履歴書の疑問「在職中に会社名が変更に。履歴書の職歴には旧・新どちらの社名を書く?」
今、勤めている会社は、在籍中に合併により会社名が変わりました。履歴書の職歴欄には、入社時の会社名と、変更したあとの会社名、どちらを書けば良いのでしょうか?
在籍中の社名変更は「入社時の社名+(現社名)」でOK
勤務先の会社名が変わったからといって、履歴書の書き方について難しく考える必要はありません。
職歴欄には、新旧の会社名がはっきりとわかるように記載します。シンプルにその点を押さえて書くようにしましょう。
具体的な書き方は、以下を参考にしてください。
●現在も勤務している会社が在職中に社名変更した場合
入社時の会社名(旧社名)を書き、うしろにカッコ書きで
現在の会社名(新社名)を書き添えます。あるいは、行を変えて社名変更について記載する方法もあります。
一行で納めるのが一般的ですが、全体の職歴の量やスペースの量によって、見やすさ、わかりやすさを基準に選択してください。
平成○年○月 A株式会社(現・株式会社B)入社
平成○年○月 A株式会社 入社(平成×年×月 株式会社Bに社名変更)
退職後の社名変更はどう書く?
以前勤務していた会社が、社名変更になった場合のケースについても見てみましょう。
●過去の職歴で、在籍中に社名変更した経緯がある場合
平成○年○月 A株式会社(現・株式会社B)入社
平成●年●月 一身上の都合により退職
平成○年○月 A株式会社 入社(平成×年×月 株式会社Bに社名変更)
平成●年●月 一身上の都合により退職
●退職後に、会社名が変更になった場合
平成○年○月 A株式会社(現・株式会社B)入社
平成●年●月 一身上の都合により退職
基本的に、旧社名を先に書き、新社名を後ろに添える、という形で書けばOKです。
ただ社名が変更されてから時間が経ち、すでに変更後の社名の方が一般的に知られている場合は、新社名を先に書き、うしろにカッコ書きで旧社名を添える形でもOKです。
会社名が変更になった場合は、
新旧の会社名がはっきりとわかるように記載するのがポイント。履歴書は、あなたがどのような業界のどのような規模の会社で、どのような業務に就いてきたかという履歴を応募先企業に提示するもの。社名変更により現在は使われていない会社名であっても、それによって伝わる情報がありますから、おろそかにしない方がいいでしょう。
会社名が変更したときの職歴でよくある疑問
会社名の変更について、よくある疑問についてまとめて解説しましょう。
Q:在籍中に2度の社名変更があったという場合は、どう書くべきでしょうか?
A:その場合、いくら正確にとは言っても、途中の変更についてまで記載する必要はありません。
『入社時の社名』と『現在の社名』を記載するだけでOKです。
Q:合併や事業譲渡など、社名変更の理由は書く必要があるのでしょうか?
A:社名変更の理由まで記載する必要はありません。
Q:以前勤めていた会社がいつのまにか社名変更していました。職歴欄には、在籍当時の社名で書いてしまいました。ウソを書いたことになりますか?
A:直接、採用を左右することはなくても、最後の詰めが甘い印象はぬぐえません。社名変更は、さまざまな理由で行われることがあります。履歴書を書く前に、ホームページなどをチェックするようにしましょう。
Q:以前勤めていた会社が倒産・廃業していました。職歴欄に書く際、倒産の事実まで書く必要はありますか?
A:倒産した事実は、必ず記載しなければいけないわけではありません。退職して長い期間が経っているような会社であれば、倒産したことを知らないこともあるでしょう。ただ、もしわかっているのであれば、会社名の横に(○○年 倒産)と書き添えておくとベターです。正確に記載しようという姿勢が伝わるのではないでしょか。
倒産がきっかけで退職したというケースならば、「平成××年××月 会社の倒産により退職」と、倒産した旨を記載します。
職歴欄を書く際の注意点
職歴欄は正確に、簡潔に書くのが最大のポイントです。
●まずは下書きから
特に、何回か転職をした経験がある場合などは、一度、自分の職歴を書き出してみることから始めましょう。
入・退社の年月や部署名も再度確認してください。
かつて在籍した会社のホームページで社名変更の有無を確認することも大事です。
●会社名は正式名称で表記。略さずに書くのがマナー
株式会社や有限会社も、(株)や(有)と略さずに書きます。会社名だけでなく、部署名も正式名称で書きましょう。
「社内で通用していた略称をつい書いてしまった」というケアレスミスがないように注意してください。
●部署異動の経歴も忘れずに記載する
どの会社で勤めていたかだけでなく、どの部署でどんな経験を積んだかも大切な情報です。所属していた部署名と、担当した業務内容を簡潔に記載しましょう。アピールにつながる可能性もありますので、異動についても忘れずに記載しましょう。
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