人ホームでの1日の仕事の流れ】ホスピタリティのある介護を目指す

他の有料老人ホームと、仕事の流れ自体はそれほど変わりがありませんが、こちらに余裕のない短時間のケアにならないよう、心を整えて仕事に臨みたいと思っています。
日勤、遅番、夜勤がありますが、日勤の場合は以下のような1日を送っています。

9:00 出勤。介護記録の確認をし、本日のスケジュールチェック。夜勤担当者からの申し送りを共有する。

9:30~ 利用者さんのお部屋を回り、安否を確かめる。その後、事務所で全体朝礼に参加。

10:00~ コーヒーや紅茶など、お好みの飲み物の準備と提供。お好みを聞くことは好きなものを飲んでいただくという意味でもあるが、「選んで」いただくことで、活性化に役立てていただくという意味も。

11:00~ 入浴などの進捗確認や、遅番出勤者への申し送り。朝の利用者さんの様子の小さな変化が、以後の健康に関係することもあるので、ささいなことでもスタッフ間できちんと共有することが大切。

12:00~ 昼食の配膳と、必要な方の食事介助。飲み込み具合などもその日によって違うので、注意しながら介助する。

12:30~ 下膳と、食後のケア。肌を傷つけず、衣類にしみをつけない拭き方に気をつける。歯磨きも大事なケアのひとつ。

13:00~14:00 休憩。

14:00~ お部屋の様子を見ながら、水分がとれているかどうかの確認。その後アクティビティやレクリエーションの補助(外気浴、書道、歌の会、体操など)。

15:00~ おやつの準備。

16:00~ 利用者さん全員が集まるリハビリ体操への誘導。その後、事務所に戻って申し送りの準備と職員間のミニカンファレンスに参加。

16:30~ 夜勤担当者への申し送り。

17:00~ 介護記録の入力。

17:30~ 事務所全体での夕礼に参加。

18:00 退勤。基本的に残業はなし。

グループホームや小規模多機能型居宅介護のときは、介護の業務の後、「学び」と称する資料整理、研修などがあり、帰宅が21時になるようなことがありました。
現在働いている有料老人ホームでは、日によって多少の残業はあるものの、家で夕食が食べられる時間に退勤できることが多く、子どもと触れ合う時間が確保されているのがありがたいです。


【転職前後の目標】いち介護職としてどう連携を取るか

転職前に考えていた目標「介護に対する考え方を認めてもらう」

現在の有料老人ホームへの転職のいちばん大きな目的は、新しい人間関係の中で、まったく肩書のない状態で周囲に認めてもらえるような自分になれるかどうか、ということだと思っています。

リーダーや管理者のような肩書があれば、自分の言うことはある程度聞いてもらえます。
それが正しくてもそうでなくても、です。上司のいうことは聞かなければならないと、みんな多かれ少なかれ思っていますから。
しかし、それでは自分が本当に介護職にふさわしいスキルやマインドを持った人間なのか、わからなくなってしまう。周囲からも本当の意味で認めてもらえないかもしれない。
だからこそ、肩書のないところからスタートしたいと思ったのです。

転職後に考えている目標「施設の介護の様子をしっかり観察してから改革」

今働いている有料老人ホームでも、上司や先輩の言うことを聞きながら「それは違うのではないか」と感じることがいくつかありました。

例えば、高級なホームなのに、職員が利用者さんを「ちゃん付け」で呼んでいたこと。
もちろん、高級であってもなくても、尊厳を持って接することが必要ですが、ここでは特に、おひとりおひとりの生きてきた歴史を考え、その方にふさわしい上質なケアをしていくことを理念としています。
この「上質なケア」にふさわしい仕事が、全員できているのか?丁寧で上質なケアの実践方法をどう発信していったらいいのか?
しかし、入職したばかりのいち介護職がはじめから物申すことは慎みたい。

ですから、まず1年はじっくり中の様子を見させてもらいながら、この場での仕事の仕方を固めていく。2年目でアクションを起こし、それがきっかけで、ケアの質を変えていけたら、と考えました。


【転職後の人間関係の作り方】尊敬できる職員に賛同して積極的に関わる!

職員全員が、同じ理念を持って上質なケアに向かっていくには、何より職員同士の連携、チームワークが必要です。
1人だけで考えて主張していても、誰もついてきてくれません。
職場内で自分の考えを支持してくれる人、いわば“フォロワー”を増やしていかなければ、自分が考えるよりよいケアは広がっていかないと感じました。

しかし、そのためには、まず、すばらしい仕事ぶりをしている職員、尊敬できる職員と良い関係を作り、自分が他の職員の“フォロワー”になることが大切だと考えました。
よい仕事に賛同し、自分もその職員に協力していくことで、職員同士の心が通じ、理念がかたまっていきます。

このように考えて実践していった結果、1年目からよい人間関係作りができていきました。


【人間関係作りの成果】スタッフの見本として評価される

ケアについての考え方や理念に対して「お互いに支持しあえているな」と自分が感じるだけでなく、周囲のスタッフたちにも認めてもらったと実感できる機会もありました。

うちの会社には、全事業所で実施しているコンテストがあります。
事業所スタッフが、事業所内のよいケアをするスタッフを推薦するのです。
そのコンテストで同僚に推薦してもらい、表彰を受けることができました。
全社に自分の名前とケアの内容を知ってもらうことができ、非常にうれしかったですね。
周囲のスタッフや上司からの信頼を得られているのだという自信もつきました。

そのコンテストでは、行動規範についても評価してもらいました。つまり、「スタッフの見本になる人」と認めてもらえた、ということでもあります。
ちょうど勤務して1年が経とうとする時期での表彰でした。
とてもうれしく、自分が行ってきたケアが正しかったのだと、介護職として自信がつきました。

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

最終回の次回は、キャリアアップのポイント、将来に向けての展望などを語っていただきます。
次回、「転職活動では「収入」と「自分の時間」のバランスを重視~転職体験Fさん4」は、4月10日に公開予定です。

*F・Dさんの「転職 成功・失敗 体験談」…1回目2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら


●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●

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