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2019年05月29日

介護の本質は「自立支援」だと実感できるデイサービス~転職体験Kさん3 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」



◆デイサービス(送迎ドライバー・生活相談員)→デイサービス(生活相談員)

K・Eさん(女性・35歳)
●デイサービス(送迎ドライバー・生活相談員)(勤務期間:2年半/時給1000円)
●デイサービス(生活相談員)(勤務期間:2年/時給1500円)


介護業界以外でのその他経験:雑貨販売会社、個人営業の販売促進専門員
保有資格:社会福祉主事任用資格
家族構成:夫、長男

*K・Eさんの「転職 成功・失敗 体験談」…1回目2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら


【現在のデイサービスを選んだ理由】尊敬できる上司のもとで働きたい

とにかく尊敬できる上司のもとで働きたい、という思いが強くなり、週1日のパートから働き始めて2年半になるデイサービスを辞めたいと思うようになりました。
それが、一足先に辞めて近くのデイサービスに転職した親しかった先輩から「うちのデイサービスは、とても働きやすいよ。あなたもこっちで働いたら?」と誘われれば、辞める決意も固まってきました。

さっそく面接を受けたところ、社長も副社長もとても気持ちよく対応してくれました。
未就学の子どもがいることも受け入れてくれ、「シフトは相談に乗るので、無理しないで勤務してください」「急なお休みでもスタッフがお互いに助け合える環境ができていますよ」と言ってくれました。
そして、運転免許があることや、社会福祉主事任用資格があることを喜んでくれ、「ぜひ、うちに!」と言ってくれたのも、うれしかったですね。

また、事業所が3つあって、先輩は違う事業所に勤務しているのですが、知り合いがいたことも後押しになりました。
わからないこと、悩みごとがあったら先輩に聞けると思うと、心強かったです。

あとは、辞める理由を考えて、管理者に納得してもらうことだけ。
あいまいなことを言うと、結局「もう少しいて、お願い」と言われてしまいます。
常勤になった職員を邪険に扱うことが多くなっても、いざ辞めるとなると、あの手この手で引き止めることでも知られていました。

それでも、当時の私は、辞める決意は固かったです。
管理者の方に何を言われても辞める気持ちが揺らがないように、「自分のプライベートも大切にしながら、理想の働き方をしたい」という強い気持ちを持って退職の意思を伝えたことで、無事に辞めることができました。


【1日の仕事の流れ】短時間の中抜けもできる自由さがある

転職先もまたデイサービスです。

当初はドライバーと介護助手のような感じでしたが、1年ほどすると、社会福祉主事任用資格を活かして、生活相談員として働くようになりました。
週1回のパートの頃は、「時間を提供してお金をもらう」という気持ちでしたが、今は責任を持ってこの仕事に取り組んでいます。

生活相談員といっても、スタッフの人数も少ないので、送迎ドライバーや介護助手として現場に入っている時間も長いです。
でも、それがまた楽しい。生活相談員として利用者さんやご家族に接するという点でも、利用者さんと関わる時間があることは、ありがたいことです。

現在の1日のスケジュールは以下のような感じです。

8:00 家族の朝食と子どもの幼稚園の準備をして、出勤。自宅から自転車で5分の場所に職場があるのはありがたい。

8:20~10:30 送迎車に乗り込み、出発。私ともう1人別のスタッフが送迎を担当。2台で3往復して利用者さんを送迎する。最後の利用者さんのお迎えが終わる時間は、10時半頃。

10:30~ バイタルチェック、お茶出し、お客さまの身支度のサポート。
しかし、サポートしすぎず、自立を見守るのがこのデイの特徴。

11:00~ 入浴する方、フロアで軽運動をする方、家事支援のためにキッチンに入る方など、利用者さんが利用するサービスはさまざま。担当を分けて支援に入る。

11:30~ 配膳準備。昼食は利用者さんと一緒にとる。お弁当だが、ごはんは事業所で炊き、利用者さんと一緒に準備をする。

11:45~ 口腔ケア、体操。しっかり体を動かすと飲み込みもよくなる。

12:00~13:00 昼食。その後、口腔ケア。

13:15~ リハビリ体操など独自の体操を利用者さんごとに作成したプログラムを行う。

14:00~ 見学の方が来たら説明をするのは生活相談員の仕事。施設の特徴などをわかりやすく伝えるトークも身についてきた。

15:00~ おやつの配膳。

15:50~ 利用者さんのご家族からの電話対応、ケアマネジャーさんとの電話打ち合わせなど、事務所での作業の時間。必要なときは居宅介護支援事業所に出向くこともある。

16:00~ 利用者さんを送迎車にお乗せして、送迎の準備。帰りは2往復でOK。利用者さんの様子を玄関先でご家族にお話ししながらご自宅へお送りする。

18:00~ 記録の整理、ケアマネジャーさんなどとの電話での打ち合わせ、利用者さんからの電話対応など。保育園のお迎え時間にはほとんど間に合わず、母に助けてもらっている。

18:30 母の家にいる息子を迎えに行って帰路へ。母はこの後、訪問ヘルパーとして1~2件の仕事をこなしている。母の姿にも学ぶところは多い。

日々、忙しく動いていますが、決められた勤務時間より長く事業所にいることもあって、社長も副社長も、「用事があったら中抜けしていいよ」と言ってくれます。
幼稚園の面談や、行事なども大事にしてくれ、勤務がある日でも「いってらっしゃい」と送り出してくれることもあります。
お昼休みを調整して、夕ご飯の買い物をしてくることもあります。

忙しいけれど、自分の裁量で時間配分ができることが、本当にありがたい。
子どもを持った女性が「続けていける」と思えるのは、働くスタッフの身になって考えてくれる上司がいてこそ、と思います。


【転職先のデイサービスの理念】徹底した「自立支援」で、動けるように!

以前のデイサービスで働き始めたとき、介護のことをほとんど勉強せずに就職したので、そこのデイサービスでのやり方が「正しい介護」なのだと、なんとなく思っていました。
そこは、利用者さんがゆったりとくつろげる場所。
家事のことも不満や悩みも忘れて、いい香りの中でマッサージや足湯などを楽しみながら過ごしていました。
レクリエーションも、趣味として楽しめるものばかり。
お部屋も美しく整えられ、そこにいるだけで満足感があり、ご家族も「ここならゆっくり過ごせる」と思えるようなサロンのような場でした。

ところが、今のデイサービスは正反対。
とにかく、利用者さんには動いてもらうのです。
年齢を重ねたからといって、動かないでいたら「すぐに衰えます!」という考え方です。
そもそも介護保険サービスは自立支援の理念に基づいて、心身ともにお元気で、要介護度を低く保ち重度化しないように対処することが目的。
私たち事業者サイドも、そんな利用者さんの自立支援をサポートすることが使命です。

はずかしながら、私は以前の職場では「自立支援」という言葉も知りませんでした。
リゾートのようにくつろげる場を提供するのがデイサービスだと思い込んでいたのです。
そういう意味では、同じデイサービスでも、ここは180度違う場に思えます。

うちのデイサービスでは、利用者さんは施設に到着するなり、自分の上着や荷物を自分でしまいます。
「やってよ」とお願いされることもありますが、「自立支援ですから」となるべく手は出さないで見守るようにしています。
サービスが悪いのではありません。麻痺があっても、できるだけ服が自分で着られるように、膝や腰などが痛くても、無理なく正しく動かして、いつまでも歩けるように。
人間の本当の幸せは、「やってもらうこと」ではなく、「自分らしく生きること」なのだと、改めて知らされます。

だから、食事以外の時間も、機能訓練をしたり、手先を動かしたりと、活発に過ごせるようにプログラムを作成しています。
以前のデイサービスの利用者さんはみなさんのんびりとしたお顔でしたが、ここでは真剣なまなざしをよく見ます。
そして、何かできたときの達成感を感じ、自信にあふれた利用者さんの表情を見るにつけ、「介護」とは、お世話するだけではなく、幸せをサポートすることなんだ、としみじみと感じるのです。
このデイサービスで働けてよかった、と思います。


【家庭と仕事との両立】母、夫、義理の姉にも協力を得て

今はフルタイムで仕事をしているので、子どもの送り迎えなどに困ることがあります。
そんなとき、応援し続けてくれているのは、母です。
同じ介護職ということもあって、仕事内容もわかってくれ、臨機応変に動いてくれるありがたい存在です。

夫はたいてい朝11時くらいに出勤しているので、朝の子どものしたくと、幼稚園バスに乗せるところまでやってくれています。
夜の帰宅が遅いので申し訳ないと思うのですが、「子どもと接することができるのはこの時間だけだから」と率先してやってくれます。

そして、土曜日に勤務が入ったときは、義理の姉が協力してくれています。
夫の兄弟はみな、実家のすぐ近くに住んでいて、子ども同士も仲良しなのです。
兄のところにも同年代の男の子がいるので、「土曜日、ひとりで息子をみているより、ふたりのほうが勝手に遊んでくれるので楽なのよ」と言って、息子を預かってくれています。

こんな親族の協力があって働いていけるのだと、幸運な環境とやさしい親族に感謝するばかりです。

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

最終回の次回は、仕事のやりがい、生活相談員としての目標、将来に向けての展望などを語っていただきます。
次回「生活相談員は楽しい!人間関係の構築がやりがい~転職体験Kさん4」は、6月5日に公開予定です。

*K・Eさんの「転職 成功・失敗 体験談」…1回目2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら


●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●

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