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2023年05月26日

サービス管理責任者(サビ管)になるには?必要な資格や実務経験などサービス管理責任者の要件を徹底解説

サービス管理責任者とは、障害者に福祉サービスを提供する事業所で、適切なサービスが提供できるように管理を行う職種です。サービス管理責任者になるには特別な資格が必要なのでしょうか。この記事ではサービス責任者になる方法や研修内容について紹介します。


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目次

1 サービス管理責任者(サビ管)に必要な資格は?
2 サービス管理責任者(サビ管)になるための要件・研修とは
3 サービス管理責任者(サビ管)の研修にかかる費用
4 サービス管理責任者(サビ管)に関するよくある質問
  研修は対面?オンライン?
  最短でサービス管理責任者になるには?
  サービス管理責任者の合格率は?
  研修に欠席したら別日に再受講できる?
5 サービス管理責任者(サビ管)としてキャリアアップを目指しましょう

サービス管理責任者(サビ管)に必要な資格は?

サービス管理責任者の職に就くのに資格は必要ありません。 
実務経験を積んで所定の研修を受ければ、修了証が発行されサービス管理責任者の業務に従事できます。
介護福祉士や理学療法士などのように指定の学校に通う必要もないため、誰でも目指せます。ただし、長期間の実務経験が必要であるため注意しましょう

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サービス管理責任者(サビ管)になるための要件・研修とは

サービス管理責任者(サビ管)になるための要件・研修とは

サービス管理責任者になるには資格は不要ですが、一定の実務経験と研修の受講が必要です。
ここでは、サービス管理責任者になるための要件や研修について詳しく解説します。

実務経験

サービス管理責任者になるには、福祉や医療、就労や教育のいずれかにおける直接支援や相談支援などの業務経験が必要です。
実務経験の年数は、業務の内容や保有している資格によって異なります。

業務の範囲 実務経験年数
1.相談支援業務 5年以上
2.直接支援業務(社会福祉主事任用資格などを持っている) 5年以上
3.直接支援業務(社会福祉主事任用資格などを持っていない) 8年以上
4.国家資格などによる業務に通算3年以上従事しているものによる相談支援・直接支援業務 3年以上

ここでいう実務経験の1年とは「実務に従事した期間が1年以上で、かつ実際に従事した日数が180日以上であること」です。
なお日数を計算する際、1日当たりの勤務時間は問われないため、非常勤で1日当たり2時間勤務した場合であっても1日として計算されます。

相談支援業務

「相談支援業務」とは、身体や精神の障害や環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある方に対し、助言、指導そのほかの支援を行う業務です。
下記の施設で相談支援業務を5年以上経験していると、サービス管理責任者になるための実務経験要件を満たすことができます

○地域生活支援事業所、障害児相談支援事業所、身体障害者相談支援事業所、知的障害者相談支援事業所
○児童相談所、身体障害者更生相談所、知的障害者更生相談所、精神障害者社会復帰施設、福祉事務所、発達障害者支援センター
○障害者支援施設、障害児入所施設、老人福祉施設、精神保健福祉センター、救護施設、更生施設、介護老人保健施設、介護医療院、地域包括支援センター
○障害者職業センター、障害者就業・生活支援センター
○特別支援学校
○病院、診療所(ただし、社会福祉主事任用資格、介護職員初任者研修(旧:訪問介護員2級以上)に相当する研修修了、医師・看護師・社会福祉士・介護福祉士などの資格で1年以上従事している場合)

出典:福岡県福祉労働部 障がい福祉課「サービス管理責任者の要件となる実務経験について

直接支援業務

「直接支援業務」とは、身体や精神に障害があり日常生活を営むのに支障がある方に対し、入浴や排せつ、食事その他の介護や、介護に関する指導を行う業務です。
他にも日常生活における基本的な動作の指導や生活能力の向上のために必要な訓練も直接支援業務にあたります。

下記の施設で直接支援業務に従事すると、サービス管理責任者になるための実務経験要件を満たすことができます

○障害者支援施設、障害児入所施設、老人福祉施設、介護老人保健施設、介護医療院、病院・診療所の療養病床
○障害福祉サービス事業、障害児通所支援事業、老人居宅生活支援事業
○病院、診療所、薬局、訪問看護事業者
○特例子会社、重度障害者多数雇用事業所
○特別支援学校

出典:福岡県福祉労働部 障がい福祉課「サービス管理責任者の要件となる実務経験について

なお、直接支援業務により要件を満たすための経験年数は、資格の有無によって異なります。
社会福祉主事任用資格、介護職員初任者研修、訪問介護員2級以上、保育士、児童指導任用資格、精神障害社会復帰指導員を所有している場合は5年、それ以外の場合は8年です。

また、下記の国家資格などによる業務に通算3年以上従事している場合には、相談支援・直接支援を通算して3年以上従事しているとサービス管理責任者の実務経験要件を満たすことができます

医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士、管理栄養士、精神保健福祉士

サービス管理責任者になるためには、上記のいずれかの実務経験要件をクリアしたうえで、以下の基礎研修および実践研修の受講が必須です。

基礎研修

基礎研修はサービス管理責任者になるために必須の研修で、実務経験要件をクリアする予定の2年前から受講できます。
たとえば、サービス管理責任者になるには相談支援業務の実務経験が5年必要ですが、基礎研修を受講するには3年の実務経験で問題ありません。基礎研修の修了後、残りの2年の実務経験を積むことになります。

基礎研修の内容は、下記の通りです。

【研修講義部分】

障害者の地域支援と相談支援従事者の役割に関する講義 5時間
障害者の日常生活および社会生活を総合的に支援するための法律および児童福祉法の概要ならびにサービス提供のプロセスに関する講義 3時間
相談支援におけるケアマネジメント手法に関する講義 3時間

 

【演習部分】

サービス管理責任者の基本姿勢とサービス提供のプロセスに関する講義 7.5時間
サービス提供プロセスの管理に関する演習 7.5時間

 

演習では事前課題の提出を求められることがあり、期日までに提出が間に合わないと受講ができなくなる可能性があるため注意しましょう。

上記の講義や演習を終えると基礎研修修了者となり、職場でのポジションや仕事内容が以下のように変わることもあります。

・すでにサービス管理責任者が1名配置されている場合においては、基礎研修の修了者を2人目のサービス管理責任者として配置できる
・個別支援計画書の原案を作成できる

実践研修

基礎研修後に2年の実務経験(OJT)を経た後、実践研修を受講します。

【講義】

1.障害福祉の動向に関する講義 1時間

 

【講義・演習】

2.サービス提供に関する講義および演習 6.5時間
3.人材育成の手法に関する講義および演習 3.5時間
4.多職種および地域連携に関する講義および演習 3.5時間

 

上記の研修を修了すると正式にサービス管理責任者として働けます。

更新研修

実践研修を終えた後は5年に1回のタイミングで更新研修の受講が必要です。

【講義】

1.障害福祉の動向に関する講義 1時間

 

【講義・演習】

2.サービス提供の自己検証に関する演習 5時間
3.サービスの質の向上と人材育成のためのスーパービジョンに関する講義および演習 7時間

 

2023年までは上記のうち「1.障害福祉の動向に関する講義」「2.サービス提供の自己検証に関する演習」の項目のみの実施でも問題ありませんでしたが、現在ではすべての研修の受講が必要です。

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サービス管理責任者(サビ管)の研修にかかる費用

サービス管理責任者(サビ管)の研修にかかる費用

サービス管理責任者の研修は都道府県から研修を委託されている事業所が実施しており、各都道府県で費用が異なります
そのため、受講したい都道府県の社会福祉協議会のホームページを確認しましょう。
なお、研修はお住いの自治体だけでなく、ほかの自治体でも受講できます。ただし、就業予定の事業所が設置されている都道府県での受講申し込み者が優先されるため、確実に受講したいのであればお勤めの事業所がある自治体に申し込みを行ないましょう。

サービス管理責任者の研修にかかる費用の具体例

●東京都の場合(公益財団法人 総合健康推進財団)
・基礎研修 無料
・実践研修 無料
・更新研修 無料

●神奈川県の場合(特定非営利活動法人 シーガル研修・研究機構)
・基礎研修 22,000円
・実践研修 28,000円
・更新研修 要問い合せ

●埼玉県の場合(有限会社 プログレ総合研究所)
・基礎研修10,000円
・実践研修27,500円
・更新研修2,000円

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サービス管理責任者(サビ管)に関するよくある質問

ここでは、サービス管理責任者に関するよくある質問に回答します。

研修は対面?オンライン?

対面かオンラインかは都道府県によって異なります
たとえば千葉県では会場での対面式の研修やオンデマンド配信が、東京都ではZoomなどを活用したオンラインの実習が実施されています。

最短でサービス管理責任者になるには?

何も資格を持っていない場合は約5年が最短です。
相談支援業務を3年経験後に基礎研修を受講し、実務経験要件の残り2年の間に同時にOJT経験を積み、実践研修を受講するのが最短ルートとなります。

サービス管理責任者の合格率は?

サービス管理責任者になるのに必要なのは実務経験と研修だけです。試験がないため、合格率は存在しません
ただし、居眠りやスマホの私的使用などがあると、研修に参加する意欲がないと判断され、修了証が発行されない可能性があるため注意しましょう。

研修に欠席したら別日に再受講できる?

遅刻・欠席・早退などにより受講できなかった場合、別日の再受講は原則できません
ただし、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症により研修の受講ができない場合は、配慮してくれる可能性もあります。もし研修に欠席する可能性があるときは相談してみましょう。

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サービス管理責任者(サビ管)としてキャリアアップを目指しましょう

サービス管理責任者になるには、直接支援や相談支援などの実務経験の要件をクリアし、基礎研修と実践研修の受講が必要です。実践研修を終えた後も5年に1度の更新研修の受講が必要なので、忘れないようにしましょう。

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サービス管理責任者を目指せる職場に転職する際にご活用ください。

 

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