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2020年09月29日

パート主婦から新規事業担当者へ 介護業界で歩んだ激動の日々~転職体験Rさん1



◆訪問介護(登録ヘルパー)→成年後見事業所(新規事業担当)→住宅型有料老人ホーム(介護職)

R・Jさん(女性・48歳)
介護業界での職歴
●介護・福祉関連法人(勤務期間:14年)
・訪問介護事業所(登録ヘルパー)(経験年数2年/時給約1,000円)
・訪問介護事業所(サービス提供責任者)(経験年数2年/月収約17万円)
・居宅介護支援事業所(ケアマネジャー)(経験年数10年)※成年後見事業所と兼務
・成年後見事業所(新規事業担当/成年後見人)(経験年数10年/年収約400万円)
●住宅型有料老人ホーム(介護職・パート)(勤務期間:1年/時給約1,010円)


介護職以外の仕事:事務職員、飲食店店員など
保有資格:介護福祉士、介護支援専門員
家族構成:本人、夫、長女20歳、長男18歳


【介護に触れたきっかけは?】ママ友の誘いでヘルパー2級取得

介護に触れたきっかけ
「何か資格が欲しい」という動機でヘルパー2級取得

商業高校を卒業した後、自営業の実家の鉄工所で働いていました。
しかし、ほどなく倒産。
仕事を探さなくてはならなくなりました。

カフェや花屋などでアルバイトした後、印刷会社に6年勤めて結婚。
その後はまたアルバイトに戻り、カフェなどに勤めていました。
長女を出産してからは、仕事を辞めて子育て中心の生活をしていました。

専業主婦としての生活は、それはそれで楽しかったのです。
ですが、長女が5歳のときに、ママ友達から、「将来のことを考えて、ヘルパー2級(現在の介護職員初任者研修に相当)を取らない?」と誘われました。

ずっと事務職やアルバイトしかして来なくて、手に職もないし、資格も持っていません。
たしかに、なんらかの資格は必要かも知れないと思って、一緒にヘルパー2級資格を取る養成講座に通いました。


【初めての介護の仕事】子育て中も働きやすい!理念にも共感!

子育て中も働きやすい!初めての介護の仕事
子育て中の女性に理解のある職場で登録ヘルパーに

ヘルパー2級を取得したら、なんらかの仕事をしたいと思っていました。
間をあけるより、せっかくとった資格を生かしたいと思ったのです。
でも、本格的に仕事をするつもりはなかったんです。
なんといっても子どもは5歳でしたし、当時、幼稚園のPTAの役員をしていました。
夫も、「資格を取るのはいいけれど、毎日働くようなことはあり得ないよね」と思っていました。

すると、そのヘルパー2級の養成講座を主催していた介護・福祉の法人に、「うちの訪問介護事業所に登録しないか」と誘われました。
「5歳の子どもを今までどおり育てながら、主婦をしながら働く形でまったくかまわない。幼稚園の役員もどうぞ続けてください。お子さんの習い事も続けていいんですよ。
週に1日でも、時間のあるときに訪問ヘルパーとして働けばいい」と。

そんな夢のような働き方があるのかと、びっくりしました。
しかも、打ち合わせなどで事業所に行くときは、「子連れでよい」と言うのです。
仕事をしている間は、職員の女性が子どもを見てくれたり、もう至れり尽くせりなのです。

こんなあたたかい雰囲気の中で働けるなんて、私は幸せだ。
そう思いながら、登録ヘルパーとなり、仕事をすることになりました。

「世の中に役立つことをする」法人の理念に共感

これまで働いてきたところは、営利中心でした。中には、あまりよくないサービスをしながらも、消費者からそれなりのお金をとっていたところもあります。

しかし、登録ヘルパーとして働き始めた法人のトップは「世の中に役立つことをして、その結果としてよりよい報酬を受けたい」と考える人でした。
訪問介護事業所を経営しながらも、福祉全体を見通して、どこにニーズがあるかを考えている。
「ここに福祉が足りない」と思えば新たな事業を立ち上げて、支援でその部分を満たしていこうという人でした。

結果的に利益が出るところもあり、それほどでもないところもありますが、
「法人全体としてなんとかやれていればいい。福祉や支援が必要なところに目をつぶることなんかできない」と思っているのです。
そして、「みんなで熱意を持って取り組んでいけば、赤字になることはないさ」と。

私自身が考えていることとピッタリだったのです。
この人のもとで働きたい。もっと学びたい。
そう思ったことも、この法人で働きたいことの理由でした。


【訪問介護の仕事のやりがいは?】価値観の違う利用者さんを支援すること


ヘルパーになって、まず驚いたのは、訪問する利用者宅の部屋の乱雑さでした。
ただ散らかっているだけでなく、拭き掃除も足りなくて、全体に汚い。
それでも「その人のやってきた掃除の仕方の延長線上で支援をする」というきまりがあるので、きれいさっぱりと清掃するわけにはいきません。
「もう少しきれいにしたいな」と思いながら、訪問を終えることも多かったです。

施設と違って、住まい方はひとりひとり違い、価値観も違う。
それに合わせるのも大変でしたし、そこにさまざまな課題も見い出しました。

そのほかにも、いろいろなケースがありました。
家族の介護に対する考え方ははっきりしているけれど、実は本人はそれをいやがっている。
障害のある女性のところに訪問に行くと、男性と同棲している。そして、どうやらだまされているようだ……。

ひとりの訪問介護ヘルパーとして、どこまで介入したらいいのか、事業所で相談したとしても難しくて、悩むことがたくさんありました。

しかし、訪問ヘルパーとしてさまざまな利用者さんに会い、介護の仕事をやっているうちに、だんだん利用者さんとの付き合い方のコツもわかってくるのです。
お尻を触ってこようとする男性利用者には「そんなことをしたらダメですよ、もう帰りますから!」と毅然と接する。
「友達になってほしい」と切実に言う利用者さんには、訪問しているときには精一杯愛情を傾け、連絡先は絶対に教えない、など。

そんなふうに働き方がわかってくると、ますます介護の仕事がおもしろくなってくる。
週1勤務のつもりが週2、週3となり、フルタイムとなり、ヘルパー1級の資格を取得し、2年後には正職員として、その訪問介護事業所のサービス提供責任者になっていました。


【法人内でダブルワーク】養成講座の事務職としても働く

介護士養成講座の事務職
私の勤めていた法人では、「この人の担当は訪問介護事業所だけ」というように決めず、法人内の事業をまたいで、いろんな仕事をさせる形をとっていました。

私は、もともと事務職でしたし、商業高校出身だということもあり、「養成講座の事務局も兼務してくれないか」と言われました。
まだ、訪問ヘルパーを始めて3カ月くらいのときです。

子どもも小さいし、働く時間が長くなるのはどうしようかと思ったのですが、「君にやってもらいたいのだ」とトップに言われると嬉しくなってしまって。
それに、事務局なら、ときどき子連れで出勤することもできる。
こんなに優遇されて、期待もされるなら……と、引き受けることにしました。
結局事務局の仕事は、6年間続けました。


<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

次回は、ますます法人から期待され、NPO法人の立ち上げにまで関わるRさんの姿を紹介します。

*R・Jさんの「転職体験談」
第1回:パート主婦から新規事業担当者へ 介護業界で歩んだ激動の日々~転職体験Rさん1(今回)
第2回:介護士から経営者へ!「お金で困らせない」ための成年後見事業の立ち上げ~転職体験Rさん2
第3回:仕事か?家族か? 地方視察で出会った『無理をしない介護・福祉』~転職体験Rさん3
第4回:良い仕事は、自分の幸せから!転職で『いい働き方』に気付けた~転職体験Rさん4




●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●

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