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2023年01月31日

認知症ケア専門士とは?資格取得のメリットや試験について解説します!

公開日:2021/9/15 最終更新日:2023/1/31

資格を取得して、あなたのケア技術をアップデート!介護業務に役立つ資格をご紹介します。
認知症の高齢者へのケアに役立つ知識を学べる「認知症ケア専門士」の資格について、徹底解説します!

認知症ケア専門士とは、どんな資格?

認知症ケア専門士とは、一般社団法人日本認知症ケア学会が認定する民間資格で、2005年に第1回試験がスタートしました。
認知症の高齢者が増加するなか、認知症ケアに関する高い知識とスキル、そして倫理観を備えたスペシャリストとして、保健・福祉への貢献を期待されています。2021年6月現在、全国で31,000人以上の認知症ケア専門士が活躍中です。

認知症ケア専門士は更新制の資格で、5年ごとの資格更新には、学会や研修会への参加、機関誌等への論文発表などによる30単位以上の取得が必要です。

つまり、常に最新の認知症ケアの技術や知識を学び続けることが求められている点が大きな特徴です。

認知症ケア専門士の資格を持つ人の職種はさまざまですが、もっとも多いのが介護福祉士です。ほかに介護支援専門員、ヘルパー、看護師など、介護や医療関連の資格保有者が上位を占めています。

認知症ケア専門士の資格で得られる知識・できることは?

認知症ケア専門士は、その資格取得を通じて認知症についての理解を深め、ケアの現場で役立つさまざまな知識や技術を身につけることができます。

たとえば、認知症の人とのコミュニケーション、認知症の人への在宅支援や施設支援、アセスメントやケアプランの実践など、幅広い知識を体系的に学びます。

また、認知症ケア専門士の資格は更新制です。
資格取得後も、単位取得のため学会や研修会に参加することで、継続して新しい理論やケア技術を身につけ、知識を深めていくことができます。

認知症ケア専門士は、そうした最新の知識や技術をもとに、認知症の方や家族に対して的確なケアやアドバイスを提供できます。また、認知症ケアに関する知識を職場で共有したり、指導・管理を行うなど、職場の認知症ケアの技術を向上させる役割を担います

認知症ケア専門士が活躍する職場・就職先は?

高齢化の加速に伴い、認知症に関する幅広い知識や技術を持つ人材のニーズはますます高くなっています。その中で、認知症ケア専門士の資格を取得した人たちは、『認知症ケアのスペシャリスト』として、介護・福祉施設や医療機関、行政機関などさまざまな職場で活躍しています。

主な職場としては、グループホームや特別養護老人ホーム、有料老人ホームなどの介護サービスを提供する施設のほか、居宅介護支援事業所など。また最近では、介護サービスとの連携が進む医療機関でも、看護師や理学療法士、作業療法士が取得するケースも増えています。ほかに地域包括支援センターなどの高齢者を支える相談窓口でも知識を活かすことができます。

日本認知症ケア学会では、認知症ケア専門士が在席し、かつ一定の要件を満たす福祉・医療機関を「認定機関」として認定しています。施設や団体にとっては、認知症ケアに力を入れているというアピールにつながります。認知症の方や家族にとっては、認知症ケア専門士が在席していることで、安心感にもつながります。

認知症ケア専門士の受験資格は?

認知症ケア専門士認定試験を受けるには、次の条件をクリアする実務経験が必要です。

◆認知症ケア専門士の受験資格
受験年の3月31日から過去10年の間に、認知症ケアに関連する施設や機関、団体において、3年以上の認知症ケアの実務経験

認知症ケアに関連する施設や機関、団体は、認知症専門である必要はなく、職種や職務内容に制限もありません。老人ホームやデイサービス施設、訪問介護などで認知症ケアに携わっている方ならばOKです。
ただし、ボランティア活動や実習、研修期間は実務経験に含まれないので注意してください。

なお、受験にあたり資格の有無が問われることはありません。「介護福祉士」はもちろん、「介護職員初任者研修」取得者も上記の実務経験があれば受験は可能です。

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認知症ケア専門士認定試験の概要

認知症ケア専門士認定試験は、「第1次試験(筆記試験)」と「第2次試験(論述)」に分かれて実施されます。

■試験日程
●第1次試験:7月頃
●第2次試験:
論述試験の提出 8月~9月
面接 11月~12月
(第2次試験は、第1次試験の合格者が対象)

■受験料
●第1次試験:3,000円×受験する分野数
(4分野あり、それぞれ受験料が必要です。4分野すべて受験する場合の受験料は、3,000円×4=12,000円になります。)
●第2次試験:8,000円

※合格後、正式な資格認定のための登録申請料15,000円がかかります。

■申込方法
一般社団法人日本認知症ケア学会から、「受験の手引き」(1部1,000円)を電話やFAX、インターネットで取り寄せます。これが願書となるため、各自1部ずつ必要になります。

その後は「受験の手引き」に沿って手続きを進め、願書と実務経験証明書を提出し、第1次試験の受験料を払い込みます。

■受験方法
2021年度より、第1次試験はWEB試験に、第2次試験は面接試験を実施せず論述試験のみとなりました。

認知症ケア専門士の2023年度試験スケジュール

2023年度・第19回認知症ケア専門士認定試験の試験日程は以下のとおりです。今年度も昨年の引き続き、第1次試験はWEB試験で実施されます。

《第1次試験》
■申込期間:2023年3月10日(金)~4月10日(月)消印有効
■試験日時:2023年7月9日(日)9時30分~16時10分
■試験方法:WEB試験
■結果通知:郵送にて発表。2023年8月17日(木)に結果通知を投函予定

《第2次試験》
■申込期間:2023年8月25日(金)~9月15日(月)消印有効
■試験日時
論述試験/1次試験合格通知に同封されている事例問題について論述し、上記期間内に第2次試験受験申請書類と一緒に郵送します。全部で3題。
■結果通知:郵送にて発表。2024年1月10日(木)に結果通知を投函予定。
また同日、一般社団法人日本認知症ケア学会ホームページに合格者の受験番号等が掲載されます。

認知症ケア専門士認定試験の内容

■第1次試験
試験分野:公式テキスト「認知症ケア標準テキスト」に準じ、次の4分野から出題されます。

①認知症ケアの基礎
②認知症ケアの実際Ⅰ:総論
③認知症ケアの実際Ⅱ:各論
④認知症ケアにおける社会資源

試験形式:各分野50問ずつ、60分の筆記試験。マークシート方式の5者択一問題です。
合格要件:各分野とも70%以上の正答率で合格。4分野すべて合格すると、第1次試験合格となります。

なお、一度に4分野すべて受験する必要はありません。各分野の合格有効期間は5年間あり、その間に全分野合格を目指せばOK。仕事と両立させながら無理なく受験できます。

■第2次試験
試験内容
論述試験/認定委員会が出題した事例問題に対する論述を、決められた期間内に郵送する試験方式。
合格要件:論述試験により、下記の5つの要件を満たすと総合判断されると合格となります。

①適切なアセスメントの視点を有している
②認知症を理解している
③適切な介護計画を立てられる
④制度および社会資源を理解している
⑤認知症の人の倫理的課題を理解している

気になる合格率ですが、直近の第16回(2020年)の合格率は56.5%でした。ちなみに受験者数は2,550名、合格者数1,442名でした。その前年の第15回は、合格率53.3%、受験者数4,893名、合格者数2,607名で、例年、合格率は50%前後で推移しています。

認知症ケア専門士の資格を取得するメリットは?

認知症ケア専門士の資格取得は、認知症に対する理解と、認知症ケアの正しい知識や技術を身につけている証明になります。資格保有者自身にとっても、正しい知識に基づいた認知症ケアを提供できるという自信につながることが大きなメリットになります。
自信を持って向き合うことがコミュニケーション向上に役立ち、認知症の方や家族からの信頼を得ることもできます。

認知症ケア専門士は民間資格ですが、介護や福祉業界では知名度が高い資格です。施設としては認知症ケア専門士が在席していることをPRできるため、資格保有者となれば資格手当や給与アップにつながる可能性もあります。

認知症ケアのニーズはますます高くなることから、転職の際にも資格が強みを発揮するでしょう。

さらにキャリアアップをめざすなら次のステップとして、上級資格の「認知症ケア上級専門士」をめざすことも可能です。認知症ケア上級専門士になれば、認知症ケアチームのリーダーや地域のアドバイザーなど、さらに活躍の場を広げることもできます。

 

 

 

 

《認知症介護に関する研修》
認知症介護基礎研修
認知症介護実践者研修
認知症介護実践リーダー研修
認知症対応型サービス事業管理者研修
認知症介護指導者養成研修
認知症対応型サービス事業開設者研修
小規模多機能型サービス等計画作成担当者研修

《認知症介護に関する資格》
認知症ケア専門士
認知症介助士

 

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