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介護現場で働く力がアップ

『かっこいい福祉』

2020年1月3日

■書名:かっこいい福祉
■著者:村木 厚子、今中 博之
■出版社:左右社
■発行年月:2019年8月

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かっこいい福祉・新しい介護とは?制度と現場を知り尽くした2人からのメッセージ

「かっこいい福祉」というインパクトのあるタイトルと、著者お2人のはじける笑顔。
表紙の印象のとおりに、新鮮で力強くも温かなメッセージにあふれた1冊だ。一般の人でも興味深い内容だが、介護や高齢者福祉に携わる人なら必ず、新たな気づきがあることだろう。

本書の大部分は、著者の村木厚子さんと今中博之さんの対談で構成されている。
障がい者福祉、高齢者福祉、児童福祉それぞれの観点から、低賃金、重労働、人手不足など現場での問題の解決策も含めて、新しい時代の福祉のあり方を模索する。

著者の村木厚子さんについては、冤罪事件のことをご記憶の方もあるだろう。郵便不正事件で逮捕・起訴されながらも、164日の勾留にも屈することなく、検察の不当な取り調べを乗り越えて無罪を勝ち取った人物だ。

この経験の中で村木さんは、「人は、ある日突然、支えてもらわなければならなくなる時がある」ということに気づいたのだという。
世の中には「支える人」と「支えられる人」の2種類の人間がいるわけではない。互いに「支え、支えられる」ということを、介護職の立場でも今一度考えておきたいものだ。

もうひとりの著者の今中博之さんは、自身も100万人に1人の難病由来の先天性障がいがあり、車イスに乗る方だ。知的障がい者のアート活動施設「アトリエ インカーブ」を運営し、知的障がいのあるアーティストの作品を国内外に発信している。

村木さんが「制度」を知る人なら、今中さんは「現場」を知る人といえる。そして、古くから付き合いのあったこのお2人が、今回、15時間以上かけて語り合った内容が本書なのだ。

「かっこいい福祉」に近づいていくために、村木さんは、福祉に携わる人に目指してほしいことが2つあると話す。
1つめは、制度にないサービスを生み出してほしいということ。

<必要なサービスは「現場」でしか生まれないのです。だから「制度にないからやらない」と現場が言ってしまったとたんに、福祉の進歩は止まります。制度にないサービスを生み出してほしいのです。そしてそれを制度にすべく、声を上げてほしいのです。>

当たり前のようにある公的な福祉サービスの中にも、以前は「制度外のサービス」とか「ルール違反のサービス」などと位置づけられていたものがたくさんあるのだとか。

2つめは、つながること。
本人のニーズに寄り添おうとすると、必要なことはありとあらゆる分野に及ぶだろうが、そこで「そこは自分の専門じゃないから」とは言わないでほしいのだという。

<「寄り添う」人がニーズを把握し、それを必要な分野の専門家に「つなぐ」人になれば、ご本人の人生は格段に豊かになるに違いありません。「つなぐ」人になるためには、福祉の人には日ごろから広い分野の人とつながっていてほしいと思います。>

この他にも、介護の分野で働く人なら、ハッとさせられる言葉に数多く出会えることだろう。いずれも簡単なことではないが、力強いエールと受け止めたいものだ。

 

著者プロフィール(引用)

村木 厚子(むらき・あつこ)さん
1955年高知県生まれ。生きづらさを抱える少女・若年女性を支援する「若草プロジェクト」の代表呼びかけ人。元厚生労働事務次官。郵便不正事件で有印公文書偽造等の罪に問われ、逮捕・起訴されるも、2010年無罪が確定。津田塾大学客員教授、伊藤忠商事、SOMPOホールディングスおよび住友化学の社外取締役を務める。

今中 博之(いまなか・ひろし)さん
1963年京都市生まれ。ソーシャルデザイナー。社会福祉法人 素王会 理事長。乃村工藝社デザイン部を経て、2002年に知的に障がいのあるアーティストの作品を国内外に発信する「アトリエ インカーブ」を立ち上げ。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 文化・教育委員会委員、エンブレム委員会委員等。

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