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2021年11月26日

介護施設のレク・リハに活かそう!「高齢者体力つくり支援士」はどんな資格?

介護施設のレク・リハに活かそう!「高齢者体力つくり支援士」はどんな資格?

年を取っても健康的に毎日を過ごすために、気を付けておきたいのが運動体力
年齢に見合った体力を維持・増進することは高齢になればなるほど必要不可欠であり、そのためには習慣的な運動が欠かせません。

今回は、高齢者の健康づくりに特化した資格「高齢者体力つくり支援士」について詳しく解説します。

高齢者体力つくり支援士とは、どんな資格?

高齢者体力つくり支援士とは、高齢者の健康・体力づくりに対する指導法を習得し、運動を通して高齢者をサポートしていくための方法を学ぶことができる資格です。

公益財団法人 体力つくり指導協会が実施・認定を行っています。高齢者指導の基礎資格となる「マスター」と、マスターで学習したことを前提とし、パーソナルトレーニングのような内容にまで踏み込んだ上位資格である「ドクター」の2種類があります。

高齢者体力つくり支援士の資格で得られる知識・できること

高齢者体力つくり支援士の資格には「マスター」と「ドクター」の2種類があります。それぞれの資格を取得することで得られる知識について説明します。

■マスター資格で得られる知識・できること
高齢者体力つくり支援士は、高齢者の健康づくりのプロを目指しているだけあって、加齢が筋肉・呼吸・循環器などの身体機能に及ぼす影響や、栄養バランスのとれた食事のとり方、生活習慣病を予防するための運動、運動を通じた心と身体の自己管理を支援する方法、運動とメンタルヘルスおよび認知機能との関連性など、高齢者の健康・体力づくりの指導には欠かせない知識を習得することができます。

これらの基礎的な知識を活かし、創造力を高める運動プログラムチームワークを高めるプログラムの作成・実行など、さまざまな活動支援法を用いた実践的な支援を行うことができるようになります。

また、ウォーキングエクササイズ・チェアエクササイズ・アクアエクササイズ・アクアダンスエクササイズの効果や指導法などを実技として学ぶことができるため、これらのエクササイズを実践ですぐに活かせるようになります。

■ドクター資格で得られる知識・できること
ドクター資格では、マスター資格で得られた知識や技術をさらに深めていきます。

高齢者のトレーニング理論、運動を通した高齢者に対する健康支援、個々の活力寿命・健康寿命を延伸させうる運動処方、高齢者に多く見られる整形外科的な障がいについての知識を得ることができます。

実技では、高齢者のストレッチ、高齢者のための運動プログラムを作成するうえでの留意点、高齢者の操体法基礎、水中での身体調整運動、高齢者のレジスタンストレーニングについての手法について学び、高齢者の運動指導現場において役立たせることができます。

高齢者体力つくり支援士が活躍できる職場・就職先は?

公益財団法人 体力つくり指導協会のホームページでは、この資格の取得者として以下の職種が紹介されています。
<高齢者体力つくり支援士の資格を取得する職種の例>
・行政の介護福祉に携わっている職員
・健康・スポーツ関連職に従事している管理職
・スポーツインストラクター
・保健士
・栄養士
・看護師
・鍼灸師
ただ、高齢者体力つくり支援士は、高齢者の介護予防・健康づくりや高齢者の運動効果により人生をより豊かにすることを目的とした資格であることから、全ての高齢者が支援の対象となります。

そのため、上記の資格保有者や経験者以外でも、高齢者と接点のある仕事であれば活躍できるでしょう


高齢者体力つくり支援士の受験資格は?

高齢者体力つくり支援士の資格は、協会が開催する「高齢者体力つくり支援士資格検定講習会」を受講し、最終日に行われる検定試験に合格することで取得できます。

■マスター資格を得るための講習会受講資格
・体育系大学(短期大学・専修学校を含む)および医学系大学の卒業者または卒業見込み者
・看護師・保健師・管理栄養士・理学療法士・鍼灸師・介護士・栄養士等の有資格者
・運動関係資格取得者で2年以上の指導経験者
・運動指導関係で3年以上の従事経験者

上記4項目のうちいずれかに該当していれば受講資格が得られるのですが、以下の項目に該当する方の場合でも受講資格が認められることがあります。

・高齢者への健康増進や体力つくり教室・福祉活動に関与、参加したことのある者
・健康、福祉、介護、医療、フィットネス施設などの業界に勤務・関与している者
・健康、福祉、介護、医療、フィットネス施設などの業界に勤務予定の者

■「ドクター」資格を得るための講習会受講資格
マスター資格取得者のみ

■介護系資格の保有者は?
介護福祉士は、マスター資格の受講対象者に該当することから受講資格があります

介護福祉士を取得していない人でも、介護職として働いている人・これから働き始める人は、マスター資格が受講可能となります。

高齢者体力つくり支援士の試験・講習の概要

■講習日程
高齢者体力つくり支援士資格検定講習会は、全講座を短期間で取得できる「連続受講コース」と、講座ごとに選択受講できる「分散受講コース」(マスター資格のみ)の2種類から選択できます。(ただし、分散受講コースは現在休止中)

連続受講コースでは、全5日間のうちはじめの4日間で10講座を受講し、最終日に検定試験が行われます。

■受講料
マスター資格
・連続受講コース 88,000円(税込)
・資格認定費用 33,000円(税込)

ドクター資格
・連続受講コース 78,925円(税込)
・資格認定費用 11,000円(税込)

■申込方法・申込先
高齢者体力つくり支援士資格検定講習会の申込方法は以下の通りです。

① 受付期間中に高齢者体力つくり支援士事務局に電話のうえ、登録予約を行います。
② 登録予約完了後、郵送またはFAX、ホームページのいずれかの方法により連続受講コースへの登録申請を行います。
③ 登録申請後、受講費用を指定口座に振り込みます。
④ 受講費用の入金が事務局で確認できたのち、事務局から受講案内・受講票などが自宅に送られてきます。

■受験会場
・横浜市スポーツ医科学センター
・Lite!ルネサンス横浜
・横浜リゾート&スポーツ専門学校

高齢者体力つくり支援士の2021年度試験・講習スケジュール

新型コロナウイルス感染症の影響により、2021年度の資格検定講習会の開催日程は未定です。詳細が決まり次第、ホームページにて掲載される予定です。

高齢者体力つくり支援士の資格更新については、資格有効期限(取得年月日または更新登録年月日より4年後の11月末日)までに8.0単位以上の資格更新単位を取得する制度となっています。現在は有資格者の資格更新のためのセミナーのみが開催されています。

高齢者体力つくり支援士試験・講習の内容

■内容・カリキュラム
<マスター資格>
【講義】
・高齢者の運動生理学
・高齢者の運動と栄養
・生活習慣病予防のための運動
・高齢者の心理や認知機能と運動

【実技】
・高齢者のアクティビティ支援法
・高齢者のウォーキングエクササイズ
・高齢者のチェアエクササイズ
・高齢者のアクアエクササイズ
・高齢者のアクアダンスエクササイズ
・高齢者のための体力測定

<ドクター資格>
【講義】
・高齢者のトレーニング理論
・高齢者の健康支援とは
・バイタリティ・エイジングのための運動
・高齢者の障がいと運動

【実技】
・高齢者のストレッチ
・高齢者の生活習慣病予防のための運動の実際
・高齢者の操体法基礎
・高齢者のアクア身体調整法
・高齢者のレジスタンストレーニング

■試験の形式
各講習会の最終日に検定試験(筆記試験)が実施されます。

■合格基準・合格率
合格基準および合格率は公表されていません。

高齢者体力つくり支援士の資格を取得するメリットは?

最後に、高齢者体力つくり支援士の資格を取得するメリットを紹介します。

■実習が多いため、学んだ技術が実践しやすい!
高齢者体力つくり支援士資格検定講習会は全講習時間の約4分の3が実技となっています。そのため、より実践的なカリキュラムのなかで学習することができます

講師陣も高齢者の健康づくりの第一線で活躍している方になるため、ただ理論を学ぶだけではなく、実際の現場で活躍している講師陣の実践的な講義を受講できることが大きな魅力となっています。

■高齢者を対象とした適切な体力測定が行えるように!
高齢者体力づくり支援士資格検定講習会では、マスター資格の実技の最後に高齢者を対象とした体力測定の解説、体験をするプログラムが組まれています。

高齢者が自らの体力年齢・体力レベルを知ることで自分の今の状態を理解することができ、運動が必要という意識が向上することで運動が身近なものになっていきます

体力測定は運動のきっかけになるので、適切な体力測定を学び指導することができる高齢者体力つくり支援士は重宝されます。

■更新研修が義務付けられているため資格取得後も常にスキルアップ可能!
高齢者体力つくり支援士は、資格有効期限までに 8.0単位以上の資格更新単位を取得する制度となっています。そのため、更新セミナーが頻繁に開催されています。資格取得後も高齢者体力つくり支援士としてのスキルアップを図ることができます

また、公益財団法人 体力つくり指導協会が運営している施設においては、資格取得者による運動教室が開催されており、高齢者向けプログラムの研究開発も行われています。

それらの研究成果やプログラムは冊子等を通じて有資格者にフィードバックされ、常に最新の情報を把握し、指導に当たることができます。

《レク・リハビリ関連でこんな資格も!》
健康運動指導士
介護予防運動指導員
レクリエーション介護士
レクリエーション・インストラクター
福祉レクリエーション・ワーカー
介護予防健康アドバイザー
介護予防指導士
高齢者体力つくり支援士
音楽療法士
音楽健康指導士


あなたの資格をアピールできる!
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