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看護助手

2022年06月22日

看護助手とはどんな仕事?必要資格や仕事内容、給料について徹底解説

病院やクリニックなどの医療現場で、看護師のサポートをする「看護助手」。ここでは看護助手の具体的な仕事内容や1日のスケジュール、気になる給与などについて解説します。
看護助手として働いた先のキャリアアップ方法についても触れるので、転職を検討中の方はぜひご覧ください。

看護助手とは?

「看護助手」とは、病院やクリニックなどの医療施設で、看護師や准看護師の行う業務をサポートするためのスタッフです。看護補助やヘルパーと呼ばれることもあります。

看護助手の主な仕事は、看護師・准看護師の指示を受けて、サポート業務を行うこと。看護の専門的判断は行いません。
病院や介護施設、利用者の自宅(訪問看護)など、看護が必要とされる場所で働きます。

看護師との違い

看護師と看護助手の大きな違いは、「医師の指示による医療行為ができるかどうか」です。看護師の資格を持たない看護助手が医療行為を行うのは医師法違反となります。

また、看護師になるには専門学校や大学、短大を卒業したうえで、国家試験に合格し資格を取得する必要がありますが、看護助手には特別な資格は必要ありません

介護士との違い

介護士と看護助手の大きな違いは、業務の目的と対象者です。

看護助手は病気やケガで入院・通院した患者のお世話をします。病気やケガの完治という目的を達成すれば、患者は退院もしくは通院をストップするでしょう。

一方、介護士は、日常生活の維持のためにケアが必要な利用者に対し、介護サービスを提供します。提供するサービスにはゴールがあるわけではなく、利用者が日々をよりよく過ごすための手伝いを継続的に行っていきます。

看護助手の仕事内容

看護助手の仕事は大きく分けて3つに分かれます。働く施設によって担当する範囲は異なりますが、それぞれ看護の現場を支える大切な仕事です。一つひとつ見ていきましょう。

看護師のサポート業務

・衛生用品など、必要な備品の準備、補充
・手術や処置などで使われた器具の洗浄や消毒
・病室の清掃やベッドシーツの交換

看護師がスムーズに処置を進められるよう、備品の準備や使用した器具の洗浄・消毒などを行います。時には医師と患者の間をつなぎ、患者の呼び出しや書類の受け渡しなどを行うことも。看護助手は医療行為を行うことはできませんが、医師や看護師の指示に基づいて処置を手伝うこともあります。

患者への直接ケア

・排せつ介助やオムツ交換
・食事の配膳、介助
・車椅子での移動の介助

医療行為に当たらない患者の身の回りのお世話全般も看護助手の仕事です。ケガや病気が原因で、一人で排せつや食事、入浴などをすることが難しい患者に対しては、介助を行います。
その他、患者の病院内での移動を手伝ったり、必要に応じて検査に付き添ったりします。

事務業務

・カルテやそのほか書類準備
・書類の運搬、伝達

診察を行う前のカルテや書類の準備など、患者とは直接関わらない事務処理も看護助手が行います。準備した書類を検査室や会計に運ぶことも大切な仕事です。患者さんひとりひとりに合わせて間違いのないように運搬、伝達しなければなりません。

看護助手の1日のスケジュール例

【午前】
・予定の確認
・伝達事項の連携
・朝食の配膳、介助
・シーツ交換
・診察室や病室の清掃
・患者の移動への付き添い
・排せつ介助やオムツ交換
【昼】
・昼食の配膳、介助
・口腔ケア
・排せつ介助やオムツ交換
・休憩
【午後】
・備品の準備、補充
・伝票の整理
・患者の移動への付き添い
・入浴介助
・夕食の配膳、介助
・排せつ介助やオムツ交換
・伝達事項の連携

出勤後はまず伝達事項や予定などの確認を行います。患者の朝食の配膳や食事介助を行った後、オムツ交換などの排泄ケアを行うまでが基本的な朝のルーティン業務となります。
日中はベッドシーツの交換や水分摂取の準備などを行います。昼食への対応もしながら、その後は検査やリハビリなどへの付き添いなど、患者の予定を確認しながら、看護師の指示のもと行動します。日勤であれば入浴や夕食の介助を行なったあたりで退勤です。夜勤の職員に伝達事項を連携して帰宅します。

夜勤の場合、夕食ごろに出勤し、食事や排泄の介助、口腔ケアなどを行った後、就寝介助を行います。夜間は見守りや排泄介助などを行いつつ、医療器具の消毒や片付け、さらに翌日使用する物品の準備などを行います。

看護助手のやりがい

医師や看護師とは違った形で患者と触れ合う看護助手。看護助手ならではのやりがいを3つご紹介します。

資格なしで医療現場の一員として働ける

医療の現場で仕事がしたい、医療の仕事に憧れがある、人の命を支える仕事がしたい、という思いを持っていても、医療の現場で医療行為ができるのは資格を持ち、専門的な知識や技能を備えたスペシャリストたちです。

ただ、看護助手は資格がなくても病院などの医療現場で働くことができます
看護スタッフのサポート役として、医療チームの中で役割を持つことができることは、医療に関わる仕事を目指す人にとっては大きなやりがいになるでしょう。

患者さんに感謝される

看護助手は医師や看護師のような専門職ではありませんが、食事や排泄の介助や移動時の付き添いなど、様々なケアを通して患者さんと接する時間の多い仕事です。
そのため、患者さんに感謝される機会も多い職種でもあります。

もちろん、看護助手も多忙な業務を抱えているため、ゆっくり患者さんと接する余裕はないかもしれませんが、患者さんと一対一で関わることのできる時間は看護師よりも多いため、コミュニケーションの機会も多くなります。

介護や医療の知識が身に付く

看護助手の仕事をすることで、介護や看護の知識や技能が身に付きます。患者さんの疾患に合わせた実践的なケアの方法なども、看護師の指導により習得することができます。

医療の現場で必要とされるより実践的な知識を身に付けることができるのは大きな魅力です。ミスが許されない医療の現場、チームの中で責任感を持って仕事をすることによって、看護助手として成長することができます。

患者さんの命を預かる医療の現場で、自分自身の成長を実感することは大きなやりがいにつながるでしょう。

看護助手の大変なポイント

看護師の指示のもと、幅広い業務に対応する看護助手。やりがいのある仕事ですが、その分大変な部分もあります。3つのポイントに分けてご紹介します。

体力が必要

排せつ介助や入浴介助など、患者の身体介助を行う場合には、ある程度の体力が欠かせません。自分よりも体重が重い人を支えたり、移動を手伝ったりするので、体力的に疲れてしまうこともあるでしょう。立っている時間がほとんどなのはもちろんのこと、患者の移動への付き添いやナースコールの対応のために、病院内を歩き回る必要があります。
普段の生活で基礎体力を高めておくことが大切です。

業務の量や幅が広い

医療行為ができないとはいえ、その他の業務を数多くこなす看護助手は業務の量や幅が広いです。決まったルーティンワークを行うというよりは、患者の予定なども把握して、毎日、臨機応変に対応する必要があるので、慣れるまでは大変に感じるでしょう。
自分でスケジュールを調整しながら、対応すべき業務に優先順位をつけて片付けていく必要があります。業務を抱えすぎてしまっているときは、早めに同僚や看護師に相談することも大切です。

看護師との人間関係に迷う

看護助手には看護師から指示を受けて業務に当たる機会が多くあります。連携すべき看護師が忙しくしていて話しかけづらい、業務量の相談をしにくいなど、看護師との人間関係に迷うことは少なくありません。ただ現場の雰囲気が悪くなったり連携が取れていないことで困るのは患者さんです。日ごろからコミュニケーションを大切にし、必要な時は積極的に質問や連携を行いましょう。

看護助手の求人状況

厚生労働省「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」によると、令和2年度4月時点の看護助手の有効求人倍率は3.63倍です。求職者1人当たり3つ以上の求人があるといえます。
データを見て分かる通り、看護助手は人手不足状態が続いているので、看護助手としての就職先は比較的見つけやすいでしょう。
人材を確保するために給与や待遇の改善を図る病院や施設も増えています。自分の希望する働き方を考えて、マッチする求人を見つけましょう。

看護助手の給料

厚生労働省「令和3年 賃金構造基本統計調査」によると、常勤で働く看護助手の平均年収は304.3万円で、月の平均給与額は21.6万円です。
一方、アルバイトやパートなどの短時間労働者の平均時給は1,194円という結果が出ています。
働く時間帯や雇用形態によって給与には差が生まれます。病院や施設の種類や規模、立地によっても異なるので、求人を探す際はよく確認しましょう。

看護助手になるには?資格は不要?

看護助手として働く際は、特に学歴や資格は必要とされません。求人でも無資格・未経験可としているものは多いです。
ただし看護助手として、別の病院や施設での経験があると待遇が良くなる傾向にあります。
未経験からの場合、業務内容が近い介護職員などの経験は役立つでしょう。

持っていると役に立つ資格

・メディカルケアワーカー
・看護助手認定実務者試験
・介護福祉士
・介護職員初任者研修
・ホームヘルパー2級(現在は廃止)

上記は看護助手の仕事に活かせる資格です。
特に「メディカルケアワーカー」と「看護助手認定実務者試験」は看護助手に必要な知識や技術を持っていることを証明するための資格といえるでしょう。
施設によっては資格手当を出していることもあります。勤務を開始してからでも遅くはないので、取得を検討してみましょう。

一方、「介護福祉士」「介護職員初任者研修」は介護施設で働く場合に役立ちます。業務の幅が広がるので、キャリアアップを目指したい時には取得を検討しましょう。

看護助手に向いている人の特徴

・人の役に立つことに喜びを感じられる人
・コミュニケーション力がある人
・体力がある人
・医療にかかわる倫理観のある人

看護助手は縁の下の力持ちです。自分が行う一見地味に見える業務の数々が人の役に立っていることに喜びを感じられる人が向いているでしょう。
看護助手は基本的に看護師の指示のもと動くので、看護師やその他の看護チームのメンバーとしっかり連携をとれるコミュニケーションスキルも必要です。単独での医療ケアを行わないとしても、医療従事者としての職業倫理を理解していることも重要でしょう。
また患者へのケアを行うには一定以上の筋力や体力も必要とされます。

看護助手のキャリアアップ方法3つ

看護助手の経験を活かしてキャリアアップしたい人におすすめの3つのルートをご紹介します。どれも業務の幅や給与アップの可能性が広がる方法なので、自分に合ったものを探しましょう。

准看護師

【受験資格】
・文科省指定の大学で看護師になるための学科を修了して卒業する
・文科省指定の学校で2年以上看護に関する学科を修業する
・文科省指定の学校で3年以上看護師になるための学科を修業する
・都道府県知事指定の養成所を卒業する
・外国で看護師免許に相当する免許を取得する

准看護師は都道府県知事によって認定される資格です。
看護師よりも短期間で受験資格を得られるので、働きながらの資格取得も比較的しやすいでしょう。医療行為に対応できるようになるので業務幅は大きく広がります。

厚生労働省「令和3年 賃金構造基本統計調査」によると、准看護師の平均年収は406.7万円、平均給与は26.7万円です。看護助手の年収と比べて100万円近い差があり、看護師ほどではありませんが大きな給与アップが見込めます。

看護師

【受験資格】
・文科省指定の大学で看護師になるための学科を修了して卒業する
・文科省指定の学校で3年以上看護師になるための学科を修業する
・都道府県知事指定の養成所を卒業する
・准看護師として3年以上勤務する
・准看護師の資格があり、指定の大学・学校・養成所で2年以上修業する
・外国で看護師免許に相当する免許を取得する

看護助手から看護師になるためには国家資格を取得する必要があります
国家試験の突破は簡単ではありませんが、大きなキャリアアップに繋がるでしょう。看護師の資格を取得すると医療行為を行えるようになるため、業務の幅が大きく広がります。

厚生労働省「令和3年 賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は498.6万円、平均給与は34.4万円です。看護助手の年収と比べて200万円近い差があり、大きな給与アップも見込めます。

介護士

看護助手の仕事と介護士の仕事には一部重なる部分があります。看護助手としての経験は、介護士を目指す際にも役立つでしょう。
介護士は無資格からでもなれる点が特徴です。キャリアアップを目指す際は、介護士としての経験を3年以上積み、指定の研修を受けることで、国家資格「介護福祉士」の受験資格を得られます。

厚生労働省「令和3年 賃金構造基本統計調査」によると、介護士の平均年収は353.3万円、平均給与は25.1万円です。看護助手の年収と比較すると50万円ほどの給与アップが見込めるでしょう。介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格取得など、介護職のなかでキャリアアップを目指せば、さらなる給与アップも可能です。

看護助手は医療現場の縁の下の力持ち

看護助手は医療の現場で働く医療従事者の一員ですが、働くに際して特別な学歴や資格を必要としません。

負担が大きい看護師をサポートしたり、患者の食事や排泄などのケアを行うことで、医療スタッフを支え、患者に良い医療を届ける手助けをする。そんな縁の下の力持ちです。

医療の現場で働く一歩目として、キャリアアップを見据えて看護助手として働き始める人も少なくありません。ぜひご紹介した内容を参考に、看護助手への転職を検討してみてくださいね。

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公開日:2020/5/25
最終更新日:2022/6/22

 

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