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介護職も意識したい利用者の“食支援”。口から食べるための多職種協働を

2017年9月21日

食の支援は介護予防の“最上流”

介護予防と聞くと、最初にイメージするのは、筋力トレーニングという人が多いと思います。
確かに、下肢筋力を鍛えて、歩く力を維持向上させることは、自立した生活をしていく上で大切なことです。

しかし、それ以上に大切なのは、必要な栄養を口から食べて摂取すること。食の支援は介護予防の“最上流”という人もいます。
確かに、十分な栄養が取れなければ、いくらトレーニングで筋力アップを図ろうとしても、効果が上がりにくいですよね。

しかし、食の支援に注目する介護職はまだまだ多くありません。
「○○さんは、最近、食べるのが遅くなった」「むせ込みが増えた」「食事摂取量が減った」。そんなふうに、気になることがあっても、対処方法がわからないからついそのままにしているということはないでしょうか。

食の支援をしている専門職に相談できれば、たとえ口からの食事が難しくなっていたとしても、適切な対処によってもう一度食べられるようになる場合もあります。
あるいは、食事だけではない栄養増強の対処法を教えてもらえるかもしれません。

 

訪問で食の支援をする専門職が徐々に増加中

では、食の支援とはいったいどんなことを指しているのでしょうか。
配食サービスが食の支援だと考えている方。栄養のアセスメントをした上で、必要な栄養素が摂れる食事を届ける配食サービスであれば、食の支援と言えるでしょう。
しかし、ただ単に、決まった弁当を届けるだけの配食サービスは、安否確認を目的に利用されることも多いはず。まったく手を付けられないまま、捨てられているケースもあることをしばしば耳にします。
ただ届けるだけの配食サービスでは、十分な食の支援とはいえないかもしれません。

食の支援に関わる専門職は様々です。最も重要な役割を果たすのは、管理栄養士です。栄養状態についてのアセスメント、それに基づいた食餌指導を行います。
それはたとえば在宅であれば、コンビニでどの総菜を買えばいいか、生協などの食材宅配サービスで何を注文すればいいか、という指導の場合もあります。
調理が面倒だと思ったときは、とりあえずゆで卵を作って食べればよい、と伝える場合もあります。

調理の経験や意欲が乏しい人に、どれほど理想的な栄養の摂り方を伝えても、実践できなければ指導の効果はありません。
しかし、栄養士が自宅を訪問すれば、その人の生活環境や普段の暮らしぶりを確認することができます。現実の生活の中で実現可能な栄養摂取を指導できるわけです。
在宅での訪問栄養指導をする栄養士の役割は、徐々に注目を集めるようになり、その人数も少しずつ増えています。

 

食べられる“口”づくりのために多職種協働を

また、口腔ケアを行う歯科衛生士も、食の支援では大きな役割を果たします。
歯は何本残っているか。入れ歯は使えているか。口の中の手入れはできているか。歯茎の状態はどうかなど、口の中の状態を確認。

食事の様子を見て、食べるペースや、食事中の姿勢、むせこみの有無、唾液の量、舌や頬の筋肉はきちんと動くかなど、口の機能のアセスメントをします。
そして、歯や舌の汚れを取り、衰えた口の機能を改善するための指導や、食べ方についての助言を行うのです。

このほかにも、嚥下の機能を評価し、ソフト食、ミキサー食など、どのような形状の食べ物が適しているかを判断する言語聴覚士なども、食の支援では重要な役割を果たします。

歯科衛生士や言語聴覚士も、少しずつではありますが、在宅や施設に訪問して指導する人が増えています。しかし、なかなか一気には増えていきません。
その背景には、医師の指示がないと訪問できないなど、制度上の縛りもあります。医師、それに、高齢者と間近で接している介護職が、食の支援で力を発揮する専門職たちのことを、まだ十分に認識していないという指摘もあります。

点滴や経管栄養に頼らず、口から食べることは、十分な栄養を摂取していく一番の方法です。生きる意欲を高めますし、認知症の予防にもつながるといわれています。
食べられなくなってきた高齢者に、どんな支援ができるのか。食の支援をしていく専門職と協働して、あたりまえのように解決策を考えていけるようになっていけばと思います。

<文:宮下公美子 (社会福祉士・臨床心理士・介護福祉ライター)>

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