面接の疑問「面接で、入職後の給与額について聞いてもいい?」
現職は給与額が低いのが悩み。やりがいがあれば給与は低くても良いと考えていましたが、このままではモチベーションが続かなくなると気づき、転職を決めました。
同じ失敗をしないよう、今回は入職前にしっかり待遇面を確認しておきたい。でも、面接で給与額を質問するのはマナー違反ですか?
モチベーションを左右する給与額は大事な質問
面接で給与などの待遇や労働条件の話を持ち出すと、マイナスの印象を与えるのではないかと心配する声も聞かれます。転職活動ではどうしても採用されたいという気持ちが優先され、消極的になりがちです。
しかし、質問者の言うとおり、待遇面はモチベーションを大きく左右する要因です。
募集要項の労働条件や給与体系などにわからないことがあれば、入職前に確認し、すべての疑問を解消しておくのはとても大事なこと。面接は、採用する企業側と応募者が互いを知り、マッチングを確かめる場でもありますので、堂々と質問しましょう。
質問するタイミングで印象が変わるので注意!
面接で、給与額も堂々と質問するべきと説明しましたが、避けるべきタイミングがあるので注意が必要です。
面接の流れをあらかじめ想定しておき、
タイミングに合わせた質問を準備しておくと良いでしょう。
NGのタイミングは、面接が始まってすぐ。
面接官が、あなたの経歴やスキル、志望動機についてじっくり聞きたいと臨んでいるところに、いきなり給与額の質問をぶつけてしまうことになります。
仕事への思いより、給与が最優先の人なのかと、冒頭からあなたの印象が悪くなりかねないので、
焦って質問してはいけません。
働き方や職場環境の話題になった時がチャンス!
自然な流れとしては、志望動機などの話題がひととおり終わり、
職場環境や働き方についての話題に移ったタイミング。
残業の話や各種手当ての話が出たらチャンスです。
できれば面接官から話を振ってくれればよいのですが、なければこちらから質問していきましょう。話の流れを壊さないようにするのがポイントです。
もし面接を通じて、働き方などの話題にならず、質問するきっかけがなかったり、タイミングを逃してしまったという場合もあるでしょう。しかし、慌てる必要はありません。
面接では、終盤に「何か質問はありませんか?」と逆質問されるのが定番。そこで準備していた質問を投げかければOKです。
できれば、
いくつか他の質問をしたあとに給与について聞くのがベスト。待遇にこだわっているというイメージを避けることができます。
また、面接が一次、二次と続く場合は、段階を踏んで質問内容が深まっていきます。そのため、給与額といった待遇などに関する質問は、二次面接や最終面接で行いましょう。一次面接で給与額の話を持ち出すのは唐突な印象を与えてしまうので、避けるのが賢明です。
ワンクッション置いてソフトに質問するのがコツ
タイミングと同様に大切なのが、
聞き方や表現の仕方です。
「基本給はいくらになりますか?」など、ストレートな質問はNG。ワンクッション置いた聞き方やオブラートに包んだような表現を心がけましょう。
たとえば、自分の給与額を直接的に質問すると、お金にこだわっているような印象を与えてしまうので、「私の給与」「私の場合」といった言葉は避けましょう。一般的な例に置き換えて質問すると、質問そのものがソフトな印象になります。
また、
「ぶしつけな質問ですが」「差し支えのない範囲で構いませんので」などと前置きをするのもひとつの方法。「給与」や「基本給」といった言葉がストレートすぎると感じるならば、
「条件面の質問」といった言い方に換えてもいいでしょう。
<質問例>
「3年程度の、私と同じくらいの介護職経験を持つ方の給与は、だいたいどのくらいになりますか?」
「差し支えなければ、条件面について、30歳前後のモデルを例にお話しを伺えますでしょうか」
「今回お話しを伺い、御社で働きたいという思いをより強くいたしました。ぶしつけな質問になりますが、私と同世代の営業職の方の年収はどれくらいでしょうか?」
さらに、「何か質問はありますか?」という質問に答える形で給与について尋ねる際は、入社意欲を先にアピールしたうえで給与の質問に移るのも、面接官の心証を良くするコツなので参考にしてください。
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