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2014年06月04日

手の力を活かせ!4 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

指は一本一本に力と役割がありますが、別々に働くより、協力しあったときのほうがカラダは安定するんですよ!

 指は連動したほうがカラダは安定する? それとも?
<写真A> 指は連動したほうがカラダは安定する? それとも?

こんにちは、身体術研究者の甲野陽紀です。季節が巡るように、日々是介護術も新しい試みを――というわけで、まずは改めてリニュアルのご報告から。

――大タイトルに「試してみたい」が加わりましたね!

そうなんです。介護•介助術に限らないことですが、何かの技術を身につけるというと、「教わる」とか「覚える」という受け身の姿勢になってしまう人が多いと思うんですよ。でも、覚えようとすると、どうしても目に見える形に気がとられてしまいがちですし、体験することよりも、自分のやっていることが正しいのかどうかが、気になってしまいますよね。

――勉強やスポーツと同じで、正しくできたかどうかが気になるんですよね。

でも、これは折に触れてお話してきたことですが、目に見える形だけではなくて、カラダがどう感じるかを大事にしてほしいんですね。形として正しいかどうかとか、理屈がどうなっているか、をアタマで考える前に、まず自分の身体で「試してほしい」――という願いをこめて、新タイトルを考えてみました。このことは、みなさんと同じように、わたしも自分に言い聞かせていることなんです。

――「習う」「覚える」んじゃなくて、まずは自分のカラダに聞いてみよう!と。

はい。現場で困ったことがあったら、ぜひ「カラダに聞く」ということを思い出してください。

それからもうひとつ。これからは介護術や身体術に興味のある方にどんどん“出演”していただこうと思っています。男性や女性の違い、体格差、筋力の差、柔軟性の違い、など、人にはそれぞれ個性がありますから、カラダの使い方もくらべてみると、おもしろい発見があると思うんですね。

――自分のカラダの特徴にも気づくきっかけになるかもしれませんね。

同じようでいてひとりひとり違う、というところもカラダの奥深いところですから、そのへんもこれから探求していけるといいですね!

ということで、早速最初のゲストとしてスタジオにお招きしたのは、大学生のKaoriさん。

手の力を生み出す新しいポイントをチェックする前に、まずは、前回ふれた指先の力を再確認。前回は、胸の前で両手の指先同士を合わせるやり方を紹介しましたが、二人で組んで稽古するときは、写真B、Cのように、お互いの指先を触れ合わせながら行うのもひとつの方法です――

指先を触れ合わせたときの安定感をチェック 指先同士が触れあっているだけでカラダは驚くほどしっかり! 五本の指すべての指先を触れ合わせておくことがポイント
<写真左:B-1>指先を触れ合わせたときの安定感をチェック
指先同士が触れあっているだけでカラダは驚くほどしっかり!
<写真右:B-2>五本の指すべての指先を触れ合わせておくことがポイント

指の腹を触れ合わせたときの安定感をチェック 指腹同士の場合は、ご存知のように、軽く押されただけでカラダがグラリと…… 指腹同士の場合も同じように五本の指すべてを触れ合わせておく
<写真左:C-1>指の腹を触れ合わせたときの安定感をチェック
指腹同士の場合は、ご存知のように、軽く押されただけでカラダがグラリと……
<写真右:C-2>指腹同士の場合も同じように五本の指すべてを触れ合わせておく

と、ここで、ピアノが特技というkaoriさんから質問。

「ピアノを弾くときは、使わない指はしまっておけ、ともいわれるのですが、このときカラダの安定感はどうなのでしょうか?」

――なるほど、三本で弾くときは残りの二本をしまっておく、というわけですね。では、それを検証する稽古をしてみましょうか(写真D-1、2、3)。

「すべての指が協力して連動している状態」がカラダに安定感をもたらすのでは?――というのがわたしの予想ですが、みなさんもぜひ試してみてください。

指の連動とカラダの安定感の関係は? 三本の指の連動ではご覧の通り。では四本では? 五本では?  簡単にできますからぜひお試しを! 親指と薬指と小指を連動させて、人差し指と中指はのばしておく
<画像左:D-1、中央:D-2>指の連動とカラダの安定感の関係は?
三本の指の連動ではご覧の通り。では四本では? 五本では? 簡単にできますからぜひお試しを!
<画像右:D-3>親指と薬指と小指を連動させて、人差し指と中指はのばしておく

次回も引き続き「手を活かすポイント」に焦点をあてていきます!




◆ Profile ◆
甲野陽紀(こうの•はるのり)
プロフィール
身体技法研究家。東京•多摩市生まれ。高校卒業後、「古武術介護」の提案者としても知られる武術研究家の父、甲野善紀氏の補佐役として各地の講習会などに同行する中で、ささいな動きの違いから感覚がさまざまに変わっていくカラダの不思議さ、奥深さを改めて実感し、特定の方法やジャンルによらない独自の視点からの身体技法の研究を始める。見る、触れる、曲げる、といった、わたしたちが日々、何気なく行っている動作からカラダを見つめ直すことで新しい感覚が生まれていく“発見の体験”は、多くの方の共感を呼び、全国各地の講習会、講演会などで活躍中。スポーツや武術、音楽、医療、介護、運動嫌いの方のための身体講座まで、講座のテーマは幅広く開かれており、ファン層も多彩。都内では、朝日カルチャーセンター新宿•湘南、よみうりカルチャー自由が丘などで定期的に講習会を開催している。日々のくわしい活動はオフィシャルウエブサイトへ。
http://hkhp.p2.bindsite.jp/index.html

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