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2017年02月23日

「グー・チョキ・ポン」~軽度認知症、麻痺のある人も楽しめるバージョン

このコーナーでは、「あらら、間違って正解!」「おやおや、戸惑って大正解!」と楽しめる、魅力満点の脳活性化プログラム、シナプソロジーをご紹介!
シナプソロジーインストラクターのふーちゃんこと、介護福祉士の山﨑史香さんに、介護施設やデイサービスなどで楽しめるプログラムを教えてもらいます。


軽度認知症、麻痺のある人も楽しめる「グー・チョキ・ポン」をやってみよう

今回は、片手でも出来る、グー・チョキ・パーを使った「グー・チョキ・ポン」のアレンジバージョン。
軽度認知症、麻痺のある方も楽しめる声がけやコミュニケーションのポイント、会話の引き出し方をご紹介します。


【1】まず、以下の基本動作を覚えましょう!

image001

はじめに、3つの動作を覚えます。
右手の動き グー・チョキ・パーの順番で繰り返す。
左手の動き グー・パー、グー・パーと繰り返す。
その際、「グー・チョキ・パー」と言いながら右手、左手の動作を同時に行う。
麻痺や体を動かしにくい人への指導ポイント
片麻痺であっても軽く動かせる場合は、動かしてもらいましょう。
完璧でなくても構いません。
イメージすること、考えることが大切です。
このプログラムは、認識力、注意力、聴力、イメージの潜在意識に働きかけます。
脳を活性化させるのには、手と口(声を出す)を同時に使いながら、五感の情報の刺激を変化させていきます。
中には片麻痺だからと参加を諦めている方もいると思います。
その方に添った声がけをしながら脳を活性化させるには麻痺があってもできる事を、伝えてみてください。
今回は、片手の自由がきく方の場合でお伝えします。動く方の手で、グー・チョキ・パーと動作を繰り返す。
言葉は「グー・パー、グー・パー」と、繰り返し言いながら同時に行う。image003


軽度認知症のある人への指導ポイント
理解してもらえるよう、ゆっくり動作を行いましょう。
一度やってみたときに、ぽかーんとした表情だったり、「なんだか分からない」と発言があった場合は、そのまま進めずに動作を再度説明しましょう。
参加者がしっかり理解しているかを確認してから、プログラムの基本動作を行います。
認知症の人が安心してプログラムを行える居場所を作れるように配慮し、和やかな雰囲気を作りましょう。
認知症の人を否定せず、褒めることを心がけると良いと思います。
参加してくれて「ありがとう」という感謝の気持ちで進めてください。image004

【2】基本の動作を覚えたら、みんなで実践してみよう!

動作を覚えたら、いよいよシナプソロジーがスタート!
指示者はまず、昔にしたじゃんけんの話をして、高齢者に回想してもらいましょう。

指示者の声がけ
「では皆さん、じゃんけんをしてみましょう。
はい、私に勝った方?
大吉おめでとうございます。
きっと何か良いことがありますよ。
今日は、このじゃんけんを使った脳が活性化するプログラムをやります。
では右手で、グー・チョキ・パーを順番に繰り返し出します。
左手はグー・パー、グー・パーと繰り返します。右手と左手を同時に行いながら、
「グー・チョキ・パー、グー・チョキ・パー」と声に出しながら行ってみましょう。」


基本動作はグー・チョキ・パーを1セットとして3回繰り返します。
それ以上になると難しくてついて行けない。
出来ない。
いやになると言う方も多く出てきて、意欲が下がる場合があるので3回くらいがちょうど良いと思います。


【3】新しい刺激をチャージ!スパイスアップ 1

次はスパイスアップ(新しい変化)です。
右手と左手の動きを逆にします。
左手の動き グー・チョキ・パーの順番で繰り返す。
右手の動き グー・パー、グー・パーと繰り返す。
その際、「グー・チョキ・パー」と言いながら右手、左手の動作を同時に行う。

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麻痺や体を動かしにくい人への指導ポイント
動く方の手で、パー・チョキ・グーと動作を繰り返す。
言葉は「グー・パー、グー・パー」と繰り返し口に出して言いながら同時に行う。image007

【4】新しい刺激をチャージ!スパイスアップ 2

動作はそのままで声に出す言葉が変わります。
左手の動き グー・チョキ・パーの順番で繰り返す。
右手の動き グー・パー、グー・パーと繰り返す。
その際「グー・チョキ・ポン」と言いながら右手、左手の動作を同時に行う。

●指示者の声がけ
「では、スパイスアップ!
左手はグー・チョキ・パーで、右手はグー・パー。
言葉が変わります。
今度は「グ―・チョキ・ポン」と言いながらやっていきます。
元気に声を出しながら行いましょう。」


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ふーちゃんのワンポイントアドバイス
麻痺がなくても、左右の動きの違いに難しさを感じる方の場合は、片手でグー・チョキ、声でグー・パー、グー・パーで行うことをオススメします。
全身を使わなくても、口と手を同時に使うことで脳は活性化します。
言葉や表情を引き出してから誘導するとこのプログラムは尚楽しく盛り上がると思います。
笑いながら、脳が混乱して間違える事を「みんなで楽しむ事」が大切です。
慣れてきたら、「脳の活性化プログラムである事」を意識して、行っていけば良いと思います。
一度、スタッフ同士でやって難易度を確認してから、参加者のレベルに合わせてアレンジしてみましょう。
次週は、新しいプログラムを紹介します。


【グー・チョキ・ポン】を動画で見る


<シナプソロジーについて>
→シナプソロジーの特徴と効果とは?
→「グー・チョキ・ポン」元気なお年寄り向けのアレンジはこちら


プロフィール

ふーちゃん こと 山崎史香(やまざき・ふみか)
12994344_840056009472873_73キャリア11年の介護福祉士。
現場で介護職員として働くかたわら、子供や若者達が触れやすい介護の新しい入り口作りを目指し、「介護イノベーションART」など施設を離れた活動も積極的に行う。
地域、現場から発信するスタイルの介護福祉士として、注目の存在。
電子書籍絵本『しわのようせい』の作者でもある。

そのほかの活動として主なものは、寝たきりの方の見ている白い天井の景色をARTで変える「花咲かじーさんプロジェクト」、子供達へのシワ物語り「介護授業」、4度目のハタチを謳歌する為の「介護予防サロン」を開催。
今までの活動が、目に止まり、宮城県仙台市のケアヒーローに選ばれる。
また、福祉事業、介護の魅力を伝えるプロモーション、パンフレット、雑誌等にも出演している。
しわくちゃんFacebookページ

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