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2023年04月25日

認知症介護実践者研修とは?カリキュラムや受講資格、メリットや仕事・転職への活かし方などを解説!

公開日:2021/9/24 最終更新日:2023/4/25

認知症高齢者のケアをする介護士なら、受講しておいて損はない!認知症介護実践者研修は、実践的なケア方法・アセスメントが学べる研修です。
転職やキャリアアップにも活かせる認知症介護実践者研修について徹底解説します!

認知症介護実践者研修とは、どんな研修?

認知症介護実践者研修は、認知症介護の専門職を養成することを目的とした研修で、すでに介護現場で勤務経験がある中堅職員を対象としています。

特徴は、講義+演習に加え、所属する事業所での実習を組み合わせていること。認知症ケアの理念や原則、認知症に関する基本的な知識などを座学で学んだあと、アセスメントの方法や実践的なケア技術を演習と実習を通じて身につけます

また、認知症介護実践者研修は、認知症介護実践リーダー研修や認知症介護指導者研修、認知症対応型サービス事業管理者研修など、さらに上のレベルの研修を受講するのに必要な資格でもあります。

介護職としてのキャリアアップを考えるならば、ぜひ修了しておきたい研修です。

認知症介護実践者研修で得られる知識・できるようになること

認知症介護実践者研修の受講を通し、認知症についての理解をより深めると同時に、具体的な支援方法、コミュニケーション方法など、介護の現場で活かすための技術を磨きます。

そして、認知高齢者本人はもちろん、その家族の生活の質を高めるための技術も身につけます。

認知症介護実践者研修を修了した職員は、認知症対応型施設をはじめ幅広い介護の現場で認知症ケアの専門職として活躍することが期待されます。修了後にさらに実務経験を積み、認知症ケアのエキスパートとして、チームケアのリーダーや指導者をめざすこともできます。

認知症介護実践者研修が役立つ職場・就職先は?

2020年現在、65歳以上の高齢者が全人口の3割近くを占め、しかも6人に1人が認知症高齢者だと言われています。さらにその数は今後も増加が予想され、認知症ケアの中心となって活躍できる認知症介護実践者研修修了者は、幅広い介護現場で需要が高まっています。

特に、認知症対応型施設であるグループホームでは、管理者・計画作成担当者の認知症介護実践者研修の修了が義務づけられています。

さまざまな介護施設や事業者にとっても、認知症介護実践者研修修了者を配置することで「認知症ケア加算」がつくというメリットがあります。

そのため、認知症介護実践者研修の修了者は有益な人材として、多くの介護現場で高く評価されるでしょう。

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認知症介護実践者研修の受講資格は?

認知症介護実践者研修を受講するには、該当する地域の介護保険施設や事業所等で認知症介護に携わっている介護職員であることが必要です。

また原則として、介護現場における実務経験が2年以上の中堅介護職員が対象とされています。

実際の受講については、主催する自治体ごとに要件が異なっています。追加条件として、「介護福祉士と同等の知識を有する方」(東京都)や、「実務経験が2年以下で介護福祉士等の資格のない方は受講不可」(千葉県)のように明記されているところもあります。

東京都の「認知症介護実践者研修」の受講資格は以下の通りです。

■東京都の場合
介護保険施設・事業所(居宅介護支援事業所を除く)に従事する介護職員で、以下の要件をすべて満たす者
・介護福祉士と同等程度の知識を有する
・認知症介護の経験を2年程度以上有する
・施設・事業所のチームリーダーの立場にある

認知症介護実践者研修の概要

認知症介護実践者研修は、各都道府県でそれぞれ実施されます。日程や会場などの詳細に関しては、該当する自治体の公式サイトから確認してください

■研修日程
実施回数は、年数回。回数や日程は自治体ごとに異なります。

研修は、講義・演習(6~7日間)と実習(約2週間)で実質3週間ほどです。ただ、講義や演習は1カ月に数回のペースで行われるため、講義のない日も含めて約2~3カ月ほどは研修に時間を割くことになります。周囲のスタッフの協力も必要になるでしょう。

■申込方法
認知症介護実践者研修を受講するには、受講資格を満たしたうえで、所属する施設や事業所経由での申し込みが必要です。
受講希望者が多い場合は、抽選あるいは選考により受講者が決まります。

■受講料
認知症介護実践者研修にかかる費用は、主催自治体によって大きく異なります。東京都は無料で受講できますが、多くの場合は有料で、10,000~30,000円程度がおおよその相場です。
研修の申し込みは施設や事業所経由となるため、所属先が費用を負担してくれる場合もあるようです。

認知症介護実践者研修の2023年度研修スケジュール

自治体ごとに研修会の実施スケジュールは異なります。今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、研修が変更・中止されるケースも出ています。今後も変更等が予想されますので、こまめに各自治体の公式サイトをチェックしたほうがよいでしょう。

ここでは東京都(足立区・豊島区を除く)を例に挙げておきます。
 
■東京都 2023年度「認知症介護実践者研修」全20回 

  研修日程 申込期間
第1~4回 3/7(火)~5/19(金) 12/15(木)~1/19(木)
第5~8回 5/10(水)~7/19(水) 2/13(月)~3/14(火)
第9・10回 6/27(火)~8/30(水) 4/13(木)~5/16(火)
第11~14回 8/22(火)~11/2(木) 6/7(水)~7/5(水)
第15・16回 10/11(水)~12/12(火) 7/28(金)~8/31(木)
第17~20回 12/15(金)~2/27(火) 10/2(月)~10/31(火)

認知症介護実 践者研修 の内容

認知症介護実践者研修は、①座学研修(講義・演習)②自施設での実習を組み合わせて行います。

実施形式は主催地域によって異なりますが、座学研修はグループワーク形式で行われることが多いようです。ちなみに埼玉県では、新型コロナウイルス感染症の影響から、座学研修を動画配信+WEB会議システム(Zoom)で実施しています。

なお自治体によっては、認知症介護実践者研修の受講前にレポート提出が求められる場合があるので、事前の準備が必要です。

■研修カリキュラム
①座学研修/講義・演習(6~7日間)
座学研修では、認知症ケアの基本的視点や理念、倫理から、具体的な介護技術、アセスメントの基本などを学びます。それらの知識をもとに、実習ではアセスメントに基づいた目標設定やケアの計画立案、実践を行います。

標準的なカリキュラムは次のとおりです。
1. 認知症ケアの基本的理解
・認知症ケアの基本的視点と理念
・認知症ケアの倫理
・認知症の人の理解と対応
・認知症の人の家族への支援方法
・認知症の人の権利擁護
・認知症の人の生活環境づくり
・地域資源の理解とケアへの活用
2. 認知症の人への具体的支援方法と展開
・認知症の人とのコミュニケーションの理解と方法
・認知症の人への非薬物的介入
・認知症の人への介護技術Ⅰ(食事・入浴・排泄等)
・認知症の人への介護技術Ⅱ(行動・心理症状)
・アセスメントとケアの実践の基本Ⅰ
・アセスメントとケアの実践の基本Ⅱ
・自施設における実習の課題設定
・自施設実習(アセスメントとケア実践)※4週間の実習
・自施設実習評価

■修了
修了試験はありません。
カリキュラムの全日程に参加し、実習レポートなどの報告書を提出すれば、修了証が交付されるため、修了に関してはそれほど難しくありません。

認知症介護実践者研修を受講するメリットは?

認知症介護実践者研修を修了するとどんなメリットがあるかをまとめてみました。

1. 認知症介護のエキスパートとしてやりがいを感じられる
研修を通じて認知症について理解を深め、利用者や家族の気持ちに寄り添うケアや、生活の質を向上させるための適切なケアプラン作成に役立てることができます。

利用者や家族から頼られる存在になり、介護職として認知症ケアに携わるやりがいを感じられるでしょう。

2. スキルアップにつながる
認知症介護実践者研修は、民間資格ではなく国が指定した研修です。そのため研修修了は高評価につながりやすいメリットがあり、まわりのスタッフからの信頼もアップします。

研修修了をきっかけに、施設の管理者や計画作成担当者としてスキルアップすることも可能です。

3. キャリアアップにつながる
研修修了後さらに実務経験を積むと、認知症介護実践リーダー研修、さらには認知症介護指導者研修の受講が可能になり、チームを引っ張るリーダーや事業所の指導者としての活躍の道が開けます。

4. 転職に有利に働く
施設や事業者にとっては、認知症介護実践者研修修了者がいることで「認知症ケア加算」の対象となったり、認知症ケアに習熟した人材が入ることでチームケアがスムーズになるといったメリットがあります。
認知症介護実践者研修を修了することは、転職の際に有利に働くと言えます。


《認知症介護に関する研修》
認知症介護基礎研修
認知症介護実践者研修
認知症介護実践リーダー研修
認知症対応型サービス事業管理者研修
認知症介護指導者養成研修
認知症対応型サービス事業開設者研修
小規模多機能型サービス等計画作成担当者研修

《認知症介護に関する資格》
認知症ケア専門士
認知症介助士
 

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