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『「動き出しは本人から」の介護実践:利用者の思いに気づく、力を活かす』

2019年6月28日

■書名:「動き出しは本人から」の介護実践:利用者の思いに気づく、力を活かす
■編著者:大堀 具視
■発行元:中央法規
■発行年月:2019年4月

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介護の原点は「待って支援すること」?利用者主体の介護を目指すなら必見!

ベッドからの起き上がり、車椅子への移乗、食事や歩行など、利用者を支援する場面で何かやりづらさを感じる。こんな経験をお持ちの介護職の方は少なくないだろう。
また、介護依存がある、自分から動こうとしない利用者は支援するのがちょっと大変だと感じるということがあるかもしれない。
そのようなときに、参考にしてもらいたいのが本書だ。

著者の大堀さんは「動き出しは本人から」という利用者主体の介護を実践している作業療法士だ。
大堀さんは「動き出し」について、次のように本書で述べている。

<自分の動きには意味があり、利用者のちょっとした動きには意味がないなどということはありません。(中略)利用者の動き出しを、動作の始まりや動作の一部とすれば、利用者にゆだねるべきところ、私たちが介助すべきところ、介助の手を少し緩められるところが必然的にわかってきます。>

つまり、介護技術によって利用者を動かすのではなく、利用者の動き出しを待ち、適切な支援によってそれをつないでいくことが介護の原点という考えだ。

本書の構成は次のようになっている。

第1章 確認しよう、利用者とのかかわり
第2章 「動き出しは本人から」の基本
第3章 「動き出しは本人から」の実践
第4章 こんなに変わる!利用者の生活と介護職のかかわり

なお、目次ページには、各章の小節の見出しも掲載されていて、「これはどういうことだろう」と読者の興味を引く内容になっている。例えば次のようなものだ。

「情報が先入観をつくる」
「『介護が必要な人』というフィルターをはずしてみよう」
「他者からの接触は受け入れがたい」
「待つことは技術」
「任せているのではなく、合わせてくれている」など

目次で気になる項目があれば、そこから読み始められるような構成になっている。
かいつまんで読んでみても、これまで介護では当たり前と思って実践してきたことが、実は利用者を受け身にさせ、その潜在能力を奪ってきた原因であるということがわかり、まさに目からウロコの衝撃を受ける。

第3章『実践』の章では、写真が多く使われ、利用者の動き出しに沿った介護の方法がイメージしやすいように解説されている。
事例集も載っており、具体的な介護の場面での参考になるだろう。

動き出しは、利用者の意思の表れであり、大切にしなければならないことだとわかっていても、介護現場での忙しい業務の中でじっと待つことはなかなかできないという意見もあるだろう。
しかし、利用者の動き出しを待つことができないのは、単純に時間がないという理由だけではなく、関係を思いどおりにしたいという願望によるものだという。

<“介護者主体”の介護になってしまうことの裏には、“こうしてあげたいという他者への思いの強い人ほど待てない”という、逆説的な要素があることが見えてきます。>

この言葉にハッとする介護職の方も多いのではないだろうか。

介護は、単に病気や加齢によって能力が衰えた人の面倒を見るということではなく、最期までその人らしい生活が送れるようにサポートするという考え方になってきている。
よりよい介護を考えるときの参考として読まれてみてはいかがだろうか。

 

編著者プロフィール(引用)

大堀 具視(おおほり・ともみ)さん
日本医療大学保健医療学部リハビリテーション学科教授・作業療法士。1967年北海道生まれ。回復期リハビリテーション病院の作業療法士として11年間勤務した後、作業療法士の養成教育に従事。2013年より手稲渓仁会病院リハビリテーション部副部長。同病院勤務の傍ら、複数の介護施設、病院等にて、介護、看護、リハビリテーション職員とともに、利用者主体の介護(「動き出しは本人から」)を実践。近年では、全国で病院・施設職員を対象にした「動き出しは本人から」の研修を行っている。

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