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就職・転職ノウハウ

2023年04月05日

柔道整復師とは?仕事内容や必要な資格の取り方、就職先や年収などを解説

柔道整復師は国家資格が必要な医療関係の専門職です。具体的にはどういった仕事をしているかご存知でしょうか。この記事では、柔道整復師の仕事内容や就職先、必要な資格について詳しく解説します。

目次

1 柔道整復師とは
2 柔道整復師の仕事内容
3 柔道整復師の就職先
4 柔道整復師の年収
5 柔道整復師になるには
6 柔道整復師に向いている人
7 柔道整復師は独立もできる整骨院のエキスパート

柔道整復師とは

柔道整復師とは、国家資格を取得して柔道整復師名簿に登録されることで名乗れる医療関係の専門職です。「ほねつぎ」や「接骨師」と呼ばれることもあります。
骨折や脱臼、ねん挫などのケガに対して、手術ではなく非観血的療法を使用して治療を行うのが特徴です。単独で脱臼や骨折の固定・整復が認められている職業は医師以外には柔道整復師しかいません

柔道整復師の施術には健康保険が適用されます。しかし、肩こりや過去の事故による後遺症などの慢性疾患は保険適用外となるため、施術の範囲には注意が必要です。

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柔道整復師の仕事内容

柔道整復師の仕事内容

柔道整復師の主な仕事内容は次の3つです。

ここでは、柔道整復師の仕事内容について詳しく解説します。

ケガの評価

柔道整復師は、問診や視診、触診を使い分けてケガの状態を把握するための評価を行います

問診では、患者に負傷した状況を聞いたり、痛みの内容や部位の様子などの症状を把握したりします。問診によるコミュニケーションを通して、ケガに至った詳しい経緯を聞き取れるだけでなく、患者に安心感を与えることもできるでしょう。患者の姿勢や歩行、患部の状態を目で観察する視診も重要です。触診では患部に触れ、ケガの状態を把握。これらの3つの方法を使い分け、ケガの程度や患者の状態を見極めることで今後に行う治療の方針を決定します。

患部の整復・固定

柔道整復師は、患部の整復や固定も行います。柔道整復師の施術の対象となるケガは下記の通りです。

・打撲
・捻挫
・肉離れ
・脱臼
・骨折

「整復」とは、脱臼や骨折などでずれてしまった骨や関節の位置を元に戻すこと。柔道整復師は、手術ではなく手や器具を使って患部の外側から力をかけることで、骨や関節のずれを元に戻します。

また、患部を安静にして炎症を抑えたり、整復した骨や関節の位置を維持するために、包帯やギブスなどを用いて患部を固定します。

ただし、応急手当てを除き、脱臼・骨折への施術は医師の同意が必要です。

治療・リハビリテーション

柔道整復師は、患部がケガをする以前の状態に回復するように後療法と呼ばれる治療を行います
後療法は以下の3つに分類されます。

・手技療法
・物理療法
・運動療法

「手技療法」は、マッサージや手技を用いて治癒へ導く自然療法です。手や手のひらで身体に刺激を与えて治癒力を高めます。
「物理療法」は、物理エネルギーで直接身体の機能回復をサポートします。電気や音波などで筋肉への刺激を与えたり、温熱や冷却といった温度の変化を試したり、さらには光や水など、使われる物理エネルギーはさまざまです。
「運動療法」では、早く日常生活に戻るために運動を用いて機能回復を目指します。ウォーキングやストレッチ、マシーンを使ったトレーニングなど、患者の状態に合わせた運動を実施します。

柔道整復師は、患者のケガの状態に応じて適切な療法を選択し回復に努めます

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柔道整復師の就職先

柔道整復師の就職先は主に3つに分けられます。

ここでは、柔道整復師の主な就職先の特徴について解説します。

整骨院

整骨院とは、骨折や脱臼などのケガに対して柔道整復師が注射や手術なしで治療する施設です。整骨院は地域の人々のかかりつけにもなり得る身近な施設であり、柔道整復師が活躍できる代表的な場所です。

整骨院のなかには鍼灸院を併設して幅広い施術に対応していたり、保険適用外である美容に特化したりしている施設もあります。必要であれば、病院のような専門医療施設への紹介も行っています。
一口に整骨院といっても扱っている症例や実施できる治療の幅は広いため、施設の特色を調べてから就職先を決めると良いでしょう。

介護施設

介護施設とは、介護を必要とする高齢者をサポートする施設です。
介護施設では、柔道整復師は機能訓練指導員として働きます。機能訓練指導員は高齢者の状態に合わせた機能訓練計画表を作成し、その人らしい生活を送れるようサポートする仕事です
常に高齢者に特化したケアを考える場所であるため、機能回復に繋がるスキルを磨けるでしょう。

>>機能訓練指導員について詳しくはこちら<<

開業

柔道整復師は開業権を持っているため、個人で整骨院を開業できます
柔道整復師の開業はマンションの一室や自宅を利用できるため、比較的安価に開業可能です。
開業には施術管理者研修の受講や事業計画の作成などが必要です。また、開業には柔道整復師としての実務経験が必要なため、独立を応援してくれる整骨院で修業を積んでから開業することをおすすめします。

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柔道整復師の年収

柔道整復師の年収

厚生労働省が公開している令和4年賃金構造基本統計調査によれば、柔道整復師の平均年収は下記のように記されています。

平均月給

平均年間賞与

平均年収

31.31万円

67.58万円

443.30万円

※あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師も含む
出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査

「介護求人ナビ」における柔道整復師の平均年収は下記の通りです。

月給

平均年収

20.5万円~29万円

313万円

※平均年収にはあん摩マッサージ指圧師のデータも含む
※月給は2023年2月時点で掲載されている求人情報から抽出
出典:介護求人ナビ「柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師の年収・時給データ

どちらも柔道整復師以外のデータが含まれていますが、おおよそ310万円~440万円が柔道整復師の平均年収だといえます。日本の平均年収である374.16万円に比べると、柔道整復師の平均年収は同等程度です
就職先や経験年数によって平均を下回ったり、上回ったりするでしょう

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柔道整復師になるには

柔道整復師になるには、国家試験に合格することが必要です
国家試験は、養成校として指定された専門学校・大学で所定の単位を取得し卒業すれば受験資格が得られます。
具体的なルートは下記の通りです。

柔道整復師の資格取得ルート

合格後は柔道整復研修試験財団に柔道整復師の免許申請をして、名簿登録されることによって免許取得となります。柔道整復師名簿に登録されれば、晴れて柔道整復師として働けます。

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柔道整復師に向いている人

柔道整復師には、コミュニケーション力があり手先が器用な人が向いています。
柔道整復師はケガで不調が出ている患者の話を聞いて治療の方針を決定するため、患者の気持ちに寄り添い、身体の状態や悩みなどを聞き出すコミュニケーション力が大切です。
また、柔道整復師はケガをしている部分にテーピングやギブスを施す機会が多くあります。患者の体格や症状に合わせてテーピングのやり方や加減を調整できる、手先の器用さが必要です。

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柔道整復師は独立もできる整骨院のエキスパート

柔道整復師は骨折や脱臼、ねん挫などのケガに対して人間の自己治癒力を高めながら治療する国家資格の専門職です。患者とのコミュニケーションを通してケガの症状を把握し、機能回復をサポートします。

就職先は整骨院や介護施設だけに留まらず、独立開業も目指せるのが特徴です。
人とのコミュニケーションを大切にできる人や、手先が器用で臨機応変に対応できる人は柔道整復師に向いているといえるでしょう。

介護求人ナビでは介護施設を中心に、柔道整復師の就職先を掲載しています。介護施設で高齢者に特化した経験を積みたい方は、介護求人ナビを活用してみてくださいね。

 

公開日:2023/4/5
最終更新日:2023/5/30

 

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