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2020年04月08日

訪問介護の管理者は、難しい仕事だけど天職だと思います~転職体験Tさん4 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

介護業界でがんばる人たちの転職体験をお届けするこのコーナー。
新卒で介護業界に入り2回の転職を経て、訪問介護事業所で管理者として働くT・Eさんの体験談を、全4回の連載で掲載します。
最終回の今回は、Tさんが転職活動をしていた時のポイントや今後の仕事の展望についてお聞きしました。

*T・Eさんの「転職 成功・失敗 体験談」…1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら



◆グループホーム(介護職)→有料老人ホーム(介護職)→訪問介護事業所(管理者)

T・Eさん(男性・33歳)
●グループホーム(勤務期間:10カ月/月給約18万円+夜勤手当+ボーナス約1カ月分)
●有料老人ホーム(勤務期間:3年6カ月/月給約20万円+夜勤手当+ボーナス約1カ月分)
●訪問介護事業所(勤務期間:4年/月給約23万円(管理者手当あり)+ボーナス約1カ月分)

保有資格:社会福祉士、介護福祉士
家族構成:一人暮らし


【転職先を選んだ決め手は?】法人の介護理念が伝わってくるかどうか

転職先を選ぶ理由は人によっていろいろあると思いますが、僕の場合は、代表者の介護に対する理念がしっかりとあるかどうかが2回の転職の決め手だったように思います。
新卒で入社した法人の上層部が介護の知識や経験がほとんどなく、現場の思いと運営側の方針が乖離していたことに、悩んだのがきっかけでした。

ですから、現場の人間のひとりひとりに、法人の理念や介護技術のあり方が伝わるような法人で働きたいと思い、2回の転職では転職先を選ぶようにしました。
そうなると、あまり大きな法人ではないですが、むしろ社長と近しく話せることは、自分にとって大きなメリットだったと思います。


【転職方法は?】外部の勉強会などをきっかけに、代表者に声を掛ける

1回目の転職で働いた有料老人ホームも、今勤務している訪問介護事業所も、実際に社長の講演などを聴き、社長の理念や介護技術を尊敬し、直接社長と話した上で、転職をしてきました。

そんな転職のしかたができるのは一部の人だけだと思うかもしれませんが、自分が勉強する気になり、さまざまな勉強会や講演にでかければ、僕のような転職のしかたができる人は多いと思います。

介護の世界は広いようで狭いので、すばらしい介護技術を持っている方と知り合うと、そこからまたすばらしい方との輪が広がることも多いです。
講演会のあと、講師の方を待ち構えて名刺を渡すような勇気があれば、講師の方も自分のことを覚えてくださり、少し親しくなり、自分のことを認めてくれると、「うちにこないか」と誘ってくれることも少なくありません。

最初の転職のときは、「あと1カ月ほどで辞める職員がいるから、少し待ってから来てください」と言われましたが、実際に辞めることになったときに、連絡をいただきました。
もちろん、改めて面接はありますが、お声をかけていただいているので、最初から採用していただく方向性で、主に処遇や働く時期などについて打ち合わせるために面接をした、という感じでした。

実際、自分のように代表者の方と直接話をして転職した人を何人も見ています。
インターネットやテレビなどでよい事業所が紹介されていたら、とりあえず見学に行き、事業所の人と知り合いになるといいと思います。
介護業界での転職は、勇気さえあれば、希望が叶うことは多いと思っています。


【現在の仕事の課題は?】管理者として事業所の利益を出すこと

「訪問介護」を学ぶところからスタート

最初の2つの職場はグループホームと有料老人ホームだったので、訪問介護のヘルパー業務については、まったく未知でした。
当初は、利用者さんのお宅でよりよいケアをする、というヘルパー業務を身につけるだけでも必死でした。
サービス提供責任者としてのスキルを身につけ、管理者としてなんとか業務ができるようになったのはごく最近のような気がします。

今でも、まだまだ未熟だと思います。
管理者は、事業所の経営を担うのですが、満足のいく収益を出しているかというと、まだまだなのです。

ケアの質と事業所の利益、両面から考える経営の難しさ

訪問介護において、一番の資源はヘルパーという「人」だと思います。
訪問介護は施設介護のように3対1などのような利用者さんに対する介護職員の人員基準は関係なく、現場ではとにかく1対1のケアです。
ただ、利用者の定員はないので、ヘルパーがたくさんいれば利用者さんにもたくさん対応することができ、それだけ報酬も得ることができます。

しかし、やみくもにヘルパーを採用するわけにはいきません。
うちの法人の理念に合う、安心できる介護技術を持った人にスタッフになってほしい。
そう考えると、なかなか条件に合う人を採用できていません。
それでなくてもヘルパーさんの人手不足は深刻なので、どこでどう折り合いをつけるかが、自分の課題なのだと思っています。

新卒の頃は、「早く現場のトップになる」ということがひとつのミッションだと思っていました。
しかし、いざ管理者になってみると、当然ながら経営的な手腕が必要となるポジションで、自分がこのポジションにふさわしいのか、ときどき不安になることもあります。
いずれにせよ、ここ1年くらいが正念場だと思っていますので、課題解決に全力で取り組みたいと思っています。


【会社の規模は気になる?】小さな組織に転職して見えてきたことも

最初に就職した法人は、グループホームを100施設ほど運営しているところでした。
新人採用だけでも同期が50人以上いるような大きな組織で、ケアの質は、よく言えば偏りがなく、悪く言えば特筆するところがない無個性なものという印象でした。
ここにいては介護職として成長できないと思って転職を意識したんです。

転職するなら「介護技術がすばらしいところ、そこで自分が介護職として成長するのが目的」と思っていたので、1回目の転職先も2回目の転職先も、社長の理念や持っている技術が直接伝わる小さな組織でした。
尊敬できる社長と話ができる立場は、理想が現実となったような気持ちで、仕事そのもののやりがいも感じています。

しかし、いざ経営のノウハウとなると、小さめの組織は少し弱いかもしれません。
社長の技術や熱い理念にひきつけられますが、管理者として事業所を経営するとなると、社長に教えてもらえるものの他に、自ら学ばなければならない部分も大きいように思います。

最初に働いた法人は、介護技術などにはたくさんの疑問がありましたが、マネジメントという面では、他業種で実績を上げてきた上層部がたくさんのノウハウを持っていて、現場のリーダー以上の役職を対象にマネジメント研修を実施していました。
今、マネジメントに悩んでいるので、最初の会社のマネジメント研修を受けたくなる気持ちもあります。

大きな組織で安定した中で、周りと同じことをしながら働いていくのか?
個性ある小さな組織で自分の技術を磨き、介護職として成長しつつ、試行錯誤しながら経営を担っていくのか?
どちらにもよい面とマイナス面があると、今は思っています。
といいますか、事業所の経営が難しくて、自分には力量が不足しているんですね。
とにかくビジネスの経験や知識も身につけないと、と思っています。


【今後どう働きたい?】介護に他分野を融合させたい!

もし介護職になっていなかったら、自分は何を職業にしていただろうか。
それを最近よく考えます。
ひそかに、今でもディズニーランドで働いてみたいと思うこともあります。
人を喜ばせ、夢を与える最高の場所がディズニーランドだと思っているので、そのノウハウを学んでみたいと思います。

また、介護職として勤務する傍ら、コーチングやカウンセリング、コンサルティングの勉強もしているので、そうした技術をエンタテイメントと合わせて、何か自分らしい職業を構築するのも、ひとつの理想です。

しかし、何にせよ、今は目の前にある「訪問介護事業所の収益を上げる」ことを現実にするのが急務です。すべては、それを成し遂げてからだと思っています。

人を育てることは好きですし、人が輝いているのを見るのは楽しい。
そういう意味では、介護業界で管理職として働くということは、自分には合っているのだと思います。
もう少し管理者として自信が持てるよう、今は走り続けよう、と思っています。


<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

*T・Eさんの「転職 成功・失敗 体験談」…1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら


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