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有料老人ホームと特養働くならどっち?仕事内容・給料・向いている人を比較

有料老人ホームと特養働くならどっち?仕事内容・給料・向いている人を比較

有料老人ホームと特養、働くならどちらがいいのでしょうか?それぞれの施設の特徴や給料の違い、働くメリット・デメリット、向いている人の特徴を解説します。
介護施設への転職・就職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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目次

有料老人ホームと特養、働くならどっち?
有料老人ホームと特養はどう違う?
 ・運営元
 ・提供するサービスの特徴
 ・利用者さんの介護度
有料老人ホームと特養の仕事内容の違い
有料老人ホームと特養の給料の違い
有料老人ホーム・特養で働くメリットとデメリット
有料老人ホーム・特養が向いている人の特徴
 ・有料老人ホームが向いている人
 ・特養が向いている人
有料老人ホーム・特養の仕事に関するよくある質問
 ・初めて介護の仕事をするなら、有料老人ホームと特養どっちがいい?
 ・看護師が働くなら、有料老人ホームと特養どっちがいい?
それぞれの施設の特徴を知って、適性を見極めよう!

有料老人ホームと特養、働くならどっち?

有料老人ホームと特別養護老人ホーム(以下、特養)は、どちらも高齢者が暮らす入居型の介護施設です。

どちらが働きやすいかは人によって異なるため、それぞれの特徴を踏まえて就業先を選ぶとよいでしょう。施設の違いを理解しておくと、入職後のミスマッチを予防できます。

有料老人ホームと特養の違いを簡単にまとめると、以下の通りです。

  有料老人ホーム 特養
運営元  主に民間企業  公的機関
サービス  施設ごとに特色があり、設備や人員が手厚い場合もある 身体介護が中心で、看取りケアに対応する施設が多い
利用者さん  自立~要介護5  原則要介護3以上
仕事内容  身体介護
 生活援助
 レクリエーション
 健康管理
 身体介護
 生活援助
 レクリエーション
 健康管理
平均給与  361,000円(常勤)  361,860円(常勤)

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有料老人ホームと特養はどう違う?

有料老人ホームと特養はどう違う?

有料老人ホームと特養はどちらも入居型の介護施設ですが、運営母体やサービスの特徴、利用者さんの介護度などに違いがあります。

自分に合った働き方や職場を見つけるためにも、各施設の特徴をチェックしておきましょう。

運営元

●有料老人ホーム…主に民間企業
●特養…社会福祉法人や地方自治体などの公的機関

有料老人ホームは、主に民間企業が運営しています。そのため施設ごとに経営方針が異なり、売りとなるサービスにも特色が出やすいと言えます。

公的な施設と比べて入居費用が高い傾向にあり、その分多様なニーズに対応した設備やサービスを備えている施設が多いです。

特養は社会福祉法人や自治体などの公的機関が運営しており、入居費用が比較的安価です。入居希望者が多い地域では、空き待ちになることも少なくありません。

民間の施設に比べてプラスアルファの設備やサービスは少ないと言えますが、経営の安定した施設が多いでしょう。

提供するサービスの特徴

●有料老人ホーム…施設種類や経営方針によって異なる
●特養…身体介護や生活援助を中心に、看取りまで行っている

有料老人ホームには、介護サービスを行う「介護付有料老人ホーム」生活援助や見守りが中心の「住宅型有料老人ホーム」自立の方を対象とした「健康型有料老人ホーム」の3種類があり、それぞれ提供するサービスが異なります。

また、法令上の人員配置基準は以下の通りですが、施設によってはさらに手厚い職員体制を整えている場合もあります。
※住宅型・健康型は法的な規定がなく、サービス提供に必要な職員数の配置が求められます

【介護付き有料老人ホームの人員配置基準】
●介護・看護職員
 要介護者:職員=3:1以上
●管理者 1
●生活相談員
 要介護者:職員=100:1以上
●機能訓練指導員 1以上
●介護支援専門員 1以上

出典:指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準

一方特養は、身体介護や生活援助など、基本的な介護サービスを中心に提供します。

「終の棲家」として終身利用ができるため、看取りケアに対応している施設が多い点も特徴です。

≪看取りケアとは?介護施設で大切なこと≫

利用者さんの介護度

●有料老人ホーム…自立~要介護5まで幅広い方が対象
●特養…原則要介護3以上の方が対象

基本的に「介護付き有料老人ホーム」と「住宅型有料老人ホーム」は、自立から要介護5の方まで幅広い利用者さんを受け入れています。なお「健康型有料老人ホーム」の場合は、介護を必要としない自立の方が対象です。

一方、特養は原則として要介護3以上の方を入居対象としています。(特例的に要介護1・2の方が入居できる場合もある)

有料老人ホームと特養の入居対象者(表)

以下は、介護付き有料老人ホームと特養の利用者さんの要介護度割合です。

  介護付き
有料老人ホーム*
特養
要介護1 20.7% 1.3%
要介護2 17.0% 3.8%
要介護3 14.5% 24.4%
要介護4 16.0% 38.5%
要介護5 10.7% 32.1%
自立・要支援1~2 21.1% 0.0%

*特定施設入居者生活介護の指定を受けた施設

出典:厚生労働省「特定施設入居者生活介護」

それぞれ入居条件が異なるため、介護付き有料老人ホームは自立~要介護5の方までバランスよく入居しているのに対し、特養の利用者さんは要介護3~5の方が大半を占めています

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有料老人ホームと特養の仕事内容の違い

有料老人ホームと特養の仕事内容に大きな違いはありません

以下のような業務を行い、利用者さんの日常生活をサポートします。

・身体介護(食事、入浴、排泄、移動・移乗の介助など)
・生活援助(清掃、洗濯、シーツ交換など)
・レクリエーション
・健康管理
・ご家族や多職種との連携

ただし、有料老人ホームには「介護付き」「住宅型」「健康型」の3種類があり、施設の種類によって仕事内容が異なります

たとえば、住宅型や健康型の場合は基本的に介護サービスを提供しておらず、施設職員は主に見守りや生活支援を担います。

なかにはリハビリやレクリエーションなどのサービスに力を入れている有料老人ホームもあり、施設によって具体的なサービス内容や業務の比重には違いがあるでしょう。

また、特養は原則要介護3以上の利用者さんが暮らす施設で、「終の棲家」として終身利用が可能です。そのため、お元気な方が多い有料老人ホームに比べると、日々の身体介護や看取りケアの頻度が高い可能性があります。

それぞれの施設のより詳しい仕事内容は、以下の記事で紹介しています。

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有料老人ホームと特養の給料の違い

給料

介護付き有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護)と特養(介護老人福祉施設)で働く介護職の平均給料は、以下の通りです。

■常勤・月給者

  介護付き
有料老人ホーム
特養
平均基本給 189,230円 199,760円
毎月の手当 79,660円 56,500円
平均給与額* 361,000円 361,860円

*平均給与額=基本給+手当+一時金(4~9月支給金額の1/6)

■非常勤・時給者

  介護付き
有料老人ホーム
特養
平均時給 1,130円 1,140円
平均給与額* 161,770円 157,140円

*平均給与額=時給×実労働時間+手当+一時金(4~9月支給金額の1/6)

出典:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」

常勤介護職の平均給与額は、介護付き有料老人ホーム361,000円、特養361,860円で、大きな差はありません。

ただしその内訳を見ると、基本給は特養のほうが高く、毎月決まって支払われる手当の金額は有料老人ホームのほうが高い傾向にあります。

非常勤の平均給与額は、有料老人ホームのほうが特養より4,630円高くなっていますが、時給を見るとほぼ同水準です。労働時間や手当の支給額が、平均給与額に影響していると考えられます。

介護職全体の平均給与額(常勤338,200円、非常勤129,880円)と比べて、有料老人ホーム・特養の給与額はどちらも比較的高い水準と言えるでしょう。

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有料老人ホーム・特養で働くメリットとデメリット

有料老人ホームと特養で働くメリット・デメリットを簡単にまとめると、以下の通りです。

■メリット

有料老人ホーム 特養
・接遇スキルが身につく
・民間の施設で、職場のカラーが幅広い
・手当の支給額が高い傾向
・介護スキルが身につく
・公的な施設で、経営が比較的安定している
・基本給が高い傾向

■デメリット

有料老人ホーム 特養
・施設によっては介護スキルを習得しづらい
・より高度なホスピタリティを求められる
・身体介護が多く体に負担がかかる
・看取りケアが精神的な負担になる

有料老人ホームは、運営する企業等の方針によって「売り」となるポイントが異なるため、多様なカラーの施設から職場を選べます。利用者さんの費用負担が高額な分、接遇やサービスの質に力を入れている施設も多いです。

決まった介護業務だけでなく高いホスピタリティを求められますが、接遇スキルが身につきやすいのは大きなメリットといえるでしょう。

≪接遇マナー5原則とは?≫

一方で、身体介護などの介護スキルを磨くには、特養のほうが適している場合があります。将来的に他の施設へ転職する際も「特養で培った経験」は大きな強みになるでしょう。
ただし身体介護の機会が多い分、体の負担を抑える介護技術の習得が欠かせません

看取りケアに精神的なプレッシャーを感じることもありますが、利用者さんと長期的に信頼関係を築いて寄り添える点はやりがいがあるでしょう。

また、有料老人ホームと特養はどちらも給与水準が高い傾向にあります。求人を比較する際は、基本給・各種手当・賞与の額などを確認しておくとよいでしょう。

▶有料老人ホームの求人はこちら

▶特別養護老人ホームの求人はこちら

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有料老人ホーム・特養が向いている人の特徴

向いている人

自分の性格や希望の働き方に合った職場を選ぶと、やりがいを持って長く働き続けることができます。

ここでは、有料老人ホームと特養それぞれに向いている人の特徴を紹介します。

有料老人ホームが向いている人

・接遇スキル(おもてなし)に自信がある
・コミュニケーションが得意
・幅広い介護度の方のケアを経験したい
・身体介護の負担を抑えて働きたい

有料老人ホームは、自立から要介護5まで幅広い健康状態の方が入居可能な施設です。

そのため、入浴・排泄などの身体介護や、掃除・洗濯などの生活援助だけでなく、利用者さん個々の満足度につながるサービス提供が求められます。コミュニケーションが得意な方や、丁寧な接遇を大切にしたい方に向いているでしょう。

お元気なうちから長期入居する方もいるため、介護予防の観点や、心身の状態変化に応じたケアを学びたい方にも適性があります。

平均的な介護度は特養より低い傾向にあり、施設の種類によっては身体介護の負担を抑えて働くことも可能です。

特養が向いている人

・介護度の高い方のケアを学びたい
・自身の介護スキルを活かしたい
・利用者さんに最期まで寄り添いたい
・てきぱきと業務を遂行する力がある

特養は原則要介護3以上の方が入居するため、身体介護の機会が多くなります。

「介護度が高い方へのケアを学びたい」または「身に付けた介護スキルを活かしたい」という方は、活躍しやすいでしょう。

終身利用が可能なため、利用者さんと長期的な信頼関係を築ける点もメリットです。看取りに対応する施設が多く、最期まで寄り添いたいという方にも向いています。

また業務が多岐に渡るため、てきぱきとタスクを整理し実行できるスキルがある方は、長所を生かしやすいでしょう。

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有料老人ホーム・特養の仕事に関するよくある質問

介護の仕事に興味はあっても「どの施設を選べばいいかわからない」と感じている方もいるでしょう。
ここでは以下の疑問に回答するため、ぜひ職場選びの参考にしてください。

初めて介護の仕事をするなら、有料老人ホームと特養どっちがいい?

初めて介護の仕事をする方は、身につけたいスキルや希望の働き方を整理して、より適したほうを選ぶとよいでしょう。

未経験から介護職になる場合、それぞれに以下のメリットが挙げられます。

【有料老人ホーム】
・人員体制の厚い施設なら、先輩からじっくり指導を受けやすい
・お元気な方から要介護の方まで、幅広い健康状態に応じたケアを学べる

【特養】
・身体介護の基本的なスキルを習得しやすい
・将来別の施設に転職する際も、経験やスキルがプラスになる

そのほかのメリット向いている人の特徴も押さえたうえで、自分に合った施設を選ぶと安心です。

また、特養・有料老人ホームどちらも施設によってシフト体制や業務内容は異なります。応募前に求人情報をよく確認し、可能であれば施設見学をするのがおすすめです。

↓転職のプロから情報収集もできます↓

看護師が働くなら、有料老人ホームと特養どっちがいい?

看護師として働く場合も、一概に「どちらが正解」とは言えません。それぞれの施設の特徴や業務内容を理解したうえで、自分に合った職場を選びましょう

看護師の主な仕事内容と平均給与は、以下の通りです。

  介護付き
有料老人ホーム
特養
仕事内容  健康管理
 服薬のサポート
 医師の指示に基づく医療行為
 オンコール対応
 夜勤
 健康管理
 服薬のサポート
 医師の指示に基づく医療行為
 オンコール対応
 看取りケア
平均給与 常勤:438,206円
非常勤:414,447円
常勤:455,491円
非常勤:374,513円

出典:厚生労働省「令和5年度介護事業経営実態調査結果」

有料老人ホームと特養で働く看護師の仕事内容は、共通している部分が多いです。

ただし、有料老人ホームは幅広い健康状態の方、特養は原則要介護3以上の方を対象とする施設です。そのため、看護師が対応する医療行為(胃ろう・喀痰吸引・点滴など)や看取りケアの内容・頻度には差が生じる可能性があります。

また、施設によっては夜勤や介護業務を行う場合があるため、応募前によく確認しておくことが大切です。

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それぞれの施設の特徴を知って、適性を見極めよう!

有料老人ホームと特養は、どちらも利用者さんの暮らしを支える入居型の介護施設です。

仕事内容は大きく変わりませんが、運営主体や入居条件の違いから、重視するサービスや求められるスキルは若干異なります。

一概にどちらで働くのが正解とは言えません。接遇スキルを意識して、利用者さんの幅広いニーズに応えたい方は有料老人ホーム。介護度の高い方のケアを経験して、身体介護のスキルを磨きたい方は特養の仕事をチェックしてみるとよいでしょう。

また、施設形態だけで判断せず、個々の職場の特徴をつかみ、希望のキャリアや働き方に合う場所を選ぶことも大切です。

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著者:介護求人ナビ編集部

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