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2020年01月08日

『仕事のあら探しをする上司が嫌でたまらない』 お悩み相談室 | 介護求人ナビ お役立ち情報

介護の仕事は、利用者の生活に寄り添う仕事。人として成長することもでき、他の仕事に代えがたい魅力があります。しかし一方で、肉体的・精神的なストレスは少なくありません。介護特有の仕事のストレス、人間関係のストレス、給与や体力への不安…
介護福祉士・心理カウンセラーの篠雅行さんがアナタのお悩みにアドバイスします。

今週のお悩み事例



prof

ゆきこさん(28歳 高齢者デイケア パート)

今年からデイケアのパートを始めました。

介護の仕事は初めてですが、自分なりに頑張っているつもりです。でも、上司が
やたらと私の仕事のあら探しをして、何かするたびに文句を言われるので困っています。
このままだとストレスがたまって、大変です。何かよい対処方法はありませんか?


篠さんからのアドバイス

1ゆきこさん、日々のお仕事おつかれさまです。初めての仕事は、誰にとっても大変ですよね。お疲れ様です。

上司の「あら探し」にストレスがたまるとのことですが、ゆきこさんが「あら探し」と感じている上司の言動は、以下のどれにあたりそうですか?

(1) 「利用者さんが食事を終えていないときに、せかさないで」など、ケア方法についての具体的な指導

(2) 「こうじゃなくて…あー、もう時間ないから私がやっちゃう」など、言いたいことがあるようだがわからない

(3) 「まったく、何もできないんだから!」など、具体的な指導なしに文句だけを言う

この違い、おわかりでしょうか?(1)は、よりよいケアをするための指導。(2)は指導したいけれど、上手な伝え方ができず時間もないためその場しのぎの対応をしている状態。(3)は、個人的なフラストレーションのはけ口…あら探し、と言えるかもしれません。

この違いを見極める必要があります。

そもそも上司は、部下を指導するのが仕事でもあります。もし、ゆきこさんの仕事に何か問題点があるのなら、上司として言うべきことは言う必要がありますよね。利用者さんのために、現場を良くするために、またゆきこさんや他の職員の成長のために、きちんと伝えなければならない時があります。

上司の言動について、ゆきこさんの個人的な印象だけでなく、他の職員の人たちの客観的な意見を聞いてみてはいかがでしょうか?

もしも、同僚が適切な「指導の一環」だととらえて素直に受け入れているのであれば、ゆきこさん自身も、「あら探し」ではなく「指導の一環」なんだと受け止め方を変え、仕事の取り組み方を変えてみましょう。

もしそれでもストレスがたまるのであれば、上司に思い切って、仕事のやり方について相談してみてはいかがでしょうか?なおそのときには、「あら探しばかりしないでください!」ではなく「注意ばかりされてしまっていて、不安です」という言い方にしてみましょう。

仕事ぶりをしっかり見ている上司であれば、あなたの足りない部分だけでなく、良い部分にも気がついているはず。直す必要がないからわざわざ指摘しないだけだと思われます。あなたが、自分の気持ちを打ち明ければ、良い点も指摘してくれて良い信頼関係が結べる可能性が大です。

一方、他の同僚の多くも「個人的なフラストレーションのはけ口」としてあら探しをしていると感じているのなら、別の上司や信頼できる人に相談してみるのはいかがでしょうか。

ゆきこさんだけでなく、他の職員もストレスをためている可能性があります。またその上司も仕事で大きなストレスを抱えていて、そのような言動になっているのかもしれません。ひとりのストレスが、別の人のストレスを生み、ますます広がってしまっては、健全な職場環境といえません。

利用者さんに悪影響が出てしまう前に、仕事のやり方、職場内のコミュニケーションなどを上司に相談してみてはいかがでしょうか。

そしてもう一つのパターン、「伝えたい気持ちはあるようだが、はっきりわからない」という場合なら、他の上司に相談し、その上司に伝え方を工夫するよう働きかけてもらう必要がありますね。
悪意がないのであれば、ゆきこさんもストレスをためず文句をかわしながら、その意図ををくみ取る工夫が必要になるかもしれません。

私の経験もお話しますね。

私が新人のときまだ余裕もなく、必死になって仕事をしているときに、上司から「あら探し」のように注意されると、「まちがってはいけない」「ミスしてはいけない」という気持ちが強くなりすぎて余計に過敏になったり、自分が否定されているような嫌な気持ちになっていました。

もしかすると、ゆきこさんの場合も、デイケアのパートの仕事を始められたばかりで、まだ余裕がないことが多いのかもしれません。

部下が上司に報告するときに「今、お時間よろしいですか?」という言葉の配慮があるように、逆に上司にだって部下に伝えるときの工夫があってよいと思います。
例えば、「忙しい時にいろいろと注意されると焦ってしまうので、仕事がひと段落しているときやミーティングの時に言って欲しい」などと伝えてみるのも対処法のひとつだと思います。

直接その上司に伝えると角が立ってしまうのなら、他の上司に一度相談してみてはいかがでしょうか?


プロフィール

篠雅行(しの・まさゆき)
カウンセラー老人ホームや在宅介護事業所、障害者授産施設で介護職を務めるなかで、介護業界で働く人を精神的にサポートしたいと思い、カウンセラーの勉強を始める。介護福祉士、認定心理士、一般社団法人心理技能振興会 心理カウンセラーの資格を持つ。


公開日:2015/3/26
最終更新日:2020/1/8
 

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