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2021年11月02日

簿記検定の内容や取り方をご紹介!介護職が取得するメリットはある?

簿記検定の内容や取り方をご紹介!介護職が取得するメリットはある?
仕事をスムーズに進めたり、自分のスキルを証明したりするために、たくさんの資格が存在しています。

介護の世界では介護福祉士やケアマネジャーなどの資格がありますが、介護関連以外の資格が仕事に役立つということはあるのでしょうか?

今回は、一般事務などの職種の人にはなじみのある「簿記」の資格について、取り方や試験内容などを徹底解説!介護職が簿記を取得するメリットもご紹介します。

簿記とは、どんな資格?

簿記とは、資金の流れといった企業の日々の経営活動を帳簿に記録すること。日々の取引に加え、年度末には決算書も作成。それらによって、企業の経営成績や財務状況を適切に管理し、経営戦略を立てる際のベースにつながります。

企業活動には欠かせない簿記は、経理・会計担当者はもちろんのこと、営業や管理担当者の仕事にも役立つ知識です

簿記の資格を取得するには、まず簿記検定を通して、会計の基本となる基礎知識や計算能力を学び、検定に合格する必要があります。

簿記検定は、主催団体が異なる複数の種類が存在します。その中でもっともメジャーなのが、日本商工会議所と各地の商工会議所が主催する「日商簿記」。年間約60万人が受験すると言われています。日商簿記は、簿記初級・3級・2級・1級と4種類にレベル分けされており、3級から始めるのが一般的です。
今回は、日商簿記1級~3級を例に解説します。

簿記検定で得られる知識・できることは?

簿記検定で得られる知識・できることは?
簿記を学ぶことで、お金の流れや会計の基本を理解できるようになります。ビジネス全般に役立つコスト感覚が身につくのも特徴。さらに簿記を極めれば、経営戦略を考えるうえでも役立ちます。

ただし、簿記はどのレベルの資格を有しているかで、できることが違います。

たとえば簿記3級は、経理書類の用語やルールを学び、企業のお金の流れの仕組みを理解できるレベルです。簿記2級になると、高度な商業簿記に加えて工業簿記も学び、財務諸表を読む力がつきます。もっとも上級レベルの簿記1級では、会計学や原価計算の知識を身につけ、経営の管理や分析ができるようになります。簿記1級は難易度が高いことから、取得すれば、経理や財務部門の即戦力として高い評価を得ることができます。また、1級に合格すると税理士試験の受験資格を得ることもできます。

簿記取得で活躍できる職場・就職先とは?

簿記は、社会人であれば誰でも身につけておいて損はない知識です。さまざまな職種で役立つスキルですが、特に企業の経理部門で活躍をめざす人には必要な資格です。

また、取引先の経営状態を判断したり、見積もりを出したりする際にも役立つことから、営業部門で働く人も簿記の知識や資格は有利に働きます。また、簿記を学んでおくと、個人事業主として活動する際にも役に立ちます。

さらに簿記の資格や知識は、税理士や公認会計士として働くための重要な登竜門でもあります。簿記1級の資格を取得すれば税理士をめざすことが可能になりますし、公認会計士に合格するためにも簿記1級レベルの知識が必要とされています。


簿記検定の受験資格は?

日商簿記検定では、年齢、学歴、有資格などの受験資格はありません。誰でも気軽に受けることが可能です。また、どの級から受験してもOKですし、併願受験することも可能です。

簿記検定の概要

『日商簿記検定』は、各地の商工会議所が窓口となり、高校などの施設で行われる「統一試験方式」と、ネット試験会場で受験する「ネット試験方式」があります。
受験方法はもちろん、申込から発表までの流れが異なりますので注意してください。

<統一試験方式>
■試験日程
簿記1級:年2回(6月・11月)
簿記2級:年3回(6月・11月・2月)
簿記3級:年3回(6月・11月・2月)

■試験会場
商工会議所のホームページで確認してください。

■申込方法
原則として、受験希望地の商工会議所の窓口で申し込み。郵送やネットで受け付けている場合もあります。申込受付期間は、各商工会議所によって異なります。

■受験方法
試験会場にて、従来からのペーパー式の試験が行われます。

■受験料
簿記1級:7,850円(税込)
簿記2級:4,720円(税込)
簿記3級:2,850円(税込)
別途、事務手数料として550円(税込)が必要です。

<ネット試験方式>
ネット試験の申込方法は、a)インターネット申込と、b)会場問合せの2種類あり、申込の流れが異なります。詳細は商工会議所検定試験のHPで確認してください。
※簿記1級の試験は、ネット方式では行われません。

■試験日程
試験会場ごとに、定期的、あるいは随時実施されています。

■試験会場
「インターネット申込」では全国に140以上、「会場問合せ」では全国120以上の試験会場があり、希望地域から検索できます。

■申込方法
「インターネット申込」インターネット受付のみ。随時受け付けています。申込専用ページから受験者登録をし、試験希望日・会場・時間を選択して受験予約します。
「会場問合せ」受験を希望するネット試験会場に申し込みます。試験会場により、窓口あるいは電話、インターネットなど、申込方法が異なります。

■受験方法
試験会場に設置されたパソコンを使い、インターネットを通じて受験します。

■受験料
簿記2級:4,720円(税込)
簿記3級:2,850円(税込)
別途、事務手数料550円(税込)がかかる場合があります。

簿記検定の2021年度スケジュール

<統一試験方式>(簿記1級~3級)
■試験日
第158回/2021年6月13日(日)/1級・2級・3級
第159回/2021年11月21日(日)/1級・2級・3級
第160回/2022年2月27日(日)/2級・3級

■合格発表
合格発表は1カ月~2カ月後。発表の日時や合格証書の配布方法は、各商工会議所ごとに異なります。

<ネット試験方式>(簿記2級・3級)
■試験日
定期的、あるいは随時実施。ホームページや試験会場で確認してください。
なお、2021年度は以下のとおり、受験停止期間が設定されています。
※受験停止期間:2021年6月7日(月)~6月16日(水)、2021年11月15日(月)~11月24日(水)、2022年2月21日(月)~3月2日(水)

■合格発表
試験終了後、合否の結果は即時判定されます。確認画面が表示され、合格者は試験のスコアレポートを受け取ります。

簿記検定試験の内容

日商簿記検定の試験内容は以下のとおりです。

<統一試験方式>(簿記1級~3級)
①簿記1級:記述式
商業簿記・会計学 90分
工業簿記・原価計算 90分

②簿記2級:記述式
商業簿記・工業簿記 90分

③簿記3級:記述式
商業簿記 60分

<ネット試験方式>(簿記2級・3級)
①簿記2級:選択式+入力式5題以内 90分

②簿記3級:選択式+入力式3題以内 60分

各級とも70%以上が合格基準となっています。
ただし、簿記1級に関しては、1科目ごとの得点が40点以上必須。それ以下の科目があると足切りになるので注意してください。

合格率は例年、1級が10%前後、2級は20%前後、3級は40~60%です。合格率の数字は実施回ごとの問題の難易度によって変動がありますが、簿記1級合格の難易度はかなり高いと言えます。

介護職が簿記を取得するメリットは?

介護職が簿記を取得するメリットは?
簿記のスキルはあらゆる職種の仕事に活かせることから、社会人が今後取得したい資格としても、あるいは企業が応募者に求める資格としても高い人気を得ています。

では、介護職が簿記の資格を取得するメリットは何でしょうか?

施設や事業所で介護サービスに従事している方たちにとって、おそらく簿記は関心の低い資格だと思います。実際のところ、日々の介護業務に役立つスキルとは言えません。ただ、将来的なことを考えたときに、簿記の知識が介護業界でのキャリアアップや転職を後押ししてくれる可能性があります

理由の1つが、ずばり、介護業界での独立開業です。
「独立なんて無理」と思う方も多いかもしれませんが、実際に、施設の介護職や訪問ヘルパーの経験を活かして独立開業し、介護施設や訪問介護事業所を開設している人たちもたくさんいます。

施設や事業所を開設するには、法人格の取得が必要です。そうなれば、経営者としてお金を集めたり、決算を行ったり、事業計画書を作成したりする必要も出てきます。そこで役立つのが、簿記の知識です。
簿記を学んでおけば、事業に不可欠なお金の流れを把握しやすくなり、銀行や税理士と打合せする際などもスムーズに進むでしょう

また、法人内でキャリアアップして経営に関わりたいという人も同様に、簿記のスキルは役立ちます。

もう1つの理由は、介護職から介護事務へ転職するという場合です。介護事務の主な仕事は介護報酬請求事務ですが、経理のスキルがあれば仕事の幅も広がります。簿記の資格は採用にも有利に働くでしょう。

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