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転職インタビュー

2022年08月10日

介護職への転職インタビュー:金融業界から介護業界へ

大学を卒業し、メーカーの事務職に5年ほど勤務した後、大手信用金庫の営業を経験してから介護職になったTさん。
転職のきっかけは?未経験転職で苦労したことは?
キャリアチェンジの経緯を伺いました!

お話を伺った介護士さん

Tさん(30代前半・男性)
20代後半で金融業界から介護職に転職。

 

前職:信用金庫の法人営業
・勤続年数 1年半
・雇用形態 正社員
・給料 約40万円+ボーナス4か月分/年
・週5日勤務・土日休み(勤務時間:8時~17時)
現職:高齢者用シェアハウスの管理者、サービス提供責任者
・勤続年数 5年
・雇用形態 正職員
・給料 35~40万円(処遇改善手当など含む)+ボーナス2か月分/年
・週5日勤務(休日・勤務時間はシフト制)

 

現在の仕事・業務

■今、どんな仕事をしていますか?

 

NPO法人が運営するシェアハウス(低所得者向けの民間施設)の訪問介護事業所で働いています。

シェアハウスがある敷地内に同じ法人が運営する訪問介護事業所があって、僕は訪問介護事業所に所属してシェアハウスの入居者さんの介護をしています
訪問介護事業所の管理者で、サービス提供責任者も兼務しています。

シェアハウスは1棟4~6名定員で現在22名の入居者さんがいます。各部屋を訪問して食事や掃除などの世話をするヘルパー10人の管理をするのが主な仕事で、ヘルパーの都合により自分が訪問に入ることも日常的にあります。

■仕事のスケジュールを教えてください。

 

シフトは4パターンあります。
早番1(7:00~15:00)、早番2(8:00~16:00)、遅番(11:30~19:30)、通し(7:00または8:00~20:15)の4パターンで、夜勤はありません。

【早番の日のスケジュール例】
7:00 出勤。オムツ介助をして朝ご飯の準備。朝はヘルパーを含め3人で対応する。
9:30 ヘルパーのシフトを見ながら1日のスケジュールを決める。利用者さんのトラブルや病状の悪化などがないか確認。必要ならナースと連携。お弁当の変更・追加、おむつの発注、会議の準備レジュメ作成などの事務作業も行う。
12:00 昼食配膳のサポートをし、食事終了後は利用者の様子をモニタリング。
昼食は合間を見て1時間とる。
14:00 事務仕事を片付ける
15:00 退社。残業はほとんどない。

介護業界に転職したきっかけ

■以前はどんな仕事をしていましたか?

 

信用金庫の法人営業をしていました。中小企業の経営者と商談し、融資などの相談をしていました。

■介護職に転職したきっかけは?

 

営業職が肌に合わなかったのです。地元の小さな企業のたたき上げの社長さんはご自身が苦労をして経営してきていることもあり、我々営業にも厳しい。罵声を浴びせられることもあり、営業成績の面でもふるわず、もっと自分に合う仕事があるのではないかと考えました。

それで、仕事で悩んでいるときに母が入院した病院の医療職の方の働きぶりを見て、医療関係の仕事で人の役に立ってみたいと考えたんです。
今勤務している法人が放射線技師のサポートの仕事の募集をしていたので、応募し、採用されました。

技師の先生が診療に行くときに運転したり、事務処理をするなど、補助的業務なので専門性を磨けないことに不安を覚えていたところ、入社4ヶ月ほどで、法人にこのシェアハウスの管理者・サービス提供責任者の仕事をしてみないかと言われました。介護職は資格を取れば専門職としてステップアップできるので、以前のアシスタントの仕事よりよいと思い、法人内で異動して介護の現場に移ったんです

転職をする前に不安だったこと

■未経験で介護職として転職することに不安はありませんでしたか?

 

介護の現場はまったくの未経験だったので、不安でした。「高齢者の排泄の世話をするのか?自分にできるかな?」と思っていましたね。

それに、管理者・サービス提供責任者としての異動だったので、仕事上の部下になるヘルパーさんたちは自分よりずっと年上で経験もある人たちです。人間関係が難しくないかと少し不安でした。

■転職後、その不安は解消されましたか?

 

実際にやってみたら排泄介助はそれほど苦ではありませんでした。介護未経験ではありましたが、異動の前にある程度ヘルパーさんの手伝いをする時間も設けてもらったので、仕事内容の全体像もつかめました

ヘルパーさんのシフトを組んだり、物品の調達をする事務的な仕事は、事務職の経験もあったのでそれほど難しいとは感じませんでした。ヘルパーさんたちも穏やかな人が多く、人間関係は良好です。

介護業界に転職するときに準備したこと

■転職する前に準備したことはありますか?

 

介護職員初任者研修を取得しました。これがないと、ヘルパーとして訪問介護の仕事ができません。実際の仕事はやりながら覚えていきました。

異動してすぐの頃は、事務所に上司がいたので、業務のことは何でも質問しました。それに、栄養士や看護師、リハビリテーション職など、利用者さんの支援に関わるさまざまな職種の方が近くにいたので、質問したり確認したり、すぐに教わることができる環境であることも良かったです

介護職に転職してよかったこと・大変なこと

■介護職に転職してよかったことは何ですか?

 

現場が思いのほか楽しいのです。年配のおじいちゃんおばあちゃんとの世間話は、上下関係のない「平和」な会話なのでなごみます

■介護職に転職して大変だと思ったことは何ですか?

 

低所得層の利用者さん中心の住宅なので、ここに転居してきたときにお金はもちろん、パジャマもテレビも持っていない利用者さんもいます。ケアマネジャーさんと相談し、生活を構築していくのが少し大変ですね。

また、訪問介護をしている部署に、正職員は自分ひとりしかいません。管理者兼サービス提供責任者として、ヘルパーさんたちの問い合わせもすべて受け、非常時の対応も任されます。休日もときどき電話が鳴るときがあるので、気を張っていなければいけないのが大変だと感じることもあります。

介護の仕事に役立つスキル

■これまでの経験やスキルで転職後に役立ったものはありますか?

 

介護現場では、相手(利用者さんも職員も)が求めていることを把握し、相手の希望を叶えながらも譲歩の交渉をしなければなりません。ときに理不尽と感じることもありますが、交渉や譲歩、協力については信用金庫の営業のときに何度も経験したので、それほどストレスはありません。

会話のしかたも、営業職のスキルが役立っています。

今後の目標

■今後の目標や、やりたいことはありますか?

 

サービス提供責任者として働き始めてまだ1年。利用者さんとの契約は先輩がサポートに入ってもらっています。しっかり独り立ちして、利用者さんの支援をスタートするところからスムーズに対応できるように経験を積んでいきたいと思っています。

現場のヘルパーの仕事は好きなのですが、法人からは徐々にマネジメントの仕事の比重を増やしていって欲しいと言われています。法人にとって有益な職員になることはもちろん、自分の働きで利用者さんへのケアも良くなって現場の業務も円滑になるよう、今後もがんばります。

 

「介護職への転職インタビュー」一覧はこちら

 

 

 

 

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