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2023年05月18日

言語聴覚士になるには?必要な資格や試験の内容、難易度について解説

言語聴覚士は話すこと・聞くことに関するリハビリテーションの専門家です。言語聴覚士になるにはどういった試験・資格が必要なのでしょうか?この記事では言語聴覚士になるために必要な資格と試験の内容、合格率などを解説します。

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目次

1 言語聴覚士になるには?
2 【言語聴覚士】国家試験の受験資格を得る方法
3 【言語聴覚士】国家試験の概要
4 【言語聴覚士】国家試験の内容
5 【言語聴覚士】国家試験の難易度
6 言語聴覚士になる方法についてよくある質問
7 言語聴覚士になるには国家試験の合格が必須です

言語聴覚士になるには?

言語聴覚士になるには?

言語聴覚士は名称独占資格であるため、資格を保有していなければ言語聴覚士を名乗れません。
そのため、言語聴覚士として働くには、国家試験を受験して合格し「言語聴覚士」の資格の取得が必要です。

言語聴覚士国家試験を受験するためには、文部科学省指定の大学や短期大学、もしくは都道府県知事指定の言語聴覚士養成所で定められた単位を取得して卒業することが必須。国家試験の合格後に免許登録申請を行って、免許を受け取ることで言語聴覚士を名乗って働けます。

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【言語聴覚士】国家試験の受験資格を得る方法

国家試験の受験資格を得るには、言語聴覚士の養成所として認可された施設で所定の単位の取得と卒業が必要です。
言語聴覚士の養成所は下記の5種類があります。

ここでは、言語聴覚士の養成所ごとの違いや特徴を解説します。

専門学校

言語聴覚士の専門学校は2年制/3年制/4年制の3種類があり、カリキュラムの違いで分かれています。
2年制の専門学校の場合、1年次より実習が始まり、2年次にはより実践的な臨床実習も行います。学校によっては土曜日や日曜日に基礎科目の授業があるためスケジュールがハードなことも。
3年制の専門学校は1年次に基礎科目を学び、2年次と3年次に校内実習や臨床実習を行います。卒業すると専門士の学位が付与されるため、さらに専門的に学びたい方は4年制大学への編入が可能です。
4年制の専門学校の場合、1年次に基礎知識、2年次により専門的な知識を身に着けた状態で、より技術を習得するために3年次で実習を実施。4年次に上がるとより実践的な実習や国家試験対策の授業も行います。卒業すると高度専門士の学位が付与されるため、大学院の受験資格が得られます。

短期大学

短期大学とは3年制の大学のことです。
1年次に基礎知識を身に着けて、2年次に専門的な知識を学びつつ、見学実習や臨床実習へと進みます。3年次になると本格的に臨床実習を行いながら、国家試験対策を行います。
短期大学を卒業すると、短期大学士の学位が付与され、4年制大学の4年次へ編入が可能になります。

4年制大学

4年制大学では1年次で基礎知識、2年次に専門知識を習得してから、3年次には学内での演習、4年次には臨床実習を行います。
大学によっては4年次に研究室に配属され、言語聴覚士に関連する研究と卒業論文の執筆も行います。国家試験対策をしながら卒業論文の執筆を行うと、ハードなスケジュールになることもあるでしょう。
しかし、大学院への進学など、後々は研究者としての道を選ぶこともでき、将来の選択肢を増やせます。

専攻科

一般大学を卒業後であれば、指定大学の専攻科への入学も可能です
専攻科とは、大学を卒業した方が特別な事項についてより深く学ぶために設置されている教育課程です。専攻科に入学すると、2年で言語聴覚士の受験資格を得られます

大学院

2022年9月に言語聴覚士法の一部が改正され、大学院でも言語聴覚士の受験資格が得られるようになりました。
一般大学の卒業後、指定の大学院で指定された科目の単位を取得し、前期課程を修了すると、2年で言語聴覚士国家試験の受験資格を得られます。また、大学院の前期課程を修了すると修士学位の取得も可能なため、大学を卒業した社会人にもおすすめの進路です。

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【言語聴覚士】国家試験の概要

言語聴覚士国家試験の概要

言語聴覚士国家試験を受験するためには概要を把握しておきましょう。
ここでは、日程や試験会場、受験料などを解説します。

日程

願書の受付

11月下旬~12月上旬

試験日

2月下旬頃

合格発表日

3月下旬

言語聴覚士国家試験は年に1回、毎年2月下旬頃に行なわれています。
願書を提出した後に引っ越したり、住所や苗字が変わったりした場合にはすぐ届け出る必要があります。もし届け出を忘れてしまうと、受験票が届かなかったり免許登録をする際に手間がかかったりなどトラブルが発生するため注意が必要です。

試験会場

・北海道
・東京都
・愛知県
・大阪府
・広島県
・福岡県

言語聴覚士国家試験の会場は上記の6カ所になります。
遠方から受験する場合には移動手段や前日に泊まる宿泊場所を確保しておく必要があります。
試験日の間近になってから宿泊先を探すと、予約が埋まっている可能性も。願書の提出が終わり次第、早めに近くの宿泊先を探して予約するのがおすすめです。

受験料

言語聴覚士国家試験の受験料は34,000円です。受験申込する際には、上記の金額を公益財団法人 医療研修推進財団が指定する銀行または郵便局の口座へ振り込みます。
振り込みをした際に受け取る振替払込請求書兼受領証は、受験料を振り込んだことを確認するための書類として願書に添付することがあるため、捨てずに大切に保管しておきましょう。

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【言語聴覚士】国家試験の内容

科目

基礎医学、臨床医学、臨床歯科医学、音声・言語・聴覚医学、心理学、音声・言語学、社会福祉・教育、言語聴覚障害学総論、失語・高次脳機能障害学、言語発達障害学、発声発語・嚥下障害及び聴覚障害学
(配点:1問1点×200問)

回答方法は五肢択一式で、看護師の国家試験のように複数の選択肢を選ぶ問題は含まれていません。
午前100問と午後100問の計200問を解き、120点以上が合格となります。
ただし、国家試験終了後に不適切問題として挙げられたものは問題数に入りません。
たとえば、不適切問題が5問あった場合には満点が195点となります。その場合、117問正解していれば合格です。

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【言語聴覚士】国家試験の難易度

2023年2月の言語聴覚士国家試験の合格率は67.4%です。
理学療法士や作業療法士の国家試験合格率に比べると低い傾向にありますが、養成所での基礎知識や臨床実習での経験を踏まえて学習することで、十分に合格を目指せるでしょう。

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言語聴覚士になる方法についてよくある質問

言語聴覚士になる方法についてよくある質問
ここでは、言語聴覚士になる方法についてよくある質問をまとめました。

最短で言語聴覚士になるには?

最終学歴が高校卒業以上であれば、2年制専門学校から言語聴覚士国家試験を受験するのが最短ルートになります。順調に卒業すれば、4年制大学と比べ、半分の期間で言語聴覚士として働き始めることができます。
一般の大学を卒業した後であれば、大学院進学の選択もおすすめです。大学院でも最短2年で受験資格が得られます

通信教育で言語聴覚士を目指せる?

現在、通信教育では国家試験の受験資格は得られません
言語聴覚士は障害を持つ方に対して、コミュニケーションを通じてリハビリテーションを行う医療職のため、専門的知識の他にも臨床実習で技術を身につける必要があります。
養成所で専門的な知識と技術を学び、言語聴覚士国家試験を受験しましょう。

社会人でも通いやすい言語聴覚士の学校はある?

夜間部を設置している学校であれば、日中に働く社会人でも資格取得を目指せます。
また大学院の中には社会人の勤務形態を考慮しながら学習できるよう、昼夜開講制を実施しているところもあります。
詳細は各学校に問い合わせてみてください。

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言語聴覚士になるには国家試験の合格が必須です

言語聴覚士として働くためには言語聴覚士の国家試験の合格が必須です。
言語聴覚士国家試験を受験するためには養成施設に入学して、カリキュラムを修了しなければなりません。専門学校や大学、大学院などさまざま養成所がありますので、自分に合った場所を選びましょう。
国家試験の合格率は例年70%前後のため、しっかり勉強して挑めば十分に合格を目指せます。

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