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『あれは自分ではなかったか グループホーム虐待致死事件を考える』

2018年7月6日

■書名:あれは自分ではなかったか グループホーム虐待致死事件を考える
■著者:下村恵美子・高口光子・三好春樹
■出版社:ブリコラージュ
■発行年月:2018年2月

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介護施設で虐待の当事者にならないために…自分自身の心身の健康も大切に!

「あれは自分ではなかったか」。
介護施設で介護職による利用者への暴力・虐待がニュースとして報じられたとき、介護に携わる者ならそうつぶやくことがあるかもしれない。
そんなセリフがタイトルになっている本書は、2005年2月に石川県で起きたグループホームの介護職による利用者への虐待事件を受けて開催されたセミナーの内容をまとめたものだ。
下村恵美子さん、高口光子さん、三好春樹さんのそれぞれの講演と3人によるディスカッションに、事件の新聞記事とセミナー参加者のアンケートが資料として載っている。

石川県のグループホームで事件が起こったときの世間の反応は鈍く、それは介護職がプロと認められていないこと、認知症の高齢者への無知・偏見があるためだと感じた三好さんたち。
介護業界に危機感を抱き、広く介護職というものを知ってもらいたいというのが、このセミナーを開催した理由だという。

講演では、3人がそれぞれの経験をもとに、介護職とは何なのか、介護の職場はどうあるべきかを語っている。

下村さんは自身の夜勤経験から、夜1人で数十人の利用者のケアをすることがいかに大変なことで、自身の勤務先の介護職もこの事件を起こした若者と同じ状況にあることを紹介している。
しかし、状況は同じでも虐待が起こらない理由として、職員と利用者との関係の密度、勤務体制、共感できる仲間の存在を挙げている。

<お年寄りに真剣に向き合った時に、介護を拒否、拒絶し、くりかえし説明してもわかってもらえない時があります。そんな時、現場のスタッフは、落ち込み、自分を責め、自分の人間性までも否定してしまいがちです。現場の管理者、スタッフ、事業所を支えているスタッフが共感しあえる関係でないと、お年寄りに対して暴力、抑制、虐待はなくならないと思います。そういった、共感的関係を基礎にお年寄りの抱える困難に向き合っていく職員集団づくりが必要ではないでしょうか?>

高口さんは、介護現場でのリーダーの役割に焦点を当てて講演。
介護職自身の生活習慣のバランスを保つことが大切だと言う。

<2月と11月になると、職員が私の部屋にやってきます。そして泣き出すのです。「もう私、働いていられません」と。私はそんな時、「自分の心と身体を大切にしていますか?まずあなたを大切にしなさい。身体がきついなら休みなさい。心がきついなら休みなさい。まず自分の心と身体を大切にしなさい。自分を大切にできなくて、どうして他人を大切にできるの?」と言います。>

さらに、三好さんは、グループホームや小規模多機能型施設の介護の在り方に独自の視点で疑問を投げかけている。
ケアは規模ではなく中身が大事で、利用者と接している中で自然と作られる関係の重要性を説く三好さん。
いいケアではなく非権力的ケアをめざし、介護する・介護されるの関係をいったんやめてみるという方法論を挙げている。

<だから、アイコンタクトを取ろうなんて思うよりは、放っておくということができるかどうか、放っておく勇気といいましょうか、自分がずっと関わってあげなきゃいけないんだという相手の見方がそもそも間違っているのです。今日はだめだなと思ったら、ちょっとその場を離れて放っておこうという勇気があれば、あんな最悪の事態にはならなかったと思います。>

三者三様の意見で、明確な正解は得られないかもしれないが、介護職が自分自身の心身の健康を保つ、スタッフ間の協力関係を見直す、日々のケアの方法を見直すなど、少しずつ環境を変えていくことはできそうだ。
現場の介護職が無理なく働ける環境を築くために、一読してみてはいかがだろうか。

 

著者プロフィール

下村 恵美子(しもむら・えみこ)さん
「宅老所よりあい」代表・社会福祉士・ケアマネジャー。1952年生まれ。祖母のぼけの世界とつきあって、30歳の時に「人間相手の仕事がしたい」と福祉大学に入学。デイサービス、特別養護老人ホーム職員を経て、特別養護老人ホーム時代の同僚3人で1991年「宅老所よりあい」を開所。

高口 光子(たかぐち・みつこ)さん
理学療法士・介護福祉士・ケアマネジャー。1982年、理学療法士として老人病院に入職。1995年、特別養護老人ホームにヘッドハンティングされ、寮母へと華麗な変身を遂げる。2007年4月より「老健・鶴舞乃城」の看・介護長。同時に介護アドバイザーとしての活動も行う。講演・執筆活動を精力的にこなすパワフルウーマン。

三好 春樹(みよし・はるき)さん
「生活とリハビリ研究所」代表・理学療法士。1950年広島県生まれ。特別養護老人ホームの生活指導員を経て、理学療法士に。1985年「生活とリハビリ研究所」を通して、新しいケアを提案し続けている。身体からのアプローチだけでなく、哲学から介護を語る深い講演が現場から圧倒的に支持されている。

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