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2019年04月17日

大手の安定性か?自分の理想の介護か?~転職体験Mさん1 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」



◆介護事業会社(企画営業職・福祉用具営業職・訪問ヘルパーを兼務)→居宅介護支援事業所 3施設(ケアマネジャー)→居宅介護支援事業所(主任ケアマネジャー)

M・Fさん(女性・51歳)
●介護事業会社(勤務期間:8年/年収約400万円)
●居宅介護支援事業所 3施設(勤務期間:それぞれ、2年・3年・1年/年収約350万円)
●居宅介護支援事業所(勤務期間:3年/年収約350万円/主任介護支援専門員手当あり)


介護業界でのその他経験:訪問介護(パート/介護職/3年)
介護業界以外でのその他経験:PR会社(正社員/企画職/10年)
保有資格:介護職員初任者研修(旧・ヘルパー2級)、介護福祉士、介護支援専門員、主任介護支援専門員
家族構成:長女

*M・Fさんの「転職 成功・失敗 体験談」…1回目、2回目3回目4回目(最終回)はこちら


【介護職になったきっかけ】時間の融通が利く訪問介護は子育てと両立できる

「家の近所で働きたい」と思い、訪問介護のヘルパーに登録

専門学校を卒業してからPR会社に勤務し、マスコミに商品を紹介したり、イベントを企画提案したりする仕事を10年間していました。
とても楽しかったのですが、結婚し、妊娠したときに仕事を続けるのを断念、しばらく専業主婦をしていました。
でも、働かずに家にいるのは性に合わず、子どもの幼稚園入園を機に、パートの仕事を探すことにしたのです。

幸いにも、近所に住む実家の母が幼稚園の送り迎えに協力してくれることになったので、とにかく実家や自宅に近いところで働きたいと思い、訪問介護の事業所にヘルパーとして登録することに決めました。訪問介護のヘルパーなら、働く場所も働く時間も、融通が利くんじゃないかと思ったんです。

働くなら介護の資格を持っていたほうがいいと思い、訪問介護事業所に登録する前に、ヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)を取得しました。だから、最初から身体介護もしていました。

初めての介護職で介護の奥深さを実感。仕事にのめり込む毎日

実は、介護の仕事がこんなに奥が深いものだとは、最初はわかっていませんでした。
家事の代行をし、排せつや食事の介助をするくらい、主婦の仕事の延長線上でできる、と思っていたのです。

しかし、車いすをちょっと押しただけで、利用者さんから、「新人さんでしょ」と言われたのです。
押し方がたどたどしいというのが、車いすを押して数秒でわかってしまったんですね。
どうやったらベテランだと思ってもらえるのか、そして安心して身を任せていただけるのか。姿勢を正して勉強しなおしました。
先輩のヘルパーさんに聞いたり、事業所の上司を質問攻めにしたり、介助方法が書かれた本を読んだり、自分で車いすに乗ってみたりもしました。

仕事では、困難を感じるほうが燃えるタイプです。
そして、勉強すればするほど、介護技術やケアの精神の奥深さを知り、介護の仕事にのめり込みました。
「一人前のヘルパーになりたい」。その思いが自分を成長させてくれたのだと思います。

ちょうど介護保険制度が始まったばかりで、時代を切り開く職業のように思えたことも、介護の世界に魅了させられ、楽しく仕事に取り組めた理由だと思います。
ウィークデーはフルタイムで働き、パートながらそれなりの収入がありました。


【パートから正社員へ】ヘルパーとしての働きと過去の経歴が評価された

企画営業として新たなチャレンジをすることに

パートのヘルパーとして働き始めてから3年後、ちょうど子どもが小学校入学の頃に、上司から「本社で企画開発担当として勤務してくれないか」と打診されました。
驚きました。
パートの訪問ヘルパーだった私が……?
上司は、がんばっていた私の姿勢を見ていてくれたのでしょうか。
また、PR会社で企画職だったという経歴に本社の上層部が注目し、創意工夫しながら働く私を、企画開発部門が「正社員として引き抜きたい」と言った、とも聞かされました。
地道に努力していれば、見ていてくれる人がいるのだ、ということを実感し、うれしくなりましたね。

「私でいいんですか?」と言ったものの、本社勤務の正社員として働けば、パートと比べて給料は高くなり、これから学費などにお金がかかる身としてはありがたい。
しかも、新しいチャレンジをすることが大好きなので、二つ返事でOKしました。

「現場も捨てがたい!」直談判してヘルパーを兼務させてもらうことに

しかし、私はまた介護現場も大好きで、利用者さんのお宅に訪問するヘルパーの仕事を捨てる気になれませんでした。
それで、特別に、本社に9時に出社する前や勤務後に、1日1件程度、訪問介護の仕事をさせていただく契約にしてもらいました。
そんな正社員は本当に珍しかったと思いますが、本社は私の希望をかなえてくれました。

実はもうひとつ、福祉用具の部門にも関わってほしいと言われ、本社では企画営業と福祉用具の営業を兼務することになっていました。
本社勤務になってから、企画職、福祉用具の営業や企画、そして訪問ヘルパーに自分の子供の子育てと、4足のわらじをはいていたことになります。


【異動後の仕事内容】新規事業所の立ち上げと利用者の募集

新規事業所立ち上げのため、営業に駆け回る

本社への異動は、新しい事業所の立ち上げのための人材確保ということでした。
新しい事業所を立ち上げたら、利用者さんを募らなければなりません。
まずは事業所のある地区の地域包括支援センターに赴き挨拶をし、近隣の居宅介護支援事業所にも伺い、ケアマネジャーさんに営業をする。
とにかく地域に顔を売り、自分を通して事業所を知ってもらうことが重要な仕事でした。
普通の女性職員ならやらないような仕事でしたが、介護の仕事をする以前もさまざまな営業先に企画を持って回る仕事をしていたので、戸惑いはありませんでした。

福祉用具の営業の仕事は、地域に根付いた仕事でした。利用者さんが在宅生活でできるだけ自立できるよう、手すりやスロープ、車いすや介護ベッドなどを適切に使っていただくお手伝いをしていました。
福祉用具の勉強をすることも専門の研修を受けることも楽しかったですし、利用者さんやご家族、ケアマネジャー、理学療法士など、さまざまな方と会議を開き、効果を見ながら導入を検討してく仕事にやりがいを感じていました。

ほぼ毎日、22時頃まで残業する毎日でも、やりがいに満ちていた

新規事業所立ち上げのための企画営業や福祉用具の営業のほかに、利用者さん宅に訪問してヘルパー業務もやっていましたから、本当に多忙を極めました。

子どもには小学校が終わったら実家にいてもらって母に世話を任せ、私は夜22時頃まで仕事をして、子どもが寝た状態で引き取りに行くような毎日。
早めに実家に寄って子どもと一緒に食事をし、お風呂に入れてから会社に戻り、夜中まで仕事をすることもありました。
こんな状態ですから、ボーナス、残業代も含め、一時期は年収400万円くらいの収入になっていたときもあります。

今なら「働き方改革」で、こんな働き方は許されないのかもしれませんが、介護業界も伸びている時期で、活気があり、本当に楽しかった。
またたく間に8年が過ぎました。


【転職のきっかけ】大手企業の買収で、職場環境が変わってしまった

そのまま踏みとどまるか、新たな仕事にチャレンジするか

ところが、働いていた介護事業会社が大手企業に買収されてしまったのです。私たち社員にとっては本当に唐突な出来事で、ショックでした。
気心の知れた上司は異動になり、新たな会社の、しかも介護のことがあまりよくわからない人たちが自分たちの上に立つことになってしまいました。

大手企業だから、企業としては倒産の危機もないだろうし、安定した仕事場とそれなりのお給料が得られるかもしれない。
子どもはますます大きくなるし、たくさんお金は稼ぎたいけれど、買収された会社で、これまでのように生きがいを感じて仕事ができるだろうか……。
悩みに悩んで、辞めることにしました。

そして、次は、自宅近くで、自治体と共同事業をするNPO法人の居宅介護支援事業所で働くことにしたのです。

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

次回は、介護職として初めての転職をし、そこから転職を何度か経験するMさんの軌跡をたどります。
次回「ケアマネとして長く働ける職場を探して4回転職~転職体験Mさん2」は、4月24日に公開予定です。

*M・Fさんの「転職 成功・失敗 体験談」…1回目、2回目3回目4回目(最終回)はこちら


●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●

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