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転職インタビュー

2022年04月14日

介護職への転職インタビュー:美容師をしながら副業で訪問ヘルパーへ

父親の認知症をきっかけに、介護を学ぶために初任者研修を受けたAさん。
「本業をしながら週1日だけ」という条件で見つけた仕事とは?
初めての介護職への印象や、本業と副業の関係などをインタビューしました!

介護職への転職インタビュー:美容師をしながら副業で訪問ヘルパーへ

お話を伺った介護士さん

Aさん(30代前半・女性)
30代前半で、副業として訪問介護のヘルパーに転職

 

メインの仕事:美容師(フリーランス)
・勤続年数 14年
・雇用形態 個人事業主
・給料 約450万円~/年
・週4日勤務・不定休(労働時間:7~8時間/日)
副業:訪問介護のヘルパー
・勤続年数 13カ月
・雇用形態 登録ヘルパー
・給料 約1万円/日(1か月 約4万円)
・週1日勤務(日勤7時45分~17時45分:1日6件の訪問)

 

現在の仕事・業務

■今、どんな仕事をしていますか?

 

訪問介護職員として、高齢者の方や障害のある方のお宅に伺い、掃除や洗濯といった日常生活のお手伝いから食事介助などの身体介助まで、利用者さんに合わせたサポートをしています。

サロンでの美容師業のかたわら、週1回だけ、訪問介護のヘルパーとして働かせてもらっています。

■仕事のスケジュールを教えてください。

 

1日に6件のお宅に訪問するスケジュールで、シフトが組まれています。

基本的にはいつも同じ利用者さんを担当しますが、他のヘルパーさんの都合で1回だけ訪問することもあります。

7:45~9:15 訪問1件目:利用者さん宅に直行。ALS(筋萎縮性側索硬化症)の方の朝の準備。
10:00~11:00 訪問2件目:目の不自由な方への支援で、部屋の掃除を行う。
11:15~12:00 訪問3件目:要介護5の方への、排泄介助、食事の準備、環境整備(掃除や整理整頓)、洗濯。
12:00~13:30 自由時間。午前の訪問が終わり次第、適宜昼食を取る。
13:30~14:30 訪問4件目:要介護5の方への、食事介助、排泄介助、口腔ケア。
15:00~16:30 訪問5件目:要支援の方への支援で、掃除、買い物(宅配)の荷物の仕分けなど。
17:00~17:30 訪問6件目:要介護5の方への、排泄介助、口腔ケア、食事準備。
すべての訪問が終わったら、直帰で帰宅。

介護業界に転職したきっかけ

■メインのお仕事では、どんな仕事をしていますか?

 

フリーランスで美容師をしています。勤務は週4日です。

■介護の仕事で副業をしようと思ったきっかけは?

 

父が亡くなったことがきっかけです。
老いて徐々に認知症が進み、どう対応していいかわからず困惑しました。

以前と変わってしまった父を受け入れられず、父の介護は母に任せきりでした。そんな自分を後悔し、せめて介護について勉強して、同じような境遇の高齢の方にきちんと接したいと思いました。それで、介護職員初任者研修を受けたのです。

はじめは介護の勉強のためだけに初任者研修を受けたのですが、研修や資格があるだけで現場経験がないのはペーパードライバーみたいなもの。

介護現場で実際に経験を積んで、介護の知識の根拠をしっかり身につけたいと思い、訪問ヘルパーをやってみようと思いました

副業をする前に不安だったこと

■未経験で介護職として転職することに不安はありませんでしたか?

 

介護の仕事にはあまり不安はありませんでした。利用者さんとしっかりコミュニケーションを取りながら、わからないことは教えていただこうと思っていました。

ただ、時間的に週1日勤務を希望していたので、週1日で働かせてもらえる仕事があるかどうかだけ、すごく不安でしたね。

■転職後、その不安は解消されましたか?

 

求人サイトで介護職の仕事を探してみたら、施設よりも訪問介護の方が「週1日からOK」という事業所が多かったので、訪問介護事業所の求人に応募しました。

はじめての訪問のときはとても緊張しましたが、先輩が同行してくれたので、利用者さんへの接し方などはすぐ理解できました。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)の方の場合は、ご本人が訪問介護のヘルパーと接しなれていたので、逆に利用者さんから「こうしてほしい」「こうやってくれるとラク」などと言っていただき、教えてもらいました。

訪問するたびに利用者さんに教えてもらおう、という気持ちで仕事をしているので、コミュニケーションもスムーズに取れています

介護業界に転職するときに準備したこと

■転職する前に準備したことはありますか?

 

美容師や看護師向けの、介護と美容を両方学べる社会人学校のようなところで、介護職員初任者研修を受けました

それ以外にこれをやったというようなことは特になく、志と履歴書だけを持って求人に応募した、という感じです!

■転職前にしておいてよかったことはありますか?

 

美容師はもともとお客さんと1対1でコミュニケーションを取りながら仕事をするので、美容師としてのコミュニケーションの取り方がそのまま訪問介護に活かせていると思います

介護職に転職してよかったこと・大変なこと

■介護職に転職してよかったことは何ですか?

 

高齢者の方や障害がある方に接することが日常になったので、心の壁のようなものがなくなりました

白杖を持っている方が交差点で困っていらっしゃったら、体が勝手に反応して、近くに言ってお声がけをします。「まだ点滅していないので歩いて大丈夫ですよ」って。

また、高齢の方は生活の知恵や知識が豊富なので、支援しながらお料理とかお掃除のしかたとか、家事全般教えていただいています。それが自分の生活にも役立ちます。

■介護職に転職して大変だと思ったことは何ですか?

 

大変なのは通勤です。

私の場合、訪問の時の移動はほぼ自転車移動なので、悪天候のときはちょっとつらいです。

でも、利用者さんのために、と思ってがんばって到着すると、利用者さんが「こんな雨の中をありがとう」って言ってくださいます。その言葉に癒されます

介護の仕事に役立つスキル

■これまでの経験やスキルで転職後に役立ったものはありますか?

 

美容師は、お客様の個性に合わせて接します。おしゃべりされたい方にはたくさん話していただき耳を傾ける、あまり話したくない方にはさりげなく接するなど。

相手に合わせた接し方は介護でも同じなので、美容師経験はとても役立っていると感じますね

また、こちらが「何かをしてあげる」ではなくて、「利用者さんに教えてもらおう」という姿勢で接すると、喜んでいただけます。ヘルパーは家事のやり方など、教えていただいたとおりにやることが大事なのです。

お客様本位、という美容師としての接客のしかたは、いろいろな意味で役に立っていると思います

今後の目標

■今後の目標や、やりたいことはありますか?

 

「美容で介護予防」という活動をしていきたいです。体操、マッサージ、メイクアップなど、利用者さんたちの暮らしがより豊かに明るくなるよう、美容と介護のスキル両方を使って、実践していきたいなと思っています。

それと、訪問ヘルパーの仕事を始めたころに、美容師がヘルパーをしているという噂を聞きつけた地域包括支援センターの方から、「美容院に行けなくて困っている方のところに訪問してあげて欲しい」と打診されました。現在は依頼があったときに訪問美容もやっています。
介護現場の経験と美容師としての経験、どちらも活かして、訪問美容もスキルアップしていきたいですね

美容師の仕事の傍らで週1日だけ介護に関わらせてもらっていますが、必要とされる仕事に出会えて良かったです。自分の気持ちの中では、この週1回の仕事がとても大切なものに思えています。

美容と介護をもっと結びつけて、利用者のみなさんを美しく、楽しくしてさしあげたいなと、思っています。

 

「介護職への転職インタビュー」一覧はこちら

 

 

 

 

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