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2025年06月25日

介護職の働きやすさは職場環境で違う!特養からデイサービスへの転職体験談

介護職の働きやすさは職場環境で違う!特養からデイサービスへの転職体験談

育児との両立しやすさを考えて、特養から夜勤のないデイサービスに転職したAさん。けれど、そこには暴言を吐く看護師がいて……。
同じ介護の仕事でも、職場によって働きやすさは大きく異なるようです。

Aさん

▲Aさん(40代前半・女性)

【転職前:特別養護老人ホーム・介護職】
・勤続年数 13年8ヵ月(正職員)
・給料 月26万円(ボーナスあり)
・勤務 8:30~17:30(日勤の場合)、夜勤月5~7回、月10日休
【転職後:デイサービス・介護職】
・勤続年数 1年(正職員)
・給料 月21万円(ボーナスあり)
・勤務 8:30~17:30、月10~11日休
【転職歴】
特養①(転職前)→デイサービス(転職後)→特養②(異動)

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特養のオープニングスタッフに就職

Aさんの介護業界の歩み

Q 介護職として最初の就職先は?
A オープニングスタッフとして特養へ就職しました。

福祉系高校を卒業した後、特別養護老人ホーム(以下、特養)にオープニングスタッフとして就職しました。
ただ実際のオープンは半年後だったので、それまでは法人内のデイサービスや病院で働きながら、特養で使用する書類を作成したり、物品の準備をしたりして過ごしました。

オープン前から携わることができましたし、地域の最先端を目指す施設だったので、みんなやりがいをもって仕事に取り組んでいました。職員同士の仲もわりとよかったと思います。

まったく不満がなかったわけではないけれど、積極的に辞める理由もなく、気がつけば13年も勤務を続けていました。

13年務めた特養からデイサービスに転職

Q 長く務めた特養を辞めようと思ったのはなぜ?
A 子どもが小学校に入学する前に
、夜勤のない仕事に就きたかった。

最初の特養で勤務している間に結婚・出産。子どもを保育園に預けて、日勤も夜勤もがんばっていました。実家の母のサポートのおかげで結婚前と同じ働き方ができていましたが、やがて子どもが年長さんになり、小学生になる近い将来を考えると、このままの働き方でいいのかな、と迷うようになりました。

小学生は土日が休みですが、私は週末が休みとは限りません。夜勤や遅番の日は、子どもと生活の時間がすれ違います。学校行事もなかなか出られないだろうな、と想像すると、子どもがかわいそうに思えてきて。

加えて母も働いているので、仕事をして帰ってきて孫の世話をするのがしんどいようで、「疲れた、疲れた」と言うようになりました。ときどき大げんかに発展することもありましたが、私も母に協力してもわらないとやっていけなくて。

そんなことを繰り返しているうちに、「もっと子どもの生活に合っている仕事をしよう」と考えるようになりました。私に夜勤がなければ、母ももう少しラクになりますし、子どもとの時間も確保できるのです。

それに、新卒から13年も同じ職場に勤めてきて、新鮮味もなくなっていました。「別の職場を経験してステップアップしたい」という気持ちが高まっていたこともあり、デイサービスへの転職を決めました。

Q 転職先はどのように探しましたか?
A 母親の知り合いが勤務先を紹介してくれました。

ハローワークやインターネットで求人を探そうと思っていましたが、たまたま母親の友人が介護職で、勤めている法人を紹介してくれたんです。

その法人はデイサービスもやっているし、特養や福祉関連の施設も運営している大きなところでした。
正職員は状況に応じて法人内の異動があると伝えられていましたが、まずは希望通りデイサービスで働けるし、紹介してくれた方も同じ法人に長く勤務していたので、「そういう職場なら安心かな」と思って入職することに。

デイサービスは自分に合わない?

Q 転職してみてどうでしたか?
A 「デイサービスが合わない」と感じるところもあった。

転職してみてまず感じたのは「私はデイサービスに合わないかも」ということでした。長く特養にいたので、デイサービスのシステムに慣れなくて。

特養だと施設内だけの仕事ですが、デイサービスだと利用者さん宅にお迎えにいくのも仕事ですよね。これが苦手でした。
法人の車は大きな4WDで運転が大変でしたし、到着してみると室内の環境が荒れている方もいて。支度ができていないとご自宅に入って手伝うこともあるので、キツイなぁと思うことが多かったです。当初は要領も悪くて、送迎に時間がかかり、到着が遅れることもありました。

人によって合う・合わないは違うと思いますが、特養が長い介護職同士だと「利用者さんの自宅に入るのが苦手」「デイサービスは合わないかも」と話すこともあります。

ベテラン看護師のパワハラがひどい!

Q 「特養とデイサービスのギャップ」以外に困ったことはありましたか?
A 何よりも、数人の職員の乱暴な言葉遣いが嫌でした。

デイサービスの業務にはだんだん慣れましたが、とにかく人間関係がよくない職場でした。
ベテランの看護師さんを筆頭に一部の職員がパワハラ気味で、横柄な態度やひどい言葉遣いをするんです。利用者さんに対しても「お前」って言うんですよ。それは絶対にだめ。私自身も介護職として13年のキャリアがあるのに認めてもらえず、「ダメな新人」扱いをされて、気持ちがどんどん沈んでいきました。

同僚に相談しようにも、その看護師さんにひどいことを言われるのが嫌で、みんな黙ってしまう。前職では「みんなで職場をよくして行こう」という意欲がありましたし、人間関係で多少のトラブルはあっても、悩むほどのことはありませんでした。ところがここでは多くの職員が後ろ向きで、助けてくれる人もいません。

精神的につらい職場よりも、体力が必要な特養の方がはるかに良いなと思いました。心が疲れてしまうと、せっかく夜や週末に子どもと一緒に過ごせても、楽しい気持ちになれないのです。

Q 上司に相談はしましたか?
A したけれど、根本的な解決にはならなかった。

施設長にパワハラのことを相談しても、「いつものこと」と思っているのか何の対策もしてくれませんでした。その看護師さんは長く勤めているからか、だれも逆らえない。私は職場環境を改善したいと思っていましたが、協力者がなく、根本的な解決は難しい状況でした。

法人内の特養へ異動して悩みが解決

Q 職場環境の改善が望めないとわかったあとはどうしましたか?
A 法人の本部が特養に異動させてくれました。

その後私の精神状態はどんどん悪くなり、病院に通うほどになりました。そこまで来てようやく施設長も腰を上げてくれ、本部と相談したのだと思います。「Aさん、特養に異動しよう」と言ってくれました。

夜勤をしたくなくてデイサービスに来たけれど、結局また特養。でも、自分としては慣れた仕事ができるし、何よりこのつらい環境から逃れられる。他の施設を経験してみて、やっぱり特養がいいな、という思いもあり「行きたいです」と答えました。
私の状態を見ていた母も「職場を変わることができてよかったね、また手伝うよ」と言ってくれて、その言葉が本当にありがたかったです。

Q 異動して精神的なつらさは解消しましたか?
A とても穏やかな職場で、悩まず働けるように!

特養に異動してみたら、そこは穏やかなよい環境でした。年配の女性の方が多くて、みんなで差し入れを持ち寄ったり、私と同じような経緯で異動になった方に慰めてもらったり。本当になごみました。

仕事内容にも戸惑いはなく、やっぱり自分は特養で働くのが好きなんだな、という自覚も生まれました。

仕事をする上で「職場環境」って大事

Q 今「介護職を辞めたい」と思っている方へアドバイスは?
A 職場環境で働きやすさは全然違う。転職では見学や下調べも大事!

私は「夜勤のない仕事がいい」という希望を強く持ちすぎていて、職場環境を考えずに転職してしまったのが間違いでした。
それなりにキャリアもあるし、多少のギクシャクした人間関係には目をつぶれる自信があったのですが、理不尽に怒られてばかりいると、そういう自信もどんどん失われていくものだと痛感しました。

転職するときは、周囲の人たちに施設の評判を聞くとか、見学してよく人間関係を観察するとか、インターネットで口コミを見てみるとか、事前のリサーチも必要だと思います。いくら調べても不満はあるかもしれませんが、「もっと知っておけばよかった」と後悔しないようにしたいですね。

それから、私の場合はこの転職を通してデイサービスより特養が向いているとわかりました。どんな職場が合っているのか、施設の種類から考えてみる視点もあるといいかもしれません。

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著者:三輪 泉

著者:三輪 泉

社会福祉士、介護職員初任者研修、福祉住環境コーディネーター2級。
幅広くライターとして活動中、親の介護を機に2012年に社会福祉士国家資格を取得。以後、法定成年後見人として支援が必要な方の財産管理や身上監護も行う。
現在は介護、医療、教育、子育て、食などのテーマを中心にWEB・雑誌・書籍などの記事執筆を多数担当。

著者:三輪 泉

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社会福祉士、介護職員初任者研修、福祉住環境コーディネーター2級。
幅広くライターとして活動中、親の介護を機に2012年に社会福祉士国家資格を取得。以後、法定成年後見人として支援が必要な方の財産管理や身上監護も行う。
現在は介護、医療、教育、子育て、食などのテーマを中心にWEB・雑誌・書籍などの記事執筆を多数担当。

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