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2021年11月16日

介護職への転職インタビュー:画塾講師・CAD設計業務からデイサービスへ

介護職への転職インタビュー:画塾講師・CAD設計業務からデイサービスへ

様々な業界の仕事をアルバイトや派遣社員として経験してきたOさん。現在の上司であるデイサービスの代表とは、なんとSNSで知り合い、転職に導かれたとか。
これまでの経歴とまったく違う介護の仕事を、どうとらえているのかを、伺ってみました!

前職:CAD(設計ソフト)を使った設計補助
・勤続年数 4年
・雇用形態 派遣社員
・給料 約20万円/月
・週5日勤務/土日祝日休み(勤務時間:8時~17時+残業2時間程度)
現職:デイサービスの介護職員
・勤続年数 2か月
・雇用形態 パート
・給料 約15万円/月
・週5日勤務/日曜日+平日に1日シフトで休み(勤務時間:8時30分~18時+残業1時間程度)

現在の仕事・業務

■今、どんな仕事をしていますか?

デイサービスの職員をしています。
利用者さんの送迎からレクリエーションの企画運営、食事の配膳、入浴介助など、日々の業務のほとんどすべてを、職員同士で交代し、協力しながら関わっています。送迎車の運転もします。

■仕事のスケジュールを教えてください。

1日のスケジュールは大まかに以下のようになっています。
8:30 出勤。利用者さん宅に車でお迎え。
9:00 デイサービスの利用時間がスタート。
9:30 デイに来た利用者さんのバイタルチェック。
10:00~13:00 健康状態に問題のない利用者さんから順に入浴介助。レクリエーションをすることも。
13:00~14:00 交代で休憩。昼食は利用者さんと同じものを食べます。
14:00~ 午後のレクリエーション。自分で考えるレクを催すこともあれば、当日、外部からイベントスタッフが来ることも。また15時のおやつの時間と合わせて、おやつづくりをイベントにする日もあります。
15:00 おやつ。
16:00 軽いレクリエーション(お話、カード遊びなど)。
17:00 帰る利用者さんの送迎。
18:00 夕食を食べて帰る利用者さんの服薬介助のあと、ご自宅まで送迎。
18:30 退社。

介護業界に転職したきっかけ

■以前はどんな仕事をしていましたか?

定時制の高校に通っていたので、高校時代から販売など複数のアルバイトをしていました。高校卒業後は通信の美術大学で学びながら、美大受験生が通う画塾で絵の講師として働いていました。

その後、一度地元を離れて、派遣社員として4年ほど、設計事務所などでCAD(設計ソフト)を使った設計補助や製図などの仕事をしていました。

派遣社員の契約が切れたタイミングで、地元に帰ってきたんです。

■介護職に転職したきっかけは?

地元に戻ってきたときには仕事のあてはなく、知り合いの方に「今後、福祉系の仕事をしてみたい。介護か看護か保育を人生で一度は経験すべきと思っている」と話したんです。介護や看護、保育を通じて人とふれあうことは、きっと大きな気づきを与えてもらえる、という予感があったんですね。

そうしたら、その知り合いの方が、デイサービスの代表をしている人を紹介してくれる、ということになったんです。

そして引き合わせてくれた場がClubhouse(※)でした。そこでいろいろお話し「じゃ、うちのデイサービスを見においでよ」と誘っていただいたんです。
実際にデイサービスに遊びに行ってみたら、職員のみなさんもとてもよい方々ばかりで、その日のうちに就職を決めました。やってみたい!と直感で感じたことには、すぐ飛びつくタイプなんです。

(※Clubhouse(クラブハウス)=音声SNSの一種)

転職前に不安だったこと

■介護職としての仕事に不安はありませんでしたか?

「やってみたい」と思っていたとはいえ、介護の仕事の内容はまったくわかっていませんでした。

知っていたのは、3Kと言われていること。きつい、汚い、危険……。利用者さんの排泄物の処理が自分にもできるのかな……と、とても不安でした。

それに、これまで高齢者の方と接する機会がほとんどなかったので、自分よりずっと年上の高齢の方と会話がはずむのかという心配もありましたね。

■転職後、その不安は解消されましたか?

デイサービスで働き始めて、いざトイレについていくと、不安はすぐに払拭されました。

ずっと便秘だった利用者さんが、トイレで排泄できたのを見て、「スッキリしてよかったですねー!」と自然に思えたんです。

紙パンツの交換は甥っ子で経験していました。猫の保護活動もしていて、排泄をするって健康にはとても重要なことだということも、知っていたなぁ、と思い出して。

だから、排泄物は、ぜひ見せていただきたい、と思っています。健康状態を確認できますから。流して隠されちゃうより、見せてほしいです。

利用者さんとの会話は、実際に話してみたら、全然問題ありませんでした!共通の話題を心配する暇もなく、テレビ番組の話題で盛り上がりました。つまらない先入観を持たずに、自然体で飛び込んでいったほうがいいんだな、とつくづく思いました。

介護業界に転職するために準備したこと

■転職する前に準備したことはありますか?

特に準備はしていないです。私の場合は、介護に対する知識やスキルはまったくなかったですし、業界についても、ほとんど何も知りませんでした。

無謀といわれるかもしれませんが、介護について何も知らない私でも、受け入れてくれる土壌があるのが、介護業界だと思います

実際、先輩たちも、何もできない自分を歓迎してくれ、ひとつひとつ教えてくれます。ありがたいです。

■転職前にしておいてよかったことはありますか?

これも、ないですね。直感的に飛び込んだ職場ですが、あれこれ準備をせずに飛び込んだことで、毎日が新鮮に思え、気づいて学べることがいっぱいだと思えています

もちろん、介護職員初任者研修をとってから介護業界で働き始めるとか、友人の介護職員に話を聞いてから就職するとか、緻密に準備をして入職することもよいと思います。

ただ、いずれにしても、大切なのは目の前の利用者さんと、どうお付き合いするかということ。介護の知識があってもなくても、利用者さんに幸せになっていただきたいという気持ちで接することかな、と思います。

介護職に転職してよかったこと・大変なこと

■介護職に転職してよかったことは何ですか?

日々成長できることです!現場で働くことで、いろんな気づきをもらえます。うちのデイサービスには103歳の方が通っていますが、自分の4倍も長く生きてきた方と毎日話していること自体が、新鮮です。
また、脚が動かないなりに立ってみようとしている、そういうチャレンジを見ると、人間は何歳になっても成長したいと思うのだな、と感動します。

こうしたことは、人とふれあう現場にいるからこそ遭遇できます。

認知症になったから終わりじゃないし、施設に入ったからといって家族が見捨てたわけではない。自分のつまらない固定観念を払拭しただけでも、介護職を選択した意味がある、と思っています。

■介護職に転職して大変だと思ったことは何ですか?

予測できない事態が起こることですね。利用者さんの状態や体調も、毎日何かしらの変化があります。

一言で「介護」と言っても、実際には利用者さん一人一人に合わせた介助や見守りや声掛けがある、まさにマルチタスク。主婦経験者の職員の皆さんがテキパキ動いているのを見て、普段、家庭でたくさんの家事をこなしている主婦の方は介護職にも向いているんだなと感じました。

介護の仕事に役立つスキル

■これまでの経験やスキルで転職後に役立ったものはありますか?

絵を描くことです。似顔絵を描くと、利用者さんがとても喜んでくれるんです。スタッフの誕生日にも描いてプレゼントしています。似顔絵は、写真1枚あれば描けますから、ご家族の似顔絵も描けますよ。

「絵を描く」という自分では当たり前だと思っていたことが、誰かに喜んでもらえてすごくうれしいですね。

画塾の講師を辞めてからも、絵は趣味で描いていました。絵の仕事には就かなかったけれど、絵を描き続けてきてよかったな、と思っています。

そんなふうに、人は何かを一生懸命に続けていると、それが別の仕事にも役に立つ場面があるのだな、と気づきました。

今後の目標

■今後の目標や、やりたいことはありますか?

当面の目標は、利用者さんが本当に楽しいと思ってもらえるレクリエーションをやることです。

デイサービスでは、毎日自分たちでレクリエーションを考えて、利用者さんと一緒にやるのですが、ともすると職員のひとりよがりになってしまって、利用者さんが「せっかくがんばってくれているから」と私たちに合わせてくれる、みたいな逆転現象になってしまうことがあります。

利用者さんが心から楽しいと思ってくれるレクリエーションは何かを考えることは、利用者さんひとりひとりについてよく考えることにつながると思うのです。

少し先の目標としては、介護福祉士の資格を取りたいです。うちのデイサービスでは、介護福祉士資格を取るために、実務者研修に出勤扱いで行かせてくれるんです。普通は、自分で休みを利用して苦労して取る方が多いですよね。恵まれた環境なので、年数などの要件がそろったら、ぜひ研修を受けに行きたいです。

そして、将来資格を取ったら、訪問介護をやりたくて。
ひとり暮らしの利用者さんをデイサービスからご自宅にお送りすると、明日の朝までどうしてるかな、一人で孤独を感じていないかな、とちょっと心配になるんです。デイサービスで過ごす時間以外の、普段の生活の中の利用者さんも見守りたくなってきたんです

元々、介護の仕事にも高齢者にもまったくなじみがなかった自分がそんな風に考えていることに少し驚きながら、介護の仕事の深さを感じています。

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