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2023年01月25日

高齢者施設での管理栄養士の仕事内容は?役割や給料、働き方を詳しく解説

管理栄養士が活躍する場のひとつに、高齢者施設が挙げられます。日本では近年、高齢化が進んでいることもあり高齢者施設における管理栄養士の需要が増加している傾向にあるのです。この記事では高齢者施設における管理栄養士の役割や活躍できる施設、具体的な仕事内容を解説します。

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目次

1 介護業界における管理栄養士の役割
2 管理栄養士が活躍できる高齢者施設
3 高齢者施設で働く管理栄養士の仕事内容
4 高齢者施設で働く管理栄養士の給料
5 高齢者施設の管理栄養士の働き方
6 管理栄養士は高齢者施設で重宝される職種です

介護業界における管理栄養士の役割

介護業界における管理栄養士の役割

介護業界における管理栄養士の役割は、低栄養状態の予防・改善を通じて、高齢者が質の高い生活を送れるようにすることです。

高齢者は加齢に伴い、栄養素の摂取量が減少するといわれています。低栄養状態の高齢者は死亡率や要介護度の増大、再入院や生活の質(QOL)の低下という問題が起きやすくなることも。
反対に、高齢者が適切に栄養を摂取できると、身体機能や生活の質の向上が望めます。

管理栄養士は、咀嚼(そしゃく)機能や嚥下(えんげ)機能が衰えた高齢者でも美味しく食べられる献立作りをしたり、正月などの行事食で高齢者に食べる楽しみを与えたりなど、高齢者の「食」を総合的に支えます。

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管理栄養士が活躍できる高齢者施設

管理栄養士が活躍できる高齢者施設

管理栄養士が活躍できる高齢者施設は数多くあります。国の健康増進法や社会福祉法などによって、管理栄養士の配置が義務化されている施設も多く、管理栄養士の活躍の場は広がっています。
管理栄養士が活躍できる主な高齢者施設には、下記の4つが挙げられます。

ここでは、上記の高齢者施設の特徴について詳しく解説します。

軽費老人ホーム

軽費老人ホームとは、自治体などが運営している施設で、比較的安価な料金で利用できる入居施設です。主に自立した生活が不安な60歳以上の高齢者が入居できます。軽費老人ホームには食事や生活のサービスに応じて、A型・B型・C型の3タイプがあります。

軽費老人ホームには社会福祉法により栄養士の配置が義務付けられているのが特徴です。また、健康増進法により、軽費老人ホームのうち継続的に1回500食以上又は1日1,500食以上の食事を供給する規模の大きな施設には、管理栄養士の配置が定められています。
自立した生活を望む高齢者の手助けをしたい方は、軽費老人ホームへの就職を検討してみてはいかがでしょうか。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホーム(特養)とは、公的な「介護保険施設」の一種です。要介護3以上の65歳、または要介護3以上かつ特定疾患のある40歳から64歳の方が入居でき、入居者は要介護度が高い方が多い傾向にあります。

特別養護老人ホームは老人福祉法により、栄養士の配置が義務付けられています。さらに健康増進法により、特別養護老人ホームのうち継続的に1回500食以上又は1日1,500食以上の食事を供給する施設には、管理栄養士の配置が定められています。
特別養護老人ホームには終身で入居する方もいるため、入居者一人ひとりと長く寄り添いたい管理栄養士におすすめです。

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介護老人保健施設

介護老人保健施設(老健)とは、公的な介護保険施設の1つで、在宅復帰・在宅療養支援のための拠点となる施設として位置付けられています。介護老人保健施設を利用できるのは、要介護1以上の認定を受けている高齢者です。

介護老人保健施設では健康増進法により、継続的に1回300食以上又は1日750食以上の食事を供給する施設では管理栄養士の配置が定められています。
また、介護老人保健施設では、栄養ケア・マネジメントへの取り組みを強化する観点から、2021年より施設が介護報酬を算定する際に「栄養マネジメント強化加算」を算出できるようになりました。算定要件の一部に「栄養士又は管理栄養士を1以上配置」が明記されていることもあり、介護老人保健施設における管理栄養士の需要が増加してきている傾向にあります。

介護老人保健施設は在宅復帰を目標としているため、入居者の入居期間が比較的短いのが特徴です。入居者がリハビリテーションを終え、在宅復帰を見送ることにやりがいを感じるでしょう。

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有料老人ホーム

有料老人ホームとは、高齢者の生活の安定に必要な食事・介護・家事・健康管理のいずれか1つ以上のサービスを提供する民間施設です。民間施設のため、入居条件は施設によって異なります。

サービス内容が施設によって異なるため、管理栄養士の配置は義務付けられていません。しかし、なかには有料老人ホームであっても、栄養バランスの考えられた食事を提供するために管理栄養士を募集しているところもあります。
「入居者がより良い生活を送れるような食事を提供したい」と考えている方は有料老人ホームへの就職を検討してみると良いかもしれません。

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高齢者施設で働く管理栄養士の仕事内容

実は、高齢者施設における管理栄養士の仕事内容は、病院や給食センターと異なる部分があります。
具体的な仕事内容は下記の通りです。

ここでは、高齢者施設で働く管理栄養士の仕事内容について詳しく解説します。

衛生管理

食事の提供を行なう施設では、食品衛生責任者の配置が義務付けられています。食品衛生責任者は厨房の衛生管理の徹底や、食品衛生上の問題を施設責任者へ進言を行なう重要な仕事です。

本来、食品衛生責任者の仕事を行なうには自治体・保健所が実施している食品衛生責任者養成講習会を修了しなければなりません。しかし、栄養士の資格を持っていれば食品衛生責任者として従事することが可能です

献立の作成

管理栄養士は、高齢者が低栄養状態にならないよう、栄養バランスを考えた献立を作成します。高齢者が食べる喜びを感じられるように、栄養バランスとおいしさを両立した献立を作成することが重要です。

献立の作成方法は専用のアプリを使って作成するところや、過去の献立を参考に作成するところなど施設によってさまざまです。揚げ物や魚などをバランスよく取り入れ、1食の栄養バランスだけでなく、1週間など長期的なバランスを意識して作成します。

食事の提供

施設によっては、献立の作成だけでなく実際に調理・提供も管理栄養士が行ないます。
高齢者施設の入居者のなかには嚥下機能が低下していたり、噛む力が弱くなったりしている方も。一人ひとりの状態に合わせて、刻み食や流動食など調理方法の工夫が必要です。

栄養マネジメント

施設にいる高齢者のなかには、認知症や嚥下機能の低下により食事が満足に取れず、低栄養状態になってしまう方もいます。
こうした高齢者の栄養状態の維持や改善のために一人ひとりに適した栄養ケアを行なうことを栄養マネジメントといいます。

入居者の栄養状態を把握し、栄養ケアのための計画を作成し、栄養状態が改善できるように努めるのも管理栄養士の仕事です。

行事食の企画・実施

普段の食事とは別に、クリスマスや正月などの行事に合った食事の企画・実施も行ないます。高齢者施設の管理栄養士にとっては、栄養のある食事の提供と同様に「高齢者に食べることを楽しんでもらう」ということも大切な仕事のひとつです。
行事食を通じて季節を感じたり、昔を懐かしんだりと、高齢者の生活に刺激を与えられます。

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高齢者施設で働く管理栄養士の給料

高齢者施設で働く管理栄養士の給料

厚生労働省による「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、高齢者施設で働く管理栄養士・栄養士の平均月給は316,320円です。前年(2021年)の平均月給は301,930円であり、高齢者施設で働く管理栄養士の給料は年々増加傾向にあることがわかります。

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高齢者施設の管理栄養士の働き方

高齢者施設の管理栄養士の働き方は勤務形態により異なります。
高齢者施設で働く管理栄養士が希望できる勤務形態や、1日のスケジュール例を紹介しますので、参考にしてみてください。

勤務形態

高齢者施設では常勤だけではなく、派遣やアルバイト、パートの管理栄養士を募集している施設もあります。
自身のライフスタイルの変化に合わせて勤務形態を変えられるため、働きやすい環境にあるといえるでしょう。

1日のスケジュール

管理栄養士の1日のスケジュールは施設によって異なります。
ここでは、特別養護老人ホームでの管理栄養士の1日のスケジュールを例として紹介します。

9:00 朝礼・申し送り
9:30 事務仕事
10:00 調理
11:00 入居者の昼食、コミュニケーションをとる
12:00 休憩
13:00 食材等の納品管理
14:00 献立・ケアプランの作成
16:00 調理
17:00 入居者の夕食
17:30 退勤

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管理栄養士は高齢者施設で重宝される職種です

高齢化社会の進行や特別養護老人ホームや介護老人保健施設への栄養士配置の義務化により、高齢者施設における管理栄養士の需要は今後増していくことが予想されます。
管理栄養士は栄養マネジメントや献立の作成などの仕事を行ない、高齢者の生活の質を高めていく役割を担っています。
高齢者施設で働く管理栄養士の給料は増加傾向にあるため、高齢者施設に興味がある方は転職を検討してみることもおすすめです。

介護求人ナビでは高齢者施設の種類ごとの求人情報を検索できます。
介護求人ナビを活用し、理想的な働きかたができる施設を探してみてくださいね。

 

公開日:2023/1/25
最終更新日:2023/6/30

 

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