面接で守らなければいけないマナーの1つが「時間の厳守」です。しかし転職活動では複数の企業に応募していることも多く、スケジュール管理も一苦労。
その中で、うっかり面接時間を間違えるミスが起きてしまうことも。
応募先企業に迷惑がかかり、面接前に大きく評価を下げる失態ですが、そんなときこそ落ち着いて、できる限りのリカバーを心がけましょう。
間違えて「早く」到着したときと、「遅刻」してしまったときの2つのケースでの対処法を紹介します。
「面接時間より早く到着してしまった」…こんな場合の対処法は?
面接時間を間違え、
「到着が早すぎた」ときはどう対処すべきでしょうか?
遅刻するより、早く到着する方がいい。それは確かでしょう。面接会場に着く前に自分で時間の間違いに気づいたなら、近くのカフェなどで時間をつぶすことも可能で、ダメージはありません。
しかし問題は、面接の受付で指摘されてはじめて勘違いに気づくというケースです。
この場合の対処法は次のとおりです。
① 面接の時間を間違えてしまったこと、自分の勘違いのために手間をとらせ、迷惑をかけたことを、素直に謝罪します。
② 言い訳はしないこと。間違えた理由を並べても意味がありません。
③ 当初の予定時間に改めて戻ってくることを伝え、面接出席の意志を伝えます。
④ 長時間、会場で待たせてもらうのは、他の応募者や職場の迷惑になりかねません。面接開始までいったん会場を離れ、時間をつぶして出直しましょう。
⑤ 面接の冒頭で、「先ほどはご迷惑をおかけしました」と謝罪のひと言を添えるのを忘れないようにしましょう。
対処法のポイントは、
真摯な謝罪です。
「遅刻したわけじゃないから、迷惑はかけていない」と甘く考えてはいけません。
あなたの勘違いにより、受付や面接担当者は日時を確認する余計な時間と労力がかかったはず。忙しいなか、業務を中断せざるを得なかったかもしれません。
大切なのは、こうした
相手の業務への理解と配慮です。そうすれば、自然と心からの謝罪の言葉も出てきますし、受付や面接担当者の手をこれ以上わずらわせないようにしたいという気持ちも伝わるでしょう。
誠意のある対処を心がければ、「時間の管理がルーズな人」という悪いイメージを払拭できるかもしれません。
「面接時間が過ぎていた」…それに気づいたときの対処法は?
面接時間は厳守しなければいけませんが、事故による電車の遅延など、突発的なアクシデントが原因の遅刻なら致し方ありません。
しかし、面接の時間を勘違いして遅刻した場合は、言い訳のきかないマナー違反となります。
特に致命的なのは、「気づいたときにはすでに過ぎていた」というケースです。この場合の対処法は次のとおりです。
① 気づいた段階で、とにかくすぐに面接担当者へ電話をしましょう。
② 遅刻してしまったことを謝罪します。担当者からのお叱りの言葉は素直に受け止めます。
③ 到着予定時間を伝え、その時刻以降に面接が可能かどうか、あるいは日時の再調整が可能かどうかを確認し、面接してもらえるようお願いしましょう。
④ 面接のチャンスが与えられたときは、面接の冒頭で、再度の謝罪とチャンスを与えてくれたことへの感謝を伝えます。
<やってはいけないこと>
人は大きなミスをしたとき、混乱して、さらにミスを重ねがちです。そうならないよう、
やってはいけない注意事項を2つピックアップしておきます。
嘘はダメ!「遅れてもいない電車のせいにするなど、ウソをついて言い訳する」
とってつけたようなウソは、簡単に見破られるもの。
言い訳をしてミスをごまかそうとするのは、印象をさらに悪化させるだけです。自分の非を認め、素直に謝罪することが大事なのです。
絶対NG!「連絡もせず、そのまますっぽかす」
これは、絶対にやってはいけないことです。
自分のミスを認め、謝るのは確かに気が重くキツイことでしょう。しかし、面接の担当者は、時間になっても現れない応募者を心配しつつ待っているかもしれません。しかも担当者は忙しいなか、面接のために時間を割いてくれているのです。そのことをしっかり理解し、真摯に対応しなければいけません。
「面接時間を勘違いして間に合わなかった」というのは、転職活動の中でも最大のピンチと言えるでしょう。
遅刻してしまった事実は取り返しがつきません。無断欠席ととられ、面接のチャンスを失うケースもあることは覚悟しておく必要があります。
しかし、本気でその企業や事業所で働きたいという気持ちがあるのなら、あきらめずに最善を尽くしましょう。
誠実な対処でマイナス評価をプラスに変えよう
面接時間を間違えるというのは、転職活動においては痛恨のミス。時間管理が甘く軽率な印象は免れず、採用判断において大きな減点になるのは確かです。
一方、ミスをしないのが理想ですが、社会人として仕事をする上で、間違いや勘違いは起こりうるもの。
「逃げずに真摯に対処する」という姿をアピールできれば、採用担当者の評価がマイナスからプラスへ変わる可能性があります。ピンチの状況でもけっして投げやりにならず、誠意をもって対応することが重要です。
また、採用を希望する気持ちを強力にアピールし、面接への熱意が担当者に伝わるよう努力することも必要です。
少なくとも、ミスから目をそらさず誠実に対応しようと努力した経験は、今後の転職活動でプラスになるはずです。
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