大切な面接の日の朝に、どうしても外出できないほど体調が悪くなったら、どうしますか?
そのときに、慌てて非常識な対応をして、それまでの準備がムダにならないよう、あらかじめ対処のしかたを知っておきましょう。
面接当日に体調不良になったら、どうする?!
結論から言えば、
体調が悪いのに面接に行くのはNGです。
コロナ禍にある今では、体調が悪い人は「新型コロナウイルスに感染しているのでは?」という疑いを持たれることもあります。
ご存じのように、介護施設では今、クラスターを出さないよう、必死に努力しています。家族の面会も禁止にしているところが多く、そこで面接をするのですから、リスクをできるだけ排除しての実施が必要です。
もし、応募者の中に陽性の人がいて、感染が広まったら社会的な問題にもなってしまいます。
「体調が悪い」と伝えた時点で、採用側が「では本日はやめましょう」と言うのが妥当であり、「体調が悪くても、約束ですから来てください」などと言う法人のほうが問題とも言えます。
応募者のほうも、「これくらいなら行けそうだ」と思っても、微熱がある、のどが痛い、だるい、下痢をしているなどの症状があるなら、家を出られないほど体調が悪くなくても、延期にするほうが、かえって採用側に好印象になるというのが、昨今の事情ともいえます。
当日キャンセルの連絡は「電話」で
当日の面接のキャンセルは必ず
電話でします。
メールですと、デスクを離れていると読むことができません。特に、介護施設での面接は、直前まで担当者は現場に入っていたり、打ち合わせをしていたりすることもあり、メールに気づかないことが多いのです。
当日や前日の面接キャンセルは、忙しい中で時間をあけて待っていてくれる担当者に対しての、当然の配慮であると心得ましょう。
ただ、体調が悪いのですから、きちんと対応しにくいかもしれません。そこは相手に伝えつつ、申し訳なさをにじませて電話で話しましょう。
面接当日に体調不良でキャンセルするときの電話例文
「せっかく時間をあけていただいたのに申し訳ない」と思いながら話せば、その感情は相手に伝わります。
逆に、「体調が悪いんだからしょうがないじゃないか」というような気持ちで電話をすると、それも言葉ににじみ出てしまいます。
「大切な日なのに体調管理がうまくいかなかったことは、自分の責任なのだ、本当に申し訳ない」という気持ちで連絡をしましょう。
手短でよいので、とにかく「申し訳ありません」ときちんと謝ります。
体調が悪いのに電話をするのはつらいですが、とにかくこのように伝えましょう。
「本日、●時から面接をお願いしておりました●●●●です。大変申し訳ないのですが、本日朝から体調が悪く、面接を延期していただけないかと思い、お電話させていただきました」
そして、今のこの時期なら、このように伝えると説得力があります。
「熱はありますが比較的元気ですし、ただの風邪だと思っております。しかし、昨今の状況や万が一のことを考えますと、伺わないほうがご迷惑にならない、と思いました。
大切な日に体調管理が行き届かず、当日の連絡になり、申し訳ない限りですが、面接の日を延期させていただけないでしょうか」
そこまで言って「来てください」と言う採用担当はまずいないでしょう。応募側の誠意も十分に伝わっていると思います。
面接を延期してもらう日程の目安は?
新型コロナウイルスの感染拡大を考えると、体調が悪い応募者の次の面接は、少なくとも1週間以上あけるのが無難です。10日以上たって体調が落ち着くならほかの病気の可能性が高く、万が一感染していても広がりにくいでしょう。
応募する側でも自らそれを配慮し、次の面接は少しあとにしてもらうよう、伝えましょう。
「人員が足りなくて急募ですから、残念ながら今回の応募はなかったことに」ということも考えられますが、それもしかたがありません。
次回からは面接日に合わせて体調管理を綿密に行うことを心がけましょう。
電話後のお礼メールで印象アップ!
電話で当日の面接キャンセルの連絡をしたら、
メールでお礼をすることも忘れないようにしましょう。
「電話をしたのだからそれでいいのでは?」と思うかもしれませんが、メールでさらに謝っておくと丁寧な印象です。
また、電話で日程のやりとりをすると、7時と1時、6時と16時、4日と8日など聞き間違いが生じる可能性もあります。
メールで面接日時を再度確認しておくことが重要です。
また、体調不良のために
病院を受診した場合は、その結果なども報告しておくと安心材料になるでしょう。
以下の例文を参考に、自分なりにアレンジして送りましょう。その日か次の日には送るようにします。
[日程変更後に送るお礼メールの例文]
【件名】
【面接日程変更のお礼】〇〇〇〇(名前)
【本文】
社会福祉法人●●● 採用担当 御中
大変お世話になっております。
介護職募集に応募させていただきました○○◯◯です。
昨日は、突然のご連絡失礼いたしました。
ご多忙な中、面接を欠席することになってしまい申し訳ございませんでした。
それにも関わらず、面接のご機会を新たに設けていただき深く感謝しております。
〇月◯日◯時の10分前までに、貴法人に伺わせていただきます。
なお、病院を受診しましたところ、疲れによる発熱だろうということで、静養しておりましたら本日には熱が下がり、通常の状態に戻りつつあります。
ご迷惑をおかけし、恐縮です。
今後とも引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。
==================
■氏名 ○○○○
■郵便番号 ○○○-○○○○
■住所 ○○県○○市〇〇 〇-〇-〇
■電話番号 ○○○-○○○-○○○○
■メールアドレス ○○○@○○○
==================
体調不良での突然のドタキャンが、「いいかげんだ」と思われるか、「きちんと連絡してくる誠実な人だ」と思われるかは、対応次第です。
ぜひ、好印象を持ってもらえるよう、心くばりをしてください。
面接前にこちらもチェック
■服装・持ち物に関するマナー
■面接当日に関するマナー
■メール・連絡に関するマナー
例文あり!面接対策
転職のステップガイドはこちら