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就職・転職ノウハウ

2022年06月21日

有料老人ホームでの看護師の仕事内容・働き方は?給料や働くメリットも徹底解説!

有料老人ホームは看護師の経験を活かせる職場として人気があります。仕事と家庭の両立をするため、病院からの転職を検討している人もいるのではないでしょうか。
この記事では、有料老人ホームで働く看護師の役割や仕事内容を解説します。給料や必要なスキルについてもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

有料老人ホームで働く看護師の役割とは?

有料老人ホームにおける看護師の役割は、入居者ひとり一人の健康状態を把握することです。看護師は常駐する医療従事者として、医師に代わって入居者の健康をサポートします。
時には介護士に指示を出すなど、他のスタッフとも連携をとりながら入居者の生活を支えています。

有料老人ホームとは?

有料老人ホームとは、自立から要介護5までの高齢者が入居する介護施設です。
厚生労働省によると、「食事の提供」「介護(入浴・排泄・食事)の提供」「洗濯・掃除等の家事の供与」「健康管理」のいずれかを提供する施設と定義されています。

また、有料老人ホームは、目的やサービス内容などにより「介護付き有料老人ホーム」「住居型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」の3つの種類に分けられます。ここでは、それぞれの特徴やそこでの看護師の役割について解説します。

介護付き有料老人ホーム

入居条件

・65歳以上であることが多い
・自立、要支援1~要介護5

介護付き有料老人ホーム(「介護付き」)は、介護を必要とする高齢者が身体介護や生活援助などの介護サービスを受けられる施設です。介護サービスだけでなく、食事の提供や生活相談、レクリエーションなどのサービスも充実しています。

施設内には24時間介護スタッフが常駐しており、夜間の緊急事態などにも対応します。
看護師は入居者の健康管理や医師の指導に基づいたリハビリや医療行為などを行います。
また、入居者の人数によって看護師の常勤人数が決められていますが、看護師の夜間の常駐は義務付けられていません

住宅型有料老人ホーム

入居条件

・60歳以上であることが多い
・自立、要支援1~要介護5(主に介護度が低い人)

住宅型有料老人ホーム(「住宅型」)は、比較的、介護度が低い高齢者を対象とした施設です。食事の提供や掃除、見守りなどの生活援助を行います。施設では介護サービスに対応していないので、介護が必要な入居者は必要に応じて外部の事業者と別途契約を行う必要があります。

看護師は入居者の健康管理が主な仕事です。また、服薬が必要な入居者に対しては服薬管理も実施します。

健康型有料老人ホーム

入居条件

・60歳以上であることが多い
・自立

健康型有料老人ホーム(「健康型」)は、介護の必要がなく、自立して生活できる高齢者が対象の施設です。食事の提供やレクリエーションなど、シニアライフを楽しむためのサービスが充実しています。一方で介護が必要になれば退去しなければなりません

入居者は原則として健康な高齢者で、施設で介護サービスや医療サービスを提供していないため、健康型有料老人ホームでは看護師の求人はほとんどないといえるでしょう。

入居者の健康管理については、近隣の医療機関と連携している施設もあり、外部の医療機関で定期的なメディカルチェックが受けられる仕組みが整っているケースもあります。

有料老人ホームで働く看護師の仕事内容

・入居者の健康管理
・医師の指示による医療業務
・療養に関する業務
・入居者との交流
・健康に関する相談業務
・入居者の食事の介助・見守り(※)
・入浴介助(※)
・排泄介助(※)   など

※施設によって有無は異なる

有料老人ホームで働く看護師の仕事内容は多岐にわたります。
基本的には入居者の健康管理を行い、必要に応じて医師へ引き継ぐことがその役割です。注射や服薬管理、胃ろう管理などの医療行為を行うこともありますが、医師の指示がなければできません

有料老人ホームには原則、医師が常駐していないので、入居者の容態が急変するなどの緊急時は看護師が医療的な判断をする必要があります。

施設によっては、看護師が入浴介助や排せつ介助などの介護業務を担当することもあります。レクリエーションへの参加など、入居者との交流を通して体調を把握することも大切です。

>>介護施設勤務の看護師の仕事内容について詳しくはこちら<<

有料老人ホームで働く看護師の1日のスケジュール例

09:00~    出勤・全体朝礼・予定確認
09:30~    巡回・ケア
10:00~    医師の指導に基づいた医療行為
11:00~    入浴前後の健康チェック
12:00~    服薬準備、食事介助のサポート
13:00~    昼食
14:00~    入居者との交流
15:00~    口腔ケアや検温による健康状態のチェック
16:00~    胃ろう管理・服薬準備・申し送り
17:00~    終業

施設によって多少スケジュールは異なりますが、一日の基本的な仕事の流れは上記のとおりです。一日に数回行う入居者の健康状態のチェックが業務の軸となります。
軽いケガへの応急処置や医師への報告、通院の介助など、その他の業務内容は入居者の状況により変化することが多いです。

休憩時間も毎日決まった時間というよりは、流動的なことが多いでしょう。空き時間には入居者と積極的に交流を行い、普段のコミュニケーションを通してわずかな変化にも気づける状況を作ります。

有料老人ホームで働く看護師に夜勤はある?

有料老人ホームでは、夜間に看護師が常駐していなくてはいけないという義務はありませんが、施設によっては看護師の夜勤も行っている場合があります。夜勤がない施設でも、電話が来たらすぐに出勤できるよう準備しておく、オンコール対応を実施している施設もあるので、求人を探す際は注意しましょう。
最近では、看護師が24時間常駐し手厚いサポートを特徴とする有料老人ホームも増えており、看護師の勤務形態を「日勤・夜勤の2交代制」とするケースもあります。

有料老人ホームで働く看護師の給与

  常勤 非常勤

 看護師

427,972円 375,101円

 准看護師

375,933円 342,629円

(出典:厚生労働省「令和2年度介護事業経営実態調査結果」)

有料老人ホームで働く看護師の給与は、常勤で約43万円、非常勤で約38万円です(常勤1人換算)。准看護師であっても常勤で35万円以上の給与であることを考えても、比較的高収入な職種といえるでしょう。

>>病院看護師との給与の比較はこちら<<

勤務形態は施設によりさまざまですが、有料老人ホームでの看護師の夜勤は月に4~5回程度が一般的です。気になる夜勤手当は1回およそ3,000~8,000円程度と、職種や雇用形態によって金額に差があるのが実態となっています。介護度の高い入居者の多い施設ほど、夜勤手当が高くなる傾向にあります。

>>施設種類別の看護師の給与について詳しくはこちら<<

看護師が有料老人ホームで働くメリット

病院勤務と比較したときに、看護師が有料老人ホームで働くメリットは何でしょうか。ここでは、3つのメリットから有料老人ホームが看護師に人気の理由を解説します。

安定した勤務時間で働ける

有料老人ホームでは日勤のみの働き方が可能です。看護師の夜勤常駐義務がないため、正社員であっても日勤のみという働き方を選択しやすい傾向にあります。

また、有料老人ホームは残業がほとんどなく、規則的な勤務時間で働けるケースが比較的多くなっています。退勤時間に大きな変動がないため、子育てや介護などのプライベートと両立しやすいでしょう。妊娠・出産・子育てを経ても長く働きやすい職場だといえます。

経験が少ない人・ブランクがある人でも働きやすい

有料老人ホームにおける看護師の主な業務は、入居者の健康管理を行うことです。難しい医療業務は病院勤務に比べて少なく、経験が少ない人やブランクがある人でも働きやすいでしょう。
出産や子育てなどを経て、久しぶりに現場復帰される方にもおすすめです。

各利用者さんに対する長期的な看護を経験できる

有料老人ホームの入居者は基本的に長期的な利用を行うので、時間をかけてひとり一人と深く関わることができます。病気やケガの治療が目的の病院看護とは違い、入居者たちがより快適に日常生活を送れるよう、日々サポートを行います。

短期間ではわからない入居者それぞれの性格や好みを踏まえて対応できるので、生活支援や予防ケアに興味がある方には向いているでしょう。施設によっては看取りまで行うこともあります。

看護師が有料老人ホームで働くデメリット

看護師が有料老人ホームで働く際には、事前に把握すべき注意点もあります。メリットだけでなくデメリットも確認して、入職前と入職後のギャップをなくしましょう。

医療・看護の知識や技術を習得する機会が少ない

有料老人ホームは総合病院などと比べると、高度な医療処置が必要になるケースが少ないです。また、同じ施設内に勤務する看護師の人数も少ないので、仕事を教えてもらう機会も病院勤務と比べると減ります。看護師としてのスキルアップやキャリアアップを目指したい人には物足りないかもしれません。

オンコール勤務がある

夜勤がない施設であってもオンコール対応をとっているケースが多くあります。自宅にいても、緊急の電話があればすぐに出勤しなくてはいけないので、緊急での対応をなるべく避けたいという方にはデメリットでしょう。
施設によってはオンコール対応が正社員のみの場合や、オンコール時の出勤の有無などが異なるため、面接の際に必ず確認しましょう。

施設によっては介護業務も行う必要がある

食事や入浴、排せつ介助などの介護サービスは介護士が対応することがほとんどですが、人員が少ない施設では看護師がそのサポートを行うこともあります。患者への介助は病院看護師も行いますが、介護の知識がほとんどない状況からのスタートであれば、戸惑いを覚えるかもしれません。介護業務の有無は施設によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。

有料老人ホームの看護師求人は多い?

他の介護施設と比較すると、有料老人ホームでの看護師の求人数は多い傾向にあります。
その理由としては、有料老人ホームの施設数が多いことが挙げられるでしょう。

施設数・求人数が多ければ、その分、勤務先の選択肢も広がります。自宅に近い施設の求人や日勤のみの求人、現在の職場よりも好待遇な求人など、希望の条件に合ったものを見つけやすくなるはずです。

介護求人ナビでも看護師の求人を多数掲載しています。有料老人ホームに転職したいと考えている看護師の方は、ぜひお気軽にご利用ください。

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有料老人ホームで働く看護師に必要なスキル

有料老人ホームでの勤務には看護師としての基礎スキルに加えて、病院勤務とは異なるスキルも必要です。大きく3つに分けてご紹介します。

老年看護のスキル

有料老人ホームでは高齢者の方を相手に業務を行うため、老年看護のスキルが要求されます。老年看護で大切なことは、本人の意思を尊重し、その人らしく日常生活が送れるようにサポートすることです。加齢やそれに伴う心身の不調と共存していくことを前提に、入居者がより快適に過ごせるよう支えます。
また高齢者とひとくくりにするのではなく、入居者一人ひとりの特徴や価値観を知ることも大切です。

チームケアのスキル

介護士や生活相談員など、さまざまな職種の人が働く有料老人ホームでは、チームでの連携が必須です。入居者の日々の情報をしっかりと共有し合わなければ、緊急時に迅速で適切な対応を取ることはできません。他の職員の意見を聞くことはもちろん、看護師という立場としての知見を伝えることも大切です。
また、有料老人ホームには医師が常駐しないため、日常での医療面の責任者は看護師が担います。医療的なケアが必要になった際の指示出し等も行う必要があるでしょう。

コミュニケーションスキル

業務を円滑に進めるためだけでなく、入居者が相談しやすい環境を整えるためにも、コミュニケーションスキルは欠かせません。有料老人ホームで暮らす高齢者は、治療を必要とする患者ではなく、そこで生活をしている入居者です。毎日、安心して過ごせるように暮らしをサポートするという意識を持つことが大切でしょう。
相手が話しかけやすい雰囲気を作り、会話を引き出せるようなコミュニケーションスキルが求められます。

有料老人ホームは看護師としての新たな経験を活かせる場所

有料老人ホームにおける看護師の主な仕事内容は、入居者の健康管理を行うことです。施設によっては介護業務を行うこともあります。病院勤務と比べて業務範囲は多岐にわたりますが、規則的な勤務時間で働きたい方にはおすすめです。

介護求人ナビは、看護師の求人を多く掲載しているだけでなく、さまざまな条件での絞り込みが可能です。介護業界での転職を検討中の方は、ぜひお気軽にご利用ください。

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