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現場にあると嬉しい実用本

『家族のためのユマニチュード “その人らしさ”を取り戻す、優しい認知症ケア』

2019年2月8日


■書名:家族のためのユマニチュード “その人らしさ”を取り戻す、優しい認知症ケア
■著者:イヴ・ジネスト、ロゼット・マレスコッティ
■翻訳者:本田 美和子
■出版社:誠文堂新光社
■発行年月:2018年8月

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フランス生まれの「ユマニチュード」は、介護者の優しさを伝える技術

「本人のためと思って懸命にやっているのにうまくいかない。」
介護に携わる人なら誰しも一度は経験したことがあるのではないだろうか。
自分の介護技術が未熟だからなのか、優しさが足りなかったのか、などと考えて、これからが不安になったこともあるかもしれない。

そんな時、ぜひ読んでもらいたいのが本書だ。
「介護がうまくいかないとき、その理由は、介護をしている方の優しさとはあまり関係がありません。」「介護には『うまく届けるための方法』があり、その『届け方』を学ぶことでお困りになっている状況が解決する可能性があります。」と本書では介護者に対して初めにこのように述べている。
その「うまく届けるための方法」がユマニチュードというわけだ。

ユマニチュードとは「人間らしさを取り戻す」という意味のフランス語の造語。著者であるイヴ・ジネストさんとロゼット・マレスコッティさんによって作り上げられた40年の歴史を持つ、知覚・感情・言語による包括的なコミュニケーションに基づいたケア技法だ。

ユマニチュードでは「人とは何だろう」ということから考える。
そして「人は、そこに一緒にいる誰かに『あなたは人間ですよ』と認められることによって人として存在できる」と定義し、そのことを伝えるために「4つの柱」によるコミュニケーションを用い、ケアを行っていくというものだ。

最初にユマニチュードの哲学(基本的な考え方)を解説し、次に記憶の機能や認知症についての理解を深めていく構成になっている。そして、ユマニチュードの「4つの柱」である「見る」「話す」「触れる」「立つ」の方法について、それぞれ丁寧に具体的に説明されている。

「見る」ときは、遠くから相手の視野に入ってゆっくり近づくこと。
「話す」ときは、低めの声で、穏やかに優しく、前向きな言葉で途切れなく話す。
「触れる」ときは、つかむのではなく、触れる面積を広くして、ある程度重みをかける。
「立つ」ときは、1日のうちで合わせて20分立つことを目標にして、寝たきりを防ぐ。

さらに、日々の介護で取り入れたい技術が、次の「ケアの5つのステップ」だ。

ユマニチュードの技術『ケアの5つのステップ』
1.出会いの準備(来訪を告げる)
2.ケアの準備(よい関係を結ぶ)
3.知覚の連結(実際のケア)
4.感情の固定(ともに過ごしたよい時間をふり返る)
5.再会の約束(次のケアへつなぐ)

両者の間に良い関係が築かれた上でケアがなされるように、それぞれの場面が詳しく説明されている。

全編を通してオールカラーで、やわらかなタッチのイラストがたくさん使われていて、わかりやすい。
実際にユマニチュードで介護をした方の話やコラムも役に立つだろう。

介護家族だけではなく、介護に従事するすべての人が使える技術が満載の本書。
「認知症ケア」とも明記されているが、本書の内容はそこにとどまらないと感じた。
介護が必要な人を「人」として認め、その人と良い関係を結ぶということは、認知症の方に限ったことではない。介護を必要としている方すべてに当てはまることで、介護の基本ともいうべき大切なことを気づかせてくれる。

<ご本人が≪他者≫を頼らざるを得なくなり、意思に基づいた自分の選択を表現する自由がない脆弱な状況になったとき、ケアをする側がケアを受ける相手の主導権を奪うのではなく、相手を≪自分とは異なる存在である≫と認めることが、相手との関係における重要な基盤となります。そうすることで、私たちは≪本人の自由が他者の自由を通じて広がる≫ことを理解できるようになります。そのためには相手を気遣い、人間として尊重することが何よりも大切なことなのです。>

相手を気遣い、人間として尊重する。この当たり前のことを改めて心に留めて、日々の介護を見つめ直してみてはいかがだろうか。

 

著者・翻訳者プロフィール

イヴ・ジネスト(Yves Gineste)さん
ジネスト‐マレスコッティ研究所長。トゥールーズ大学卒業。体育学の教師で、1979年にフランス国民教育・高等教育・研究省から病院職員教育担当者として派遣され、病院職員の腰痛対策に取り組んだことを契機に、看護・介護の分野に関わる。

ロゼット・マレスコッティ(Rosette Marescotti)さん
ジネスト‐マレスコッティ研究所副所長。SASユマニチュード代表。リモージュ大学卒業。体育学の教師で、1979年にフランス国民教育・高等教育・研究省から病院職員教育担当者として派遣され、病院職員の腰痛対策に取り組んだことを契機に、看護・介護の分野に関わる。

本田 美和子(ほんだ・みわこ)さん
国立病院機構東京医療センター総合内科医長/医療経営情報・高齢者ケア研究室長。国立東京第二病院にて初期研修後、亀田総合病院等を経て、米国トマス・ジェファソン大学内科、コーネル大学老年医学科でトレーニングを受ける。その後、国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センターを経て2011年より現職。

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