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2021年10月01日

生活援助従事者研修とは?カリキュラムや学べる知識、メリットや仕事・転職への活かし方を解説!

介護の仕事に関する研修の中でも、初心者向けと言われる「生活援助従事者研修」とはどんな研修なのでしょうか?
研修内容やカリキュラム、受講条件など、生活援助従事者研修を受ける人、これから介護の仕事を始めたい人が知りたい内容をまとめました!

生活援助従事者研修とは、どんな研修?

生活援助従事者研修は、訪問介護事業所で働く際に必要となる資格の1つです。

従来、訪問介護サービスに従事するには、身体介護と生活援助の両方ができる介護職員初任者研修以上の資格が必要でした。しかし、介護従事者の人材不足が大きな課題となり、その打開のため新設されたのが生活援助従事者研修です。

身体介護と生活援助の2つのサービスを分け、生活援助に特化した担い手を育成することを目的としています。

生活援助従事者研修は、59時間のカリキュラムで、介護の基礎知識や生活支援技術のほか、コミュニケーション技術や認知症に関する知識などを身につけます。主婦をはじめ、幅広い人にとって受講しやすい研修です。

訪問介護に興味はあるけれど、いきなり身体介護は不安という介護未経験者の人にもオススメです。介護の仕事について知る、または入り口として利用してましょう。

 

生活援助従事者研修で得られる知識・できるようになること

生活援助従事者研修を修了すると、訪問介護のサービスにおいて、生活援助サービスを提供できるようになります

生活援助とは、利用者に代わって行う日常生活支援サービスのこと。具体的には、掃除や洗濯、料理、生活用品の買い物代行、リネン交換、薬の受け取りなどが対象となります。
利用者の日常の家事の支援が目的なので、本人以外の家族や来客のための食事の用意や、大掃除、庭の草取りは援助サービスの範囲外です。

一方、生活援助従事者研修の資格ではできないこともあります。それが、利用者の身体に触れる身体介護です。つまり、調理して食事の準備や片づけをするのはOKですが、食事の介助はできません。衣類の整理整頓はできますが、着替えの介助はできません

身体介護も行いたいという場合は、介護職員初任者研修の資格が必要になります

生活援助従事者研修が役立つ職場・就職先は?

生活援助従事者研修を修了した人たちは、訪問介護事業所で生活援助サービスの担い手として活躍しています。

残念ながら、生活援助従事者研修修了者が資格を活かして活躍できる職場は少ないのが現状です。なぜなら、生活援助従事者研修修了によって認められるのが、あくまでも生活援助というカテゴリーに限定されているためです。

そのため、生活援助従事者研修を足がかりに、介護職員初任者研修へとステップアップすることで業務の幅を広げるのも1つの方法でしょう。

今後、市区町村が主導する介護予防・日常生活支援総合事業により、訪問介護の多様化が進むことも予想されます。身体介護が不要な人を対象とした「生活支援型訪問サービス」への注目度が高まれば、生活援助従事者研修の資格取得者の活躍の場も増えてくる可能性もあります。
 

生活援助従事者研修の受講資格は?

生活援助従事者研修には特別な受講資格は必要ありません

介護の入門資格の1つですから、無資格、介護未経験でもOK。誰でも受講が可能です。

カリキュラムの学習時間が短いことも受講のハードルを下げるのに役立っています。

介護の仕事に興味があるものの、いきなり「介護職員初任者研修」はハードルが高そうだと感じている方、子育て中で時間に余裕がない方などにも挑戦しやすい資格と言えるでしょう。

生活援助従事者研修の概要

生活援助従事者研修は、各都道府県から指定を受けた事業所が実施します。受講会場や実施日など詳細については、各自治体のホームページなどで確認してください。

■研修日程
都道府県ごとに年数回程度。
カリキュラムは全59時間。1日6時間×2週間程度が平均的な受講期間です。なお、59時間のうち最大29時間は自宅での通信学習が可能です。

■受講料
3,000円~30,000円程度。
自治体や実施事業者ごとに異なります。テキスト代のみ負担とするケースも。自治体によっては補助金制度を設けている場合もあるようです。事前に確認しておきましょう。

■申込方法
現在お住まいの地域の自治体ホームページで確認してください。

生活援助従事者研修の内容

生活援助従事者研修の研修科目およびその内容は以下のとおりです。

■研修のカリキュラム・内容
1. 職務の理解
・多様なサービスの理解
・介護職の仕事内容や働く現場の理解
2. 介護における尊厳の保持・自立支援
・人権と尊厳を支える介護
・自立に向けた介護
3. 介護の基本
・介護職の役割、専門性と多職種との連携
・介護職の職業倫理
・介護における安全の確保とリスクマネジメント
・介護職の安全
4. 介護・福祉サービスの理解と医療の連携
・介護保険制度
・医療との連携とリハビリテーション
・障害福祉制度およびその他制度
5. 介護におけるコミュニケーション技術
・介護におけるコミュニケーション
・介護におけるチームのコミュニケーション
6. 老化と認知症の理解
・老化に伴うこころとからだの変化と日常
・高齢者と健康
・認知症を取り巻く状況
・医学的側面から見た認知症の基礎と健康管理
・認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活
・家族への支援
7. 障害の理解
・障害の基礎的理解
・障害の医学的側面、生活障害、心理・行動の特徴、かかわり支援等の基礎的知識
・家族の心理、かかわり支援の理解
8. こころとからだのしくみと生活支援技術
・介護の基本的な考え方
・介護に関するこころのしくみの基礎的知識
・介護に関するからだのしくみの基礎的知識
・生活と家事
・快適な居住環境整備と介護
・移動・移乗に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
・食事に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
・睡眠に関連したこころとからだのしくみみと自立に向けた介護
・死にゆく人に関連したこころとからだのしくみと終末期介護
・介護課程の基礎的理解
9. 振り返り

※「8. こころとからだのしくみと生活支援技術」において移動・移乗に関連した実習を2時間実施する。
※「1. 職務の理解」「9. 振り返り」で施設の見学等の実習を活用する。

■修了について
すべてのカリキュラムを受講後、最後に30分程度の筆記試験があります
各受講者の知識・技術等の習得度を評価ポイントに沿って判断。評価結果が所定の水準を超えるものであると確認された受講者には修了証が発行されます。

■合格率
「介護職の入り口に位置する研修」との位置づけから、生活援助従事者研修の取得は難しくありません。
受講者全員が修了できるよう必要に応じて補講なども用意されています。

生活援助従事者研修を受講するメリットは?

1. 短期間で介護職としてのキャリアの1歩をスタートできる
生活援助従事者研修は、介護の仕事を始める際の入門編といえる資格です。
同じく介護職のキャリアの第1ステップとされている介護職員初任者研修が「身体介護+生活援助」の知識と技術を習得するのに比べ、生活援助技術の習得に特化している分、短期間で手軽に取得できるのがメリットです。

介護未経験で、いきなり介護職員初任者研修に挑戦するのは難しいと感じている人は、介護職の第一歩として生活援助従事者研修の取得から始めるのも良いでしょう。

2. 介護職員初任者研修のカリキュラムが一部免除される
生活援助従事者研修修了後、ステップアップのため介護職員初任者研修を受講したいと考える人もいるでしょう。

その際、生活援助従事者研修修了者は、介護職員初任者研修のカリキュラムの一部(カリキュラムの重複分)が免除になるメリットがあります。受講時間も130時間から71時間に大幅に削減できます。

3. 家事経験を活かせる
生活援助で行うのは、掃除や洗濯、料理、買い物などです。実は、家事として毎日やっていることで、その手際には自信があるという人も多いのではないでしょうか。

生活援助従事者研修を受講しておけば、そうした強みを活かした働き方ができるので、介護の仕事に少しでも興味がある人ならば取得しておくと役立つ資格です。

4. 援助に必要な基礎知識と技術をベースに援助ができる
プロのヘルパーとして生活援助を行うからには、そこには介護職ならではの知識や技術をプラスして提供することが求められます。
たとえば、利用者の自立支援を踏まえたときにどう援助するのがよいかを考えたり、認知症の症状を理解したうえでコミュニケーションをとったり。

そうした介護のプロとしての生活援助ができるようになるのが、研修を受講するメリットです。

 


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