介護施設にはデイサービスや有料老人ホームなどさまざまな種類があり、職場選びで迷うことも。この記事では、デイサービスの仕事内容をわかりやすく解説!給料やメリット・デメリットも紹介するので、ぜひ転職・就職の参考にしてください。
目次
■デイサービスとは
・療養デイサービス
・認知症対応型デイサービス
・リハビリ特化型デイサービス
・お泊りデイサービス
■デイサービスの仕事内容
・利用者さんの送迎
・身体介護
・健康管理
・レクリエーション
■デイサービスで働く介護職の1日の流れ
・日勤の場合
・夜勤の場合(お泊りデイサービス)
■デイサービスで働く介護職の給料
■デイサービスで働くメリット・デメリット
■デイサービスの仕事に向いている人
■デイサービスで働く介護職の体験談
■デイサービスに転職するか迷ったときのポイント
・希望の条件を明確にする
・勤務時間や業務内容をチェックする
・転職アドバイザーに相談する
■デイサービスの仕事に関するよくある質問
・デイサービスと放課後等デイサービスの違いは?
・デイサービスで働く管理者・生活相談員・事務員などの仕事内容は?
■施設ごとの特徴を知って職場を選ぼう!
デイサービスとは、要介護認定を受けた高齢者がサービスを受けるために通う介護施設です。入居型の施設と違って、日帰りで食事や入浴の支援、機能訓練、レクリエーションなどを提供します。
デイサービスは、事業所の規模に応じて以下4つの種類に分かれます。
・地域密着型…利用定員18人以下
・通常規模型…延べ利用者数月750人以内
・大規模型(Ⅰ)…延べ利用者数月751~900人
・大規模型(Ⅱ)…延べ利用者数月900人以上
また、提供するサービスの違いから以下のように分類できます。
デイサービスの仕事を探すときは、それぞれの施設がどんなサービスに力を入れているかを確認し、自分に合った規模やサービス内容の職場を選ぶとよいでしょう。
療養デイサービス(療養通所介護)は、難病や重度の要介護者、がん末期患者など、看護師の観察が必要な方を対象としたデイサービスです。
地域密着型通所介護の一種で、利用定員は18人以下とされています。
厚生労働省の資料によると、療養デイサービスの平均介護度は4.3。うち要介護5の方の割合が60%以上です。
| 施設種類 | 平均要介護度 |
| デイサービス(通所介護) | 2.2 |
| 療養通所介護 | 4.3 |
| 認知症対応型通所介護 | 2.5 |
出典:厚生労働省「療養通所介護」/「通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護」
他のデイサービスより平均介護度が高く、医療と介護の適切な連携が求められます。
認知症対応型デイサービス(認知症対応型通所介護)は、認知症の高齢者を対象としたデイサービスです。
地域密着型通所介護の一種で、利用定員は12人以下に限定されています。
サービスの提供方法は以下の3種類に分かれ、日常生活のサポートや機能訓練を実施します。
・単独型…単独の事業所でサービスを実施
・併設型…特養などに併設された事業所でサービスを実施
・共用型…グループホームのリビングスペースなどでサービスを実施
認知症対応型デイサービスで働く場合、認知症の症状に対する理解や、専門的なケアの技術が求められます。
リハビリ特化型デイサービスは、リハビリによる身体機能の維持・改善を目的としたデイサービスです。
理学療法士や作業療法士などの専門職が、利用者さん個々に合わせた機能訓練プログラムを実施します。
リハビリに特化したデイサービスのため、食事や入浴などのサービスは提供していない場合が多いです。
比較的お元気な利用者さんが多く、身体介護の負担を抑えて働きたい方や、リハビリ分野に関心がある方に向いているでしょう。
お泊りデイサービスとは、デイサービスの施設に泊まれる宿泊サービスのこと。
ご家族の出張や体調不良など、必要に応じて一時的にお泊りデイサービスを利用できます。ただし通常のデイサービスとは違い介護保険の対象外のため、費用は全額自己負担です。
デイサービスの仕事は日中がメインですが、お泊りデイサービスを行う施設では夜勤があります。夜間帯の主な仕事内容は、起床・就寝のサポートや見守り、必要に応じた排泄介助など。
「デイサービスで夜勤をやりたい」という方は、お泊りデイサービスに対応した職場を探すとよいでしょう。
デイサービスで働く介護職の主な仕事内容は、以下の通りです。
デイサービスに通う利用者さんが心身を健康に保てるよう、必要なサービスを提供します。
利用者さんの自宅とデイサービス間の送迎は、介護職や専任のドライバーが行います。乗車・降車のサポートだけでなく、介護職が車を運転するケースも多いです。
デイサービスに応募する際は、運転業務が含まれるかどうかも確認しておくとよいでしょう。なかには「運転免許必須」の求人もあります。
身体介護とは、利用者さんの体に直接触れて行う介助のことです。デイサービスでは、以下のような身体介護を行います。
・入浴介助
・排泄介助
・食事介助
・口腔ケア
・移動・移乗の介助
デイサービスは介護度が軽い利用者さんも多く、動作の一部をお手伝いしたり、声かけや見守りでサポートしたりするケースも少なくありません。自立支援の視点を持って介助することが求められるでしょう。
デイサービスでは、以下のようなケアを通して利用者さんの健康状態を把握します。
・バイタルチェック
・食欲や排泄状況の確認
・服薬の確認
・けがや体調の観察
デイサービスには医師の配置義務がなく、看護・介護職員で連携して健康面をサポートする必要があります。
「いつも意欲的な方が体操に参加したがらない」「最近食欲が落ちている」など、変化を見落とさないよう細やかな観察が重要です。
デイサービスでは、食事や入浴の支援に加えて、高齢者の社会的な孤立感を解消することも大切です。さまざまなレクリエーションを通して、生きがいや他者との交流の機会を提供します。
以下は、デイサービスで行うレクリエーションの一例です。
・体操、ボッチャ、風船バレー
・脳トレクイズ、パズル
・手芸、塗り絵、折り紙、工作、生け花
・カラオケ、合唱
・誕生日会、季節の行事
介護職は利用者さん同士のコミュニケーションをサポートし、参加者の様子に気を配りながらレクリエーションを進行します。楽しくデイサービスに通ってもらえるよう、企画の工夫も重要です。
デイサービスの仕事は基本的に日中のみですが、「お泊まりデイサービス」など宿泊機能を備えた施設では夜勤が発生します。求人を見る際は、夜勤の有無も確認しておきましょう。
ここでは、日勤(一般的なデイサービスの日中業務)と夜勤のスケジュール例を紹介します。
デイサービスの日勤のスケジュール例は、以下の通りです。
| 08:00【出勤】 | |
| 08:30 | ・利用者さんのお迎え |
| 09:30 | ・バイタルチェック ・入浴介助 |
| 11:00 | ・口腔体操 |
| 12:00 | ・昼食準備 ・食事のサポート |
| 13:00【休憩】 | |
| 14:00 | ・レクリエーション、機能訓練 |
| 15:00 | ・おやつのサポート ・利用者さんの帰宅準備 |
| 16:00 | ・利用者さんを自宅に送る |
| 16:30 | ・フロア清掃 ・記録作業 |
| 17:00【退勤】 |
勤務先の営業時間によって異なりますが、朝8時~9時に出勤し、夕方17時~18時に退勤するケースが多いです。
デイサービスの夜勤のスケジュール例は、以下の通りです。
| 17:00【出勤】 | |
| 17:15 | ・申し送り |
| 17:30 | ・夕食準備 ・食事、服薬介助 |
| 20:00 | ・就寝介助(トイレ誘導、口腔ケア、着替えの支援など) |
| 22:00 | ・見守り ・排泄介助 |
| 03:00【休憩】 | |
| 06:00 | ・起床介助(着替えの支援など) |
| 07:00 | ・朝食準備 ・食事、服薬介助 |
| 08:00 | ・口腔ケア ・トイレ誘導 |
| 09:30 | ・申し送り |
| 10:00【退勤】 |
夜勤の主な業務は、夜間帯の見守りや必要に応じた排泄介助などです。
なお厚生労働省の指針では、宿泊サービスに対応する介護職は介護福祉士の資格保有者か、実務者研修または初任者研修の修了者が望ましいとされています。資格は必須ではありませんが、介護の基礎的なスキルが必要と考えておきましょう。
デイサービス(通所介護事業所)で働く介護職員の平均給与額は、以下の通りです。
| 平均給与 | 前年比 | |
| 常勤(月給者) | 294,440円 | +10,870円 |
| 非常勤(時給者) | 122,140円 | +3,960円 |
| 非常勤(日給者) | 216,080円 | +11,360円 |
常勤・非常勤ともに、前年から金額がアップしています。
ただし他の介護施設と比較すると、デイサービスの給料は低い傾向にあります。例えば、介護老人福祉施設(特養)の常勤介護職の平均給与は361,860円。デイサービスより7万円近く高い金額です。
デイサービスは基本的に夜勤がないため、夜勤手当の支給額などで差がつくのが一つの理由と考えられます。給料を上げたい場合は、夜勤ありの職場を検討してみましょう。
また、資格に応じて手当を支給する施設も多いため、より上位の資格を取って給料アップを目指す方法もあります。
デイサービスで働く介護職(常勤)の保有資格別の平均給与額は、以下の通りです。
| 保有資格 | 平均給与 |
| 資格なし | 280,090円 |
| 介護職員初任者研修 | 281,270円 |
| 介護福祉士実務者研修 | 294,960円 |
| 介護福祉士 | 304,850円 |
| 介護支援専門員 | 341,800円 |
デイサービスで働くメリット・デメリットとしては、以下が挙げられます。
【メリット】
・夜勤がなく生活リズムが安定する
・身体介護の負担が比較的少ない
・介護未経験からでも挑戦しやすい
【デメリット】
・レクが苦手だととしんどい可能性あり
・他の介護施設より平均給料が低い
デイサービスは基本的に夜勤がなく、日中の決まった時間で働きます。そのため「育児やプライベートと両立しやすい」という理由でデイサービスを選ぶ介護職も多いです。
比較的お元気な利用者さんが多く、職員の身体的な負担が少ない点も特徴です。介護未経験で「体力面が不安」という方も、無理なくチャレンジしやすい環境と言えます。
ただし、デイサービスを「楽な職場」だと思い込むのは要注意。レクリエーションの進行や、利用者さん同士の交流をサポートする力が求められます。
また、夜勤がない分他の介護施設より給料が低い傾向にあることも知っておきましょう。
デイサービスの仕事に向いている人の特徴としては、以下が挙げられます。
・コミュニケーション能力が高い
・レクリエーションやイベントが好き
・夜勤がない介護の仕事をしたい
・身体的な負担を抑えて働きたい
デイサービスは入居型の施設と違い、利用者さんの生活を24時間見ているわけではありません。サービスを受けに来た方と率先してコミュニケーションをとり、ニーズをくみ取る力が必要です。
レクリエーションの企画が好きな人や、場を盛り上げるのが得意な人も歓迎されるでしょう。
介護の仕事はしたいけれど「夜勤がネック」「体力面が不安」といった方にも、デイサービスがおすすめです。基本的に日中の決まった時間に働くため、生活リズムを崩さず働きやすいと言えます。
ここでは、他業界からデイサービスに転職した方の体験談を2つ紹介します。
飲食販売の仕事をしていたTさんは、将来的なキャリアを考えてヘルパー2級(現在の介護職員初任者研修に相当)を取得。育児と両立しやすいデイサービスに転職しました。
【体験談より一部抜粋】
子どもが3人いて「夜勤はできない、しかし正社員になって安定した収入は欲しい」というのが条件だったので、それに合うのがデイサービスでした。高齢の方と接する仕事をしたことがなかったので「大丈夫かな」と少し不安はありました。車にお乗せして送迎もするので、安全に怪我がないようにという緊張感も。ただ先輩がたくさんいらっしゃったので、不安に思うことはその都度教わることができ、不安は解消されていきました。
電気店の事務職員だったYさんは、ダブルワークとしてデイサービスに入職し、今では介護職が本業に。レクは苦手だったそうですが、資格を活かして入浴介助を担当していると言います。
【体験談より一部抜粋】
私はどちらかというと人見知りで、人前で話をしたり笑わせたりするのはとても苦手。デイサービスのレクリエーションは自信がありませんでしたが、ヘルパー2級を持っていて身体介護ができるため、入浴担当になりました。利用者さんの状態や好みを覚えて、無理なくスムーズなサービスができるよう心がけています。「さっぱりした」「ありがとう」と言った一言に癒されます。
デイサービスは介護未経験の方も挑戦しやすく、日中に働ける点でも人気の職場です。一方で「自分に合っているか分からない」と感じる方もいるでしょう。
デイサービスへの転職を検討する際は、以下のステップで考えるのがおすすめです。
まずは、転職で重視する条件(給料・勤務時間・仕事内容・キャリアなど)を整理し、優先順位をつけましょう。
介護職が活躍できる職場には、有料老人ホームや特養、訪問介護などさまざまな種類があります。そのなかでデイサービスの主な特徴を挙げると、以下の通りです。
・基本的に日中の決まった時間で働ける
・比較的お元気な利用者さんが多い
・レクやイベントで力を発揮しやすい
・夜勤なしの場合、他の施設より給料が低めの傾向
・送迎業務を担当する場合がある
上記を踏まえたうえで、希望する条件に合うかどうかを考えてみましょう。
ただし同じデイサービスでも施設によって働き方や給与額は異なるため、事前の情報収集が大切です。
勤務時間や仕事内容は「デイサービスだから必ずこう」と、一括りにはできません。
応募前に以下のポイントを確認しておくと、希望に合った転職を実現しやすくなります。
・勤務時間
・夜勤の有無
・残業時間の目安
・送迎業務(運転)の有無
・レクやイベントの内容
可能であれば施設見学をさせてもらい、気になる疑問を解消しておくと安心です。
職場は自分で探すだけでなく、転職に精通したアドバイザーに探してもらうこともできます。
以下に当てはまる方は、希望条件や転職にあたって不安なことを相談してみるとよいでしょう。
・デイサービスが合っているかわからない
・一人で転職活動を進めるのが不安
・希望に合う職場を効率的に探したい
・給料条件を交渉したい
・施設の雰囲気や詳しい情報を知りたい
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ここでは、デイサービスの仕事に関する以下の疑問に回答します。
一般的に「デイサービス」は、要介護の高齢者に日帰りで介護サービスを提供する施設を指します。
一方「放課後等デイサービス」は、障害のある子どもを対象とした福祉サービスを行う施設です。学校の授業後や休業日に、発達支援や社会参加の促進を目的としたサポートを実施します。
どちらも通所型のサービスで名前が似ていますが、対象者や支援の目的が異なります。
放課後等デイサービスについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
デイサービスには、介護職以外にもさまざまな職種のスタッフが勤務しています。以下は、それぞれの役割と主な仕事内容です。
【管理者】
施設全体の運営を管理し、職員のマネジメントや行政手続きなどを行う。他の職種と兼務するケースもある。
【生活相談員】
利用者さんやご家族の相談窓口として、契約手続きや関係機関との連絡調整などを行う。
【事務員】
施設の経理や書類作成、電話・来客対応、備品の管理などを担当する。
【看護師】
利用者さんの健康管理を担い、バイタルチェックや医療的ケアへの対応、服薬管理などを行う。
【機能訓練指導員】
利用者さんの身体機能の維持・回復を目的に、個別または集団でのリハビリを行う。
管理者や看護師の仕事について知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
デイサービスで働く介護職は、日帰りで訪れる利用者さんに対して、食事や入浴のサポート、レクリエーションなどを行います。基本的に夜勤はなく、入居型の施設と比べて身体的な負担が少ない傾向にあります。
ただし同じデイサービスでも、施設によって規模や仕事内容は異なるため、事前によく調べて希望に合う職場を選ぶことが大切です。
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