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2020年06月17日

介護の仕事をしながら看護師を目指した私の決断~転職体験Oさん2 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

特別養護老人ホームでやりがいある仕事をしていたけれど、感じてしまった悩みは「入居者さんの希望を叶えられないこと」。
介護全体をもっと学ぶためにOさんが選んだ転職先は…?



◆特別養護老人ホーム(介護職)→介護老人保健施設(介護職)→病院(看護師)→デイサービス(看護師・介護職)

O・Hさん(女性・39歳)
介護業界での経歴詳細
●特別養護老人ホーム(介護職)(勤務期間:5年/年収約330万円)
●介護老人保健施設内のデイケア・グループホーム(介護職)(勤務期間:4年/年収約350万円)
●国立病院(看護師)(勤務期間:5年/年収約450万円)
●デイサービス(看護師・介護職を兼務)(勤務期間:3年/年収約380万円)


保有資格:介護福祉士、看護師
家族構成:夫、長女(5歳)、長男(1歳)

*O・Hさんの「転職体験談」
第1回:人に寄り添う介護がしたい!特養での「3年目の壁」


【はじめての転職】研修制度に魅力を感じた老健を見学して…

専門学校を卒業後、特別養護老人ホーム(特養)で働いて5年目。
当時、自分の仕事に悩み、もっと介護について広く学びたいと思っていました。

同僚から「施設内の職員向けの研修が充実している介護老人保健施設(老健)がある」と聞いて、就職させてもらえるかどうかはもちろんのこと、人材募集しているかどうかもたしかめずに電話をしてみました。
「とにかく一度見学に行かせてください」と伝えると、快く承諾してくれ、内部を見せてもらいました。
前評判どおり革新的なところで、研修制度も整っていました。

そして、見学の後、「もし転職希望なら、面接しませんか?」と言ってくれて、面接が始まりました。
私は、働いている特別養護老人ホームはチームワークがよく、非常に恵まれた環境であることを伝え、しかし「もっと地域密着の介護を知りたい、知識や経験も積みたい」という話をしました。

担当者は私の話をよく聞いてくれた上で、「よかったらうちで働いてみませんか?」と言ってくれたのです。
嬉しくなりました。


【待遇】デイケア日勤+グループホーム夜勤で、前職を上回る給料に!

面接をしたその日のうちに、入職について具体的な話になり、現在の給料の額も質問されました。
先方は、老健の中のデイケアで働いてほしい、という意向でした。

当時、特養では夜勤にも入っていて、夜勤手当がついていたので、昼間だけの勤務だと特養の給料より少し下回ってしまいます。
多少の給料ダウンは覚悟していましたが、向こうから「グループホームで夜勤をすれば、以前の給料と同じか、少しよくなるからどうですか」と提案してくれました。

勤務体制としては、週3~4日はデイケアで勤務、週1日はグループホームで夜勤。このようなシフトを組んでくれたのです。

待遇がしっかりしていて、ざっくばらんなこともうれしかったですし、何より研修の多い職場に行きたくて、すぐに転職を決めました。


【個別ケアを学ぶ】特養の総合的なケアとの違いを実感

デイケアで「個人に合わせたケア」を知る

デイケアで働くようになって、特養のケアとはまったく違う視点と利用者さんへの向かい方をするようになり、とても新鮮で、勉強になりました。

特養では、入居者さんは特養が決めた時間に合わせて食事をし、入浴、排泄まで管理されていました。
けれど、デイケアでは個別性を重視した個人個人に合わせた支援が必要です。

障害を抱えた一人暮らしの人が、日中デイケアに来るのだけれど、帰ってからの暮らしが、次の来訪のときにどう影響するかを考える必要がある。
その人をどのように支援したらいいか、その人の暮らしから考えていく、というのがおもしろかったし、これこそがケアなのだ、という確信のようなものも得ました。

ご本人の身体の状態、メンタルの状態、家族構成がひとりひとり違い、それを抱えてデイケアに来るわけです。
配慮も、トレーニングの仕方も、モチベーションの上げ方もひとりひとり違う。
体力や気力を維持していただきながら、次も来てもらえるようなサービスとは何か。
ご本人や家族と一緒に考えて行けることも楽しかったですね。

サービス担当者会議でケアの思いを共有できる

時には、本人の思いと家族の思いがずれていて、そこに問題が発生することもありました。
だから、本人とも家族ともよく話し合い、納得のいくケアをしていく必要があります。

ケースに合わせて最適な計画を立てるためには、モニタリングが大切ですし、そのモニタリングの結果を話し合って実際のサービスにつなげていく。
サービス担当者会議もとても重要で、頻繁にありました。

医療法人が母体の老健だったため、サービス担当者会議に参加していたのは、理学療法士、作業療法士、看護師、医師、そして私のような介護職。
みんなで連携してその人を支えるのだ、という思いを共有できるところも、とてもやりがいがありました。

利用者さんを迎えるケアも盛りだくさんで充実

デイケアというと、利用者さんが半日単位で午前と午後、入れ替わるところが多いですが、私が勤務していたデイケアでは、利用者さんは朝から夕方まで過ごしていました。

その間、みっちりリハビリをし、昼食、入浴、レクリエーション、おやつ、と1日のメニューが盛りだくさんなので、あっという間に夕方になります。
入職してからの4年は、毎日が刺激的に過ぎていきました。


【介護職としての迷い】「看護師資格取得」への意欲

介護職より前向きな、医療職のスタッフの姿勢にあこがれる日々

そして老健で働き始めてから、私は介護職同士より、看護師などの医療職と一緒にいる方が楽しいと思えるようになっていました。

実は介護職には年配のスタッフが多く、「若い子はよくわかっていない」といような扱いを受けていたのです。
人間関係も、勤務年数が長い人が牛耳っているようなところがあり、少し面倒に思えていました。

けれど、理学療法士や作業療法士、看護師などの医療職は、自分の専門性に自信を持ちながらさらに磨きをかけて仕事をしていこう、という前向きな姿勢でした。
人の目を気にしていなければいけない介護職との関係より、多少気が強い人が多くても、医療職との付き合いのほうが自分も成長できると感じていました。

母が看護師だったこともあり、医療職を身近に感じたというのもあるでしょう。
自分の中でも医療職になりたいという気持ちがどんどん大きくなっていきました。

「介護職としての専門性は何か」の答が見いだせない

老健にいると、介護職でも医療の知識が必要になる場面が多く、他職種と連携するためにも医療知識は不可欠です。
それでは、介護職の専門性とは?

生活に密着し、その人に寄り添うというところに介護の仕事の良さがあるものの、ケアの仕方の根拠を述べよ、といわれても明確な答えは出せませんでした。

医療に基づいて仕事をする医療職に憧れやうらやましさを感じ、ずっと介護職のままでいいのか、というもどかしさを抱えながら過ごすようになりました。
そして、やがて「看護師になろう」という気持ちが強くなってきました


【ジョブチェンジのきっかけ】自信を持ってケアをするために看護師になりたい!

看護師を目指した3つの理由

振り返れば、看護師になりたいと思う理由は3つありました。

ひとつは、たまたまなのでしょうが、デイケアで1年間に10人くらいの利用者さんが倒れた現場に立ち会ったことでした。
その時は看護師の方の指示を受けて、ひとりひとりに対処したのですが、急変に臨機応変に対応し、命を救うには、どうしても医療の知識が必要なのです。
自分の力不足を痛感し、医療の知識が欲しいと切実に思いました。

二つ目は、こうした急変時だけではなく、普段のケアの中で、医療技術に根ざした対応がしたいと思い始めたことです。
「今日はなんとなく機嫌がよさそうだからこう対応する」ではなく、その人の身体的な状況などを数字で把握し、医療の側面からその人へのベストな対応を探る、というやり方をしたいと切実に思ったのです。

そして、三つ目は、収入です。
介護職は、給料がそれほど高くなく、ベテランになっても給料がそれほど上がりません。
看護師のほうがずっと給料がよいですし、どこに転職してもそれなりの収入が得られる。
また、働き方も正職員でもいいし、子育てや親の介護の都合で「週1回の勤務」を望んだとしても、仕事先はたくさんあるという状況。
看護学校に通うとなると、国公立でも年40~60万円。3年間だと300万円かかりますが、それでももとはとれるし、「医療知識がない」とずっとコンプレックスを感じて仕事に悩むなら、資格を取ってしまった方がいいのではないか……。

職場の先輩たちが後押ししてくれて決断

そんな思いを抱えて、職場のベテラン看護師に相談したら、すぐに「やりなさい!応援するわ」と後押ししてくれました。
上司も、「昼間、看護学校に通うのならば、うちのグループホームの夜勤をできる範囲でやりなさい。そうしたら収入になるから」と言ってくれたのです。
もう、やるしかない、と思いました。

そして、グループホームでの夜勤専従パートと看護学校の学生という二足のわらじをはくことになりました。


<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

次回は、看護師の資格を取得し、病院で勤務しながら「介護」の魅力を再確認したOさんの様子をお伝えします。
次回「看護師資格を取得してわかった「介護」の魅力とは~転職体験Oさん3」は、6月24日に公開予定です。

*O・Hさんの「転職体験談」
第1回:人に寄り添う介護がしたい!特養での「3年目の壁」


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